中古でも恋がしたい!6

2013-08-10 10:55:56 | フィクション
}だしな」
 実際は授業サボってるところしか俺も見てないけど。
 喧嘩とかは見たことなかったけど、まあ、昨日のことを考えれば結構修羅場をくぐってそうだ。
 やられてはいたけど、あんな風に追っかけられて反撃しようとしたりとか、俺には絶対無理。
 すぐに警察様のお力を借りるぐらいしか手がない。
 あとはもう土下座するか、金を出してしまうかだ
「新宮が知ってるかどうか知らんけど、援助交際とかもよくしてるらしいぜ。それに友だちの友だちがあいつに三万払ってやらせてもらったとか言ってた」
 友だちの友だちかよ。都市伝説か。
 とはいえ、噂を考えればやっててもおかしくない。
 あんなナリだし。
 しかし……。 注:cartier 置き時計
「三万でリアルに手を出すとかもったいねぇ……」
 エロゲが三本か四本買えるじゃん。
 ヒロインが五、六人いれば、合計で二〇人と二次元でセックスできるじゃん。
 三万も出して、綾女とヤるとか。
 ……いや、まあ、あいつスタイルもいいけど。
 でもなぁ。リアルだしなぁ。
「お前のその感想もどうかと思うけど……。まあ、あいつ、あだ名も中古だしな」
「そんなあだ名があるのかよ」
「小学校からあるんだな、これが」
「そんな時期から援交してたのか? ってか、なんで外崎が綾女の小学生の時のあだ名を知ってるんだよ」
「あー。小学生の時、学校が一緒だったんだよ。だから、一応」
 そうだったのか。まあ、小学生の時の噂なんてすぐに蔓延するしな。
 俺もすぐに食いつきそうだ。
「なんにしたって、三万払って中古とヤるとか、正気の沙汰じゃねぇよ……」
 ひそひそと語り合う。
 とはいえ、さすがに内容がTPO的にマズい。
 本鈴の音と共に俺たちは話を止め、それと同時に担任の先生が入ってくる。
「はーい、ホームルーム始めますよー」
 二〇代とは思えない甘ったるい声を合図に、ホームルームが始まった。


 四時間目の選択授業である音楽が終わり、俺は教室に戻ってくる
 いつものように外崎と一緒に学食へ行こうと思っていたのだが、その外崎の姿がどこにもない。
「外崎なら綾女に連れて行かれたぞ」
 クラスメイトがわざわざ教えてくれる。
 だが、内容が意外すぎてすぐに理解できなかった。
「連れて行かれたって……。外崎の奴、何かしたの?」
「さあ? 美術の授業から戻ってくる時にいきなり、ちょっとこっち来いって肩掴まれて連れてかれたんだが」
「どこに行ったかはわか


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