阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

ワールドカップ、私の視点

2006年06月14日 19時01分54秒 | スポーツ
 1996年、選挙指導員として活動していたボスニア・ヘルツェゴビナの首都・サラエボで、こんな小噺を聞いたことがあります。

 「君の兄さんは何してる?」「サッカー場でゴールを守ってるよ」「父さんは?」「観客席で応援してる」過酷な内戦が続き、セルビア人勢力に包囲されたサラエボでは、周辺の山々から銃弾が降り注ぎ、多くの市民が犠牲になりました。オリンピック会場やサッカー場まで墓地になり、犠牲者が埋葬されました。これはそんな状況を表し、また少しでも悲しみを忘れようとする小噺ですね。

 90年のイタリア大会でマラドーナを翻弄し、世界的なスターになったストイコビッチはユーゴスラビアの国民的英雄でしたが、内戦によって民族は引き裂かれ、セルビア人の彼は、ボスニアでは敵意の対象になっていたようでした。
 
 しかし、彼もまた戦争の被害者です。ユーゴスラビアチームは国際サッカー連盟から排除され、タレントが揃い優勝さえ期待された94年は予選を戦うこともできませんでした。コソボ内戦に伴うNATOのユーゴ空爆の時、試合でゴールを決めた後、ユニフォームをたくし上げ、Stop Strikeと書かれたTシャツを見せながらピッチで咆哮していた姿も忘れられません。

 そんな経緯もあって、ワールドカップでは、内戦や圧制から立ち上がろうとしている国、サッカーによって国民の心がひとつになり、内戦や混乱から立ち直るきっかけが生まれそうな国を応援することにしています。

 そんな視点で私が応援している国は、旧ユーゴスラビアのセルビア・モンテネグロとクロアチア、今なお内戦の色が濃いアンゴラ、そして今夜初戦を戦うウクライナです。 
 
 キエフを訪ねた時、多くの人たちがワールドカップへの初出場に期待を募らせ、世界屈指のストライカー、シェフチェンコの活躍を楽しみにしていました。オレンジ革命で真っ二つに割れ、未だ政治的な混乱が続くウクライナ。代表チームの活躍は、国民が心をひとつにできる素晴らしい機会だと思います。

 シェフチェンコはチェルノブイリ原発事故の被災者など困っている人々を助ける活動にも積極的で、将来は大統領に!と期待する人も多いそうです。世界最高レベルの選手が人間的にも尊敬を集めているとは嬉しいことですよね。シェフチェンコが活躍してウクライナが快進撃をすることになれば、本当に将来、国の指導者へと、国民の思いが高まるかもしれません。こんな視点で応援するのも楽しいでしょ!?

 写真:「セルビア人をやっつけろ!」戦争ごっこをするボスニアの子供たち 

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