競馬作家 矢野羊一郎のサラブレッド日和

「広尾サラブレッド倶楽部」で一口馬主になった筆者の日々や自作現代詩など

一口馬主は馬主ではない 3

2017-04-22 03:41:57 | 競馬

表題のように、再々述べてきたことですが、

一口馬主というのは俗語であり、

真実は、馬への「出資者」に過ぎず、馬主資格はありません。

 

今回は共同馬主を成立させている「匿名組合」について。

ウィキペディアさんからの引用ですが、

 

日本においては商法第535条[1]に規定されている。実務上はTKとも呼ばれる。

組合という名称にもかかわらず匿名組合は団体ではなく、法的には営業者と匿名組合員の間の双務契約に過ぎず、法人格も有しない。匿名組合員の出資は営業者の財産になり(536条1項)、匿名組合員は営業者の行為について第三者に対して権利義務を有しない(同条2項、なお民法675条と対照)。その反面として、匿名組合員がその氏若しくは氏名を営業者の商号中に用い、又はその商号を営業者の商号として用いることを許諾したときは、その使用以後に生じた債務について、営業者と連帯して履行する責任を負う(537条)。

こうしたことから、匿名組合員は、営業者の行為に関する権利義務関係の宛人とならず、一般には当該営業に関する取引相手に対して前が顕れないので、「匿名」と呼ばれるわけである。

 

注:ここが大事なポイント。権利も義務もなく、だから債務等の責任を負わないということですね。

 

また、匿名組合契約に基づく損益は、匿名組合員に全て分配することが出来る(ただし、損失分配時は税務上は出資額を限度とする)。そのため、導管体として利用価値が高く、しばしば特別目的会社(SPC)と投資家との間において利用されることがある(この場合、SPCを営業者、投資家を匿名組合員とする)。

 

特別目的会社は、ごく簡単に言えば、ある目的のために、募集した資産を運用して利益を得ようとする会社ですね。

 

日本国内においては悪質な勧誘や詐欺において法律逃れのために匿名組合での形式で勧誘される事例が見受けられるので注意が必要である。(例:平成電電匿名組合ワールドオーシャンファーム

 

  • 対内的効力
    • 出資義務
    匿名組合員は匿名組合契約上の出資義務を負う(商法第535条)。民法上の組合とは異なり信用や労務による出資は不可とされる(商法第536条2項)。
    匿名組合員による出資は営業者の財産となるが(商法第536条1項)、匿名組合員に持分権はない。
     
    注:おそらくここが、一口馬主が馬主でない理由の根幹かも。
     
    • 業務監視権
    匿名組合員は事業の運営に関わらないが、貸借対照表閲覧権や業務・財産状況検査権が認められる(商法第539条)。
    • 損益の扱い
    利益配当請求権を有する(商法第535条)。
  • 対外的効力
    • 匿名組合員は営業者を代理することができない。(商法第536条3項)
    • 匿名組合員は、営業者の行為について、第三者に対して権利義務を有しない(商法第536条4項)。
    • 自己の氏名等の使用を許諾した匿名組合員は、氏名等の使用以後に生じた債務については営業者と連帯して責任を負う。(商法第537条)。
 

この複雑怪奇なシステムは、一口馬主は名義貸しだという指摘から、

これを逃れるために法人馬主が考案したものなのである。

JRAは、1995年に「一口馬主は名義貸しに相当しない」という見解を発表しているそうです。

いろいろ難しい一口馬主関係の法律ですが、知っておいたほうがいいですね。

 

一口馬主は馬主ではない 2 http://blog.goo.ne.jp/wurase416/e/5c686f36ffc31e5f6ba463ca392e898b

一口馬主は馬主ではない  http://blog.goo.ne.jp/wurase416/e/4a80a56e300d5d94de88cda19f045bfc

 

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