観劇日記

芝居(主にシェイクスピア)の感想を綴る。個人的な記録、見る予定のない人への紹介、すでに見た人へは一つの意見として。

モリエール作「病は気から」

2017-03-12 23:30:45 | Weblog
1月16日俳優座劇場で、モリエール作「病は気から」をみた(演出:高岸未朝、作曲:萩京子)。

舞台は17世紀フランス・パリのあるお屋敷。
主人公アルガンは自分が大病を患っていると思い込み、かかりつけの医者ビュルゴン先生からたくさんの薬を処方してもらっている。
しかし誰が見てもそれはただの「気の病い」。そんなアルガンは自分の健康のために、長女アンジェリックに医者と結婚するよう迫る。
だがアンジェリックにはクレアントという恋人がいたのだ。一方アルガンの後妻ベリーヌは、表向きは夫に優しく接するも、裏では
近く訪れるであろう遺産相続のために着々と準備を始める。すべての事情を知っている小間使いのトワネットはアルガンの弟ベラルドと
共に、アルガンの目を覚まさせるために一芝居打つことにするのだが・・・。

芝居が始まる前に役者が全員登場し、歌いながら時代背景を説明する。
舞台はルイ14世治世下のパリ。トイレはなく、おまるに入れて外にポイするので往来は臭くて汚い。
ネズミが多く、様々な病気が流行していた・・・。

右手にピアノとヴァイオリンとオーボエが一人ずつ。
他に舞台上でリコーダー2人など。
冒頭、アルガンが椅子に座ってたくさんの処方箋を調べては金額を計算している。役者のせいもあると思うが、このシーンが長くて退屈。
観客が退屈することが、どうして想像できないのか?早くも先が思いやられる。

ヒロインの恋人クレアント役の男優は歌があまりうまくない。
演出がまずいので、芝居の流れが途切れがち。
子役がいい。少年は声がメチャ美しく、少女は演技がうまい。
大人の役者は・・・トワネット役の人と継母役の人が光るが、あとはまるでダメ。特に主役(!)の人と彼の弟役の人がいけない。

俳優座のレベルってこんなものなのか、と驚いた。
間の抜けた芝居で、ところどころ大いに苦痛を感じた。

この芝居は2012年11月に北とぴあ さくらホールで見たことがある(潤色:ノゾエ征爾、演出:宮城聡、オケと合唱:レ・ボレアード、
指揮:寺神戸亮)。
あの時は音楽(シャルパンティエ)に芝居と同じ重きを置き、歌手たちと役者たちが交互に登場するという変わった形をとっていたが、
結果的に素晴らしかった。
歌手は有名な人も多く見事だったし、役者たちもSPAC静岡県舞台芸術センターの人々で知らない人ばかりだったが、全員うまかった。


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