阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

命を軽視する国家に威信はあるのか?

2008年05月14日 21時37分56秒 | 政治
 連日、路上での街頭演説を続けています。

 最近は「なぜ民主党なのか」「政権が交代すれば日本はどうなるか」というテーマに加え、後期高齢者医療制度や道路特例法の矛盾について話していますが、今日は、ビルマ(ミャンマー)や中国で起きた大災害について、多くの時間を割いて話しました。

 現地の被害状況は詳細にはわかりません。しかし、ともに数万人が犠牲になり、未だ数万人が、陸の孤島で、瓦礫の中で、救援を待っています。信じられない数の行方不明者が、被害の甚大さを示しています。目の前の命の炎が毎日毎日消えていく様子、家族はどんな気持ちで見ているのか。ビルマや中国政府は、救援活動よりも国家の威信や機密の保持を優先し、命を守るための最善の方策は尽くされていないようです。「私の子供が中にいるんです!」瓦礫を前に泣き崩れる母親の姿に心が痛みます。

 それにしても、中国・四川省では避難所になるはずの学校がことごとく崩壊しているようです。阪神・淡路大震災では、私は神戸市内の小学校に寝泊まりして支援活動をしていましたが、支援活動の核になる学校施設がこのような状況とは…。手抜き工事を生み出す役人の腐敗、本当に深刻です。

 私はスマトラ沖大地震による津波で甚大な被害を受けたインドネシア・アチェの被災地で支援活動を行った経験があります。まるで原爆の爆心地のように全てのものが破壊された被災地に立ち、あまりの惨状に衝撃を受けました。生き残った人も、家族や友人を失った悲しみに打ちひしがれていました。12万人以上が犠牲になったアチェでは奇跡的に助かった人が、疫病や不十分な治療のために命を落としました。

 しかし、有効な支援を阻んでいたインドネシア政府と自由アチェ運動の紛争は、この大災害が契機になって和平に向けて大きく動き出すことにもなったのでした。

 ビルマも中国も、国家の機密、威信より人命を守るために最善を尽くしてこそ、結局は、国家としての尊厳を守れるのだと思います。これほどの大災害ですから、政治の強いリーダーシップの下、行政、軍、市民、そして外国からの救援部隊がお互いに補完し合って行動することが絶対に必要です。救える命を救うためには、外国からの人的救援活動も受け入れるべきでしょう。もっとも、救援部隊も、火事場泥棒のような情報収集を目的としてはならず、あくまでも救援を優先するよう国際法も整備すべきなのかもしれません。 

 しかし、命に対する尊厳の不足は、私たちの日本も同じです。米軍への思いやり予算はあっても、お年寄りに対する思いやりのない国家。多くの高齢者が病状悪化を知りつつも病院に行けない現実を、政府・与党はどう思っているのでしょうか…。 


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