タイヤから地球環境を考えるブログ

2010年、低燃費タイヤが格付けされる『ラベリング制度』がスタートしました!

『低燃費タイヤ』ではないエコタイヤ

2010年03月02日 | タイヤ男の環境配慮型コラム
ストレートに書くと国産メーカーから販売されている乗用車用タイヤのほとんどが「エコタイヤ」です。
10年前のタイヤと比較すれば、タイヤの溝が平均的に消耗する優れた偏摩耗技術により、最後まで使いきれる距離が格段に伸びました。
スリップしやすい濡れた路面での止まる力(制動距離)も強くなり、さらには暑い日の灼熱路面でもタイヤが熱くならないよう様々な技術が搭載されています。

石油で作られるタイヤが長持ちすれば、作るときに必要な石油資源が節約できます。
安全性を強化したタイヤを使えば、自動車事故の抑止効果が大きいので、環境負荷を考えれば、切磋琢磨して製造設計された国産品は文句なしに環境に配慮された「エコタイヤ」なのです。
ただ残念ながら、転がり抵抗が【B】【C】のタイヤは「低燃費タイヤ」から外れてしまうのです。

つまり、究極的には

あなたが選ぶタイヤは『低燃費タイヤなのか?』
もしくは低燃費ではない『転がり抵抗【B】のエコタイヤなのか?』

みたいな感じです。

もし日頃の走行順路が坂道の多い場所であれば、転がり抵抗【B】のWET性能【a】のエコタイヤ【B-a】をお奨めします。
箱根の下り坂、しかも雨の日に走るとなれば、低燃費性能より安全第一に必要なWET性能ですよね?
こういう違いを表現できる意味でもこの「タイヤラベリング制度」は、お客様にタイヤをより深く知ってもらう最高のチャンスです。

「低燃費ラベリングが貼られたタイヤはいいタイヤですよ~ホント買いです!」

タイヤの商品知識を持った『タイヤの達人』であれば、こういうトークはまずやらないでしょう。

NGトークです。
ぜひ違う表現で売り分けてください。

よろしくお願いします。