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中古でも恋がしたい! 10

うし。
「実は日曜日の夜に……」
 俺は外崎にあの時起こったことを簡潔に伝えた。
 不良に絡まれていたのを、警察を呼んで助けた、と。
「やっぱり、オレ、お前のいざこざに巻き込まれただけじゃん……!」
「いや、待て外崎。言いたいことはわかるが、俺だって何も悪いことはしてないぞ……!?」
「新宮さんよ。まだ話してないことがあるんじゃないのか?」
「エロゲの神に誓ってそれはない。助けた時に会話すらしてないぞ」
「なんだ、エロゲの神って。あ、いや、そこは重要じゃない」
 外崎はこういうのに律儀に突っ込んでくれるな。
「でも、まあ、話を聞く限り、新宮が恨まれる要素は何もないな
「だろ?」
「……ってことはさあ、お前に惚れた、とかじゃないのか?」
「は?」
 今よくわからない単語が聞こえてきましたが。
「あの綾女にそんなのあるわけねーだろ。泣く子も黙る女だぞ。ただの男に、しかも、真性のエロゲオタである俺に惚れる理由が見当たらねぇ」
 イケメンでもないし。学力体力でも目立ったところはない。
 一目見て素敵! 抱いて! ってキャラじゃない。
「いやいや、ほら。大ピンチを助けてコロッと……」
 そこまで言って外崎は黙った。
「……そんなイメージの女には見えないよなぁ」
「そうだろ?」 注:腕時計 カルティエ
「だけど、だとすると新宮の趣味に合わせる行動の意味は何だよ」
「新手の嫌がらせ、とか……?」
「そんな搦め手使わずに殴ってきそうな女だと思うんだけど……」
 それもまた同意できてしまうな……。
「新宮くん、外崎くん。いつまで、何の話をヒソヒソとしてるのかなー」
 ビクリとして甘ったるい声のした方を振り返ると、担任の先生が教壇に立っていた。困った顔をしている。
 俺らは本鈴や先生に気付かないほど会話に集中していたらしい。
「す、すいません」「申し訳ない……」
 俺と外崎がそれぞれ先生に謝ると、先生は「いいですよー」とばかりに、にこりと笑った。
 そして、先生は出席を取る前に生徒たちを見渡す。
「あ、綾女さん。黒髪に戻してくれたんですね。先生、嬉しいなぁ」
「は? アンタのために戻したわけじゃねーですけど」
「ひぃっ! ご、ごめんなさい!」
 弱い先生だ。
 まだ教師になったばっかりって話だしなぁ。
 若い女の先生だし、綾女みたいな問題児まで請け負って――たぶん、押しつけられて――同情してしまう。
「で、ででで、では、ホームルーム始めますよ……」
 気落
ジャンル:
小説

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