阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

サンクト・ペテルブルグと「罪と罰」

2006年07月21日 01時32分34秒 | 日常
 皆さん、こんにちは。阪口直人です。

 ロシアでの仕事を終え、今は私の専門分野でもある「平和構築」について、大学などを訪ねて聞き込み調査をしているところです。ずっとブログの更新ができませんでしたが、ようやく日本語が使えるパソコンを見つけました!

 今回、印象的だったことのひとつは、サンクト・ペテルブルグの街をゆっくり歩いたことでした。今はまさに白夜の季節。夜も0時過ぎまで明るいので、本当に時間を有効に過ごすことができました。

 さて、私はドストエフスキーが好きで、高校生の時に殆どの作品を読んだことがあります。彼の作品が持つ圧倒的な力は、瞬く間に読者を惹き込み、読者の精神を支配してしまうとは読む前から聞いていましたが、私も現実世界と本の中の世界の区別がつかなくなってしまうほど熱中しました。中でも熱心に読んだのが代表作の「罪と罰」で、17歳の時に3回、20歳の時に1回読み、今回再び読み返しました。この本の舞台が当時のペテルブルグで、作品の舞台をゆっくり歩くことは私の夢のひとつだったのですが、今回、地元の女性に案内してもらい、本当に最高の形で実現しました。

 驚いたことは、当時の建物が殆どそのまま残っていること、そして、特にそれが保護されたり、観光化されているわけではなく、本当にさりげなく、しかし、そのままの形で残っていることでした。ラスコーリニコフやソーニャが住んでいた家、アリョーナ・イワノーヴナ(金貸しの老婆)を殺して斧を隠した隙間など、それはもちろんドストエフスキーの設定なのですが、150年以上前に、同じ場所を彼が歩き、あの作品の構想を練ったことを感じるだけで感激でした。

 今回案内してくれた女性は、まさに作品の舞台になった地域に住んでいて、最高の案内者でした。彼女も「罪と罰」は読んだけれど、普段歩いているところに、作品のさまざまな舞台があったことを詳しくは知らなかったそうです。しかし、私が期待した以上に本当に詳しく調べてきてくれたので、この作品と同じ7月のペテルブルグの下町を満喫することができました。

 ロシアという国は、外国人を監視していた名残りも残っていて自由に旅行することはできません。決して行きやすい国ではないけれど、だからこそ、いろんな想像が駆り立てられる、不思議な魅力のある国ですね。未だ相互理解が十分とは言えませんが、まず人の交流がもっと盛んになることで、より理解も進むことでしょう。私の今回の仕事の成果もそんな方向で役立てられればと思います。


 写真: 彼女の右側の壁の奥、下の方に見える穴が、ラスコーリニコフが老婆を殺した後、斧を隠した場所との設定になっているようです。彼女のノートはお父さんから聞いてくれたこの作品にゆかりの場所についてのメモでいっぱいでした。


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