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だらだらぼちぼち

春夏秋冬 / 泉谷しげる

2006年08月15日 22時06分16秒 | 盤棚一覧

生まれて初めて買ったレコード。



春夏秋冬/泉谷しげる第二集

Side A
1. 地球がとっても青いから
2. ねどこのせれなあで
3. 狂走曲21番
4. 黒いカバン
5. 鏡の前のつぶやき
6. 帰り道

Side B
1 .春夏秋冬
2. 街はぱれえど
3. 化粧室
4. 君の席
5. 出船
6. 行きずりのブルース
7. きせつはずれ

作詞・作曲 泉谷しげる(除く A-4,B-4 作詞 岡本おさみ)

(LP)エレックレコード ELEC-2006 1972年発売

ワタクシが生まれて初めて買ったLPレコードが、これ泉谷しげる2枚目のアルバム、春夏秋冬
当時の(いや、今でも、、、、、)我が家はさほど裕福でもなく、ようやくレコードプレイヤー(ステレオなどという大それたシステムではない、文字通りのレコードプレイヤーであった)を買ってもらったのが、中学校2年生の時だった。
プレイヤーを買ってもらったからには、友達から借りるばかりではなく、当然のごとく、レコードを自分自身で所有したくなる。
が、やはり、中学生の小遣いでは、思うようにレコードを買う事がままならない、、、、、、
当時、LPレコード1枚が、メジャー各社では¥2,500前後で売られていたはずだが、このエレックレコードのLPレコードは、1枚¥1,900という良心価格で販売されていた。
少しでも安いレコードを探していたワタクシにとっては、エレックレコードとは、なんともありがたいレコード会社であった。
その頃、吉田拓郎を筆頭にニュー・フォークとやら呼ばれた弾き語り音楽が大盛況で、そのため、クラスの半分以上がギターを持っていた時代で、同級生達の間で大人気だったのは、やはり吉田拓郎だった。
吉田拓郎も聴いてみたかったのだが、友達と同じレコードを持っていても意味が無いと思い、選んだのが、この泉谷しげるだった。

          

レコードの値段そのものが安かった事に加えて、この頃のエレックレコードは、全曲楽譜付きの歌詞カードが付いていた。
楽譜には、コード進行も書かれていたので、ヨチヨチ歩きを始めたギター少年には絶好の教材となった。
ワタクシが、その絶好の教材を生かしきれずに現在に至った、というのはエレックレコードの責任ではないが。



このアルバムのジャケットを開くと、絶句してしまうような豪華なメンバーが共演している。
ディレクター兼アレンジャー、そして、ギター、ピアノ、マウスハープの演奏に、加藤和彦、エレキベースとエレキギターに高中正義、ドラムスにつのだ☆ひろ、チェレスタという鍵盤楽器に仲井戸麗一、そしてアルバムのタイトル曲である春夏秋冬のストリングスアレンジには、木田高介。
当時と現在では、これらのミュージシャン達の名の通り方も違ってはいるが、アルバムデビューわずか2作目の新人シンガーに加藤和彦が前面バックアップしていたというのが驚きだ。

ジャケット見開きの右側には、演奏中の泉谷しげるの写真が。
さすがに若い。
この頃、一体誰が、シンガーのみならず、俳優やイラストレーターとして活躍する現在の泉谷しげるの姿を想像できたろうか?
泉谷しげるが全曲の作詞作曲をしていたのかと思っていたら、岡本おさみ作詞の曲が2曲あったんだな~。
現在でも泉谷しげるの代表曲である春夏秋冬は、すっかり有名なので、泉谷自身のギター1本での弾き語りによる、A面ラストに収録されたこの曲に一番思い入れがある。



裏ジャケット。くたびれ果てて、ガックリとうなだれている後姿のようにも見える。


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