観劇日記

芝居(主にシェイクスピア)の感想を綴る。個人的な記録、見る予定のない人への紹介、すでに見た人へは一つの意見として。

三谷幸喜作「不信~彼女が嘘をつく理由」

2017-04-20 21:27:30 | Weblog
3月6日東京芸術劇場シアターイーストで、三谷幸喜作「不信~彼女が嘘をつく理由」をみた(演出:三谷幸喜)。

マンションに引っ越して来た夫婦(段田安則と優香)が隣人夫婦(栗原英雄、戸田恵子)宅に挨拶に来る。
段田は高校教師。優香は雑誌の編集者。栗原は公務員の由。
優香は隣町のスーパーで戸田が万引きするのを目撃。万引きは次第にエスカレートする。夫妻は夫栗原に告げるが・・・。
ホームパーティ。ダイヤモンドゲーム。
スノードーム。スプーン。イヤリング。
俳句のレッスン。
尿管結石。犬のぬいぐるみ。
カンニング対策としての電波探知機。
こういった小道具が話を先へ先へと導いてゆく。

優香が名探偵気取りで「・・・したんですね」と得意げに語り、「悲しい事件です」と総括するのがおかしい。
その時点ではまだ何も起きてはいなかった。だが彼女のその言葉が夫の心に作用し・・・。

段田安則がぬいぐるみをいじりながら不倫相手の女子大生と別れ話をする様がメチャおかしい。

栗原英雄は昨年の大河ドラマ「真田丸」で素晴らしい声で魅了してくれたが、今回ナマでその声を聴くことができた。
戸田恵子と優香も声が美しく、実に心地よい。
段田安則もはまり役。

三谷のハートウォーミングな芝居に慣れた観客には、ドライで殺伐とした風景が広がるラストは驚きだろう。
彼の作風は変わろうとしているのか?
もちろんいつものように笑いをまぶしてはいるものの、これまで見たことのないような三谷作品だった。

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