競馬作家 矢野羊一郎のサラブレッド日和

「広尾サラブレッド倶楽部」で一口馬主になった筆者の日々や自作現代詩など

とある海 とある大都市

2017-02-22 02:15:00 | 

現代詩です。内容は全然競馬に関係ありません。

ご興味のない方は、ここで読むのを止めてもいいですよ。

 

 

とある海 とある大都市    浦世 羊島

 

魚群はするすると通り過ぎていった

真四角の海の中を丸くあるいは楕円に泳いでいるのは誰?

上には大都市があり騒めきが絶え間ない

僭越ながらと前口上をして反論を言う平社員たち

そこはマグカップを置く場所ではない

 

とてつもない前兆が海中で生まれそうになっていた

魚群は右往左往して留まる場所を探している

心配はやがて心痛になり体調まで崩れ

群を離れて単独行動に出る魚が散らばっていく

言われたことしかできないのかと切れる中間管理職

苛立ちのほぼ全ては わかるような原因で発生しない

紙で手を切ったくらいの痛みで世界は動かせる

 

大都市には無論 中枢と呼べる地域と機関があった

上層部の人間はおしなべて機嫌が悪い

きっかけは本当に些細な不運であったのだが

テレビのアイドル達にも水深不明の海の影響があった

あくまでも密かに進行する影響が…

光がかろうじて届く海底でも不穏な状況が生まれている

大きなクジラに至っても精神が病み始めていた

 

明日という予言が都市伝説のように流布した

何が明日なのか見当がつかない癖に不安は広がる

それが海の上のSNSの存在価値

また誰かが丸くあるいは楕円に泳いでいる

重箱の隅をつついたら割れる真相もありそうなのに

あれはもしや事なかれ主義者なの?という声が振動する

魚たちもそれぞれに鱗が反応し始めていた

 

そこはかとないベールが灰色にかかっている

法律とは古代からそういうもの

会社は会社 海は海 都市は都市 という無知のベールが覆う

前兆は前兆のまま終わるのか 

大都市の欅並木は朽ちて 

順々に海藻に入れ替わっていく

そして 

悩みなど本当のところ ありはしない

 

 https://www.hirootc.jp/campaignview/view/10077/

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