アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

倒置法のような

2011-07-31 | daily

 地震のせいで4時に目が覚めてしまい、テレビを見たりネットをしたり、ダラダラと過ごす。
テレビのニュースを見ていて、私は最近、些末なことが気になる。アナウンサーが喋る日本語に誤りはないのだが(ないと思う)、語勢を強める言い回しが多用されているように感じる。

 例えば、テレビのニュースが円高を伝えたとする。通常であれば、そのニュースは下記のように伝えられる。
「米国に対する市場の信認低下で「米国売り」が加速している。29日は米国内総生産(GDP)が市場予想を大幅に下回ったことをきっかけに外国為替市場でドルが売られ、約4カ月ぶりの円高・ドル安水準となり、ニューヨーク株式市場のダウ平均は続落した。」(毎日jpより引用)

 全く同じ内容を伝えているのだが、テレビのニュースの口調は下記のような物であることが多い。
信認が低下しています! 加速する「米国売り」!
次は、米国に対する市場の信認低下のニュースをお伝えします。「米国売り」が加速しているのです。29日は米国内総生産、即ちGDPが、市場予想を大幅に下回ったことをきっかけに外国為替市場でドルが売られ、約4カ月ぶりの円高・ドル安水準となってしまいました。ニューヨーク株式市場のダウ平均は、なんと続落です。
円高ドル安のニュースをお伝えしました。ニューヨーク市場、ダウ平均は、続落です。」

 冒頭で視聴者を惹き付け、「どうか今から伝えるニュースに関心を持って下さい」とお願いされているようで、可笑しいような、楽しいような、妙な気分になってしまう。その話法は日常会話の物に似ている。

「ちょっと聞いてよ! 昨日、すっごいコトがあったんだよ!
市場はもうアメリカを見放したね。金曜のGDPは予想よりサイテー。こんな円高って4か月ぶりだよ。
大不況になっちゃったらどうしよう!?」
このような喋り方をすることは、日常の会話に於いてはとても大切だ。感情のこもっていない喋り方をされると、私はその人が話そうとしている内容に興味が持てない場合がある。しかしテレビのニュースは単なる「報道」に過ぎないのだから、淡々と事実だけを棒読みしてくれても、私は構わない。
「円高ドル安である」という情報は、ある人にとっては忌まわしい物で、ある人にとっては歓迎できる物で、ある人にとっては全く価値のない物である。「テレビを見ている人は全員このニュースに注目して下さい!」と言わんばかりに、一所懸命な伝え方をしてくれなくとも良いように思う。


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『別冊 花とゆめ』2011年9月号

2011-07-30 | 少女漫画
 
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メイクは偉大だ!と思わず吹いてしまうふろく。



『いつでもお天気気分』#12/羅川真里茂
秀が、とうとう両親の前で栗子をどう思っているのか宣言する。短大には寮から通えという母の言葉は、二人の仲を反対する物ではなく、二人の「本気」を確かめるための物だった。


『オレンジ チョコレート』第30回/山田南平
今月も美しさにめろめろです。生徒会が主導するデモに巻き込まれていたちろを発見した律が、この子は自分の物だと言わんばかりに彼女を取り戻す。泣いて謝るちろを「ケガがなくてよかった」と撫でてくれる律。撮影中に律は、梨絵を誤って「ちろ」と呼びそうになってしまってリテイク。「今回のお仕事は りっちゃんがちょっと遠い…」と涙ぐむちろ。
全てが美しく面白く、私にとっては文句なしに「別花の華」です。オレはオレチョコを読むために別花を買っているのだ。(オレとオレンジをかけたシャレではありません)


『ひなげし少女歌劇団』/サカモトミク
期待していた新連載。時は大正、主人公は少女趣味を隠している凛々しい女学生の花房清(きよ)。書生の梓(あずさ)に送り迎えされる清は、白玉田先生に秘かに恋をしている。
主人公の清は「お姉様」キャラ、恋する相手は彼女の本質を見抜いてくれる先生。今度こそ長期連載になりそうな期待と予感が入り交じる。


『執事様のお気に入り』第46話/伊沢玲・津山冬
クッキング部の企画で「ガレットデロワ」をやることに。王様になってしまうのは、「仕えられる」のには慣れていない伯王。
普段わがままを言わない伯王のわがまま、良ちゃんに対する独占欲も見せてくれる。

「一杯のお茶」に対するこだわりが、色々な角度から描かれているのも楽しい。


『オトメン(乙男)』第57話/菅野文
やはり多武峰はメイクの道に進むべきだ。


『お嫁にいけない!』Step24/藤原規代
「いつものメールしか送れない」と悩むマドカ。それを受け取る悠貴もスネて愚痴る。高橋さんが、マドカを「オバサン」呼ばわりしてあれこれと罵りながらも、二人の仲を取り持ってくれる。転勤の辞令のことをようやく相談され、悠貴は「行くな」と恋人を押し倒す。たとえありきたりでも、ここの「行くな」は絶対に必要な展開。


『ツーリング・エクスプレスEuro』第11回/河惣益巳
エドは、ディーンとシャルルがここ(オペラ座)に来ていることに、多分気付いていない。もし標的がアリサだったら、どうするのだろう?


『ゆかりズム』第8話/潮見知佳
真秀が、夕紫が嵩村に自分のことを話す夢を見た翌日、逆に紫が真秀の家に押し掛けてくれる。何に対しても興味を抱かず、自身の小説にさえ関心を持たない紫が、初めて真秀のことを知りたいと行動する。真秀の意外な中学生時代や、過去世を思い出しかける里見さんなど、じりじりと物語が動いている。


『燈港メリーローズ』第10話/都戸利津
皆は帰らないカイを待つ。双子が人形のようである理由の一端も描かれる。
アゼリアは港で、自分が燈港に来た時にカイに対してとってしまったような態度を、ここを去ると言う女性にとられてしまう。その女性の言葉をアゼリアは否定できないが、自分が過ごした燈港の眩さはオーガストの存在故だったのだと、焦がれるような気持ちで振り返る。この時の見開きは印象深く、灯籠流しでの大ゴマはたまらなく美しい。
特に、自分が好きな燈港は「オーガストのいる燈港だったんだな」とアゼリアが振り返るシーンで使われる見開き。こう書くと大げさかもしれないが、漫画でなくては描けない物を描いているという意味でも、「都戸利津は真に漫画家である」と言えると思う。ヒット作を産んで大々的に注目されるような方ではないけれど、素晴らしい作家だ。
騙されていたとしても自分に勝ち目はないという意味で、アゼリアがオーガストを好きだと自覚する言葉には、引き込まれる。


『パタリロ!』大あたり/魔夜峰央
フグを食すとは、正にノブレス・オブリージュ。


オレチョコ、ひなげし少女歌劇団、燈港メリーローズ。



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【検索用】別冊花とゆめ 白泉社 201109
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「自主的な○○を要請」

2011-07-29 | Weblog

 政府が家庭にも「自主的な節電を要請」しているというニュースの見出しに、私は何となく違和感を覚えてしまう。日本語としておかしいと感じるのは私だけではないと思う。
辞書によれば、「自主的」とは、他からの干渉を受けず、自分で決定して事を行うさまを意味する。「要請」とは、必要なので何かを行えと求めることだ。つまり、「自主的」な何かを「要請」するという文章は、矛盾している可能性が高い。これが「要請」ではなく「強制」であったら確実に矛盾する。

 ところで今から20年前、私は高校生だった。高校は義務教育ではないが、当時の僕らは「強制的に勉強させられている」という感情を抱いていた。それでも3年生になって、僕は初めて勉強を「楽しい」と感じたことがあった。選択科目だった漢詩の授業が面白くて、前のほうの席を取るために早めに教室へ行く程度には熱心だった。しかし高3の僕は「自主的」に漢詩を学んでいたわけではない。もしも当時の僕が「本当の意味で自主的」に漢詩を学んでいたのであれば、今も私は日々漢詩に親しんでいるはずだが、自分が20年前に使っていた『唐詩選』などの教材は、今は本棚の奥で眠ったまま何年も開かれていない。

 思うにこれは、大枠の「強制」の下で、各人が許容されている範囲内での、消極的な「自主」という物だ。
「そもそも学生は勉強をしなくてはならない」という大まかな方向性を、高校生だった僕らは半ば強制されており、その大枠の中で「どうせ勉強をしなくてはならないのなら、せめて自分が好きな科目を楽しもう」という、消極的な選択を僕はしたのだ。

 このように考えると、政府が「自主的な節電を要請」しているという言い回しも、完全には矛盾しない。
「そもそも人類は節電をするべきである」という大枠(=要請)の中で、「一人一人がどのような節電をするのかは各々の裁量に任せる」(=自主的な行い)という意味で使われていれば、「要請されたので自主的に節電をする」というのも日本語として間違ってはいない。
この場合、「どうせ節電をしなくてはならないのなら、私は暗さは我慢できるが暑さには耐えられないので、照明用の電力を節約して空調のための電力は使おう」というような、消極的な選択をすることになる。

 例えば、私が一か月に300kwhの電気を使っていたとして、電力会社が「自主的な節電にご協力下さい」と断った上で月に255kwhしか供給しなくなったとする。私が「勝手に供給量を減らしておいて何が『自主的』だ!?」と怒ったとしても、政府や電力会社はこのように言い逃れるかもしれない。
「今までより15%少ない供給量ですが、この255kwhの電気をお客様がどのように使われるのかは完全に自由です。暑いのが苦手であればエアコンの使用を優先し、テレビをご覧になるのが好きならばエアコンよりもテレビの視聴を優先するといった具合に、自由な使い方をしながら自主的に節電をして下さい」

こういうのも「電気の使用目的までは強制的に制限していない」という理由で、「自主的な節電」と呼ぶようになるのかもしれない。

 もちろん私は節電を心がけているが、「自主的」に節電をしているのではなく、要請されているので仕方なく「消極的」に節電をしている。


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『星は歌う』第11巻(完結)/高屋奈月

2011-07-28 | 少女漫画
 
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願わくば
どうか君の心にも
その歌が響き続けますよう
たとえ困難な道にあおうとも
君を守り続ける
星の歌が響くよう



 最終巻です。出たのは4月、ようやく第1巻から通して読み返す。
私は描かれている内容に共感できたし、結末にも満足できて、かなりの佳作だと思う。単行本で通して読むことで新たに気付いたのは、サクヤが千広と星を見に行った晩から、翌朝に奏に諭されるまでの、第60話から62話までの運び方の上手さ。音楽(歌)を奏でるようなコマと台詞の畳み掛け方は見事だ。

作中では「人間(ひと)」を「星」に喩えているが、同時にそれ(星)は「世界」のことでもある。物語は、己の境遇を不幸だと嘆き、卑屈になったり世界を拒絶する様の是非を問う。第10巻で千広の叔父夫婦は、桜を支えると言った彼に、途中で放り投げてそれをまわりのせいにすることを「軽蔑」すると言う。「誇れる人間」とは財を成したり高い地位につくような特別なことではなく、「当たり前のように"人間"として」生きることだが、奏が「最後に笑ってられたなら勝ちだ」と言ったように、当たり前の生き方を今できていない人間を否定しているわけではない。
多種多様な人間で構成されるこの世界に於いて、そこには当然のように格差も差別も挫折も存在する。「倖せ」とは星の等級や地球からの距離ように、主観的な物でもあり、相対的な物でもある。「笑え」と教えられたサクヤが、時を経て桜と対面し、ここの星は歌うかと問うた桜に「(ここだけではなくどこででも)歌いますよ」と答える。そのことにより、桜は世界の「優しさ」を確かめられ、千広の手を離した決断(=魔法)の成功も確信する。「サクラにしか使えない魔法」という言い方は、自惚れではなく、千広の時間を奪ってしまった桜の、彼に対する精一杯の誠意でもあったのだと思う。



第60話カラー扉(花とゆめ平成22年22号)


平成22年23号表紙


第63話見開きカラー(平成23年2号)


最終話カラー扉(4号)



お薦め度:★★★★☆

好き嫌いが分かれそうな漫画だが、描かれている内容は正論である。「世界は自分に冷たい」という拒絶と否定を、「世界は優しい」という受容と肯定に変える困難に、皆が最終的に向き合う。「10代の子供の悩み」に終始してしまいそうなテーマを、世代に関係なく共感できる物語に仕上げた力量は流石だ。そこには「ありふれた普通の人間」であることが、どれほど「倖せ」なことなのかを認識せよという意味も込められていると思う。
「チヒロを倖せにできるのはサクラだけ」だと知っていると言った桜に、「世界で一番倖せにして下さい」と答えたサクヤ。この時サクヤは自分の恋は永遠に報われなくなったと捉えたが、桜の言葉は、千広の手を離すことにより彼を世界で一番倖せにするという意味だったと、最終話で明らかになる。この最後のどんでん返しは、救いになっただけでなく、作品のテーマを「きれいごと」で終わらせなかったという意味に於いても大きい。


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『俺様ティーチャー』第11巻/椿いづみ

2011-07-27 | 少女漫画
 
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この漫画は高校生活に於いて、「全面戦争」を回避するために勇往邁進(ゆうおうまいしん)し今日を生きる、無名戦士たちの物語である。(ウソです)
その意味では、生徒会は緑ヶ丘という国家の「正規軍」であり、風紀部は最も勢力のある「反乱軍」という位置付けになる。東校、西校といった非同盟国は、いくばくかの領土問題も抱えている。黒崎真冬軍曹は、かつては東地区を統括する准将であったが、今は祖国の防衛を寒川大佐と舞苑中佐に託し、緑ヶ丘に叛旗を翻す反乱軍(=風紀部)に所属して早坂少尉の戦友を自称する。しかし、黒崎軍曹は、仮面で顔を隠すことにより、如何なる陣営にも属さない「ウサちゃんマン」という正義の味方になれるのだ!

…というのはもちろん大嘘ですが、クリスマスデートをするウサちゃんマンと早坂くんの二人は眩しくてたまらない。早坂くんが、サンタクロースの正体にガッカリしたのでウサちゃんマンを信じるのだと知って、真冬の胸にも何かが芽生える。

戦士達の束の間の休息は終わり、彼らは闘いの日々という現実に戻ってくる。
反乱軍に寝返った由井工作員に対する北条中尉の想いは未だ報われない。正規軍の最高司令官である華房雅元帥は、予備役の綾部麗人を遊撃隊隊長に任命する。その「あやべん」に敗北してしまう「まふまふ」。しかしまふまふは、反乱軍の最高顧問である佐伯鷹臣将軍の言葉で立ち直り、あやべんを追い回す。正規軍の上層部は、反乱軍の本当のトップが誰なのかが掴めず、高坂参謀と意見が衝突する北条中尉の苛立ちは高まる。

単独で黒崎軍曹を撃墜したほどの、圧倒的な機動力を見せた綾部戦士。食糧の授受を通じて黒崎軍曹は「綾部麗人個人」に対する興味を募らせ、彼にとって有利な地形に誘い込まれてしまう。そして生徒会遊撃隊の、綾部を筆頭に藤島(ホウキ)、杉田(チリトリ)、牧村(ゾーキン)、篠宮(バケツ)という、そうそうたる顔ぶれを黒崎軍曹は知る。


第59話カラー扉(花とゆめ平成23年1号)


第62話見開きカラー(5号)


気高く美しい北条若菜中尉。

8号のふろくだけど(第11巻は平成23年6号掲載分まで採録)、見惚れてしまうほど綺麗なので、ここに載せておきます。


お薦め度:★★★☆☆

真冬も北条さんも早坂くんも、皆かわいくて大好きだ。この子たちに勝手に階級を付けてウソの記事を書いてみたけど、「学園の公認組織である生徒会が、権力をふりかざして部活動を弾圧する」という構図の中で、彼らは精一杯の青春を生きている。本筋は、「鷹臣くん(のおじいちゃん)のために緑ヶ丘学園を取り戻す」という物。笑いと元気をくれる、愛おしい漫画です。

こんなウソ記事では納得できない!という方は、Innocent-Bさんがきちんとした記事を書いているので、そちらをご覧下さい。


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『なにしてあそぶ?』/美森青

2011-07-26 | 少女漫画
 
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オレが好きでしてることだから
カンケーない人に色々 言われたくない
それ以上 土田さんの悪口言ったら
ほんとにおこるよ

(猿川)



2年前に雑誌で読んだ表題作が好きで好きでたまらなくて、ようやく単行本になったので購入。ああ、買って良かった!と大満足してます。私が何に対して好き好きと連呼しているのかというと、物語の面白さもさることながら、「キャラクター」なのだ。自分のブログを見返すと、私はかなり頻繁に「漫画の登場人物」を好きだ好きだと書いているけれど、美森青先生の描くキャラクターを好きだと感じる時は、脳みその普段とは違う部分が刺激されているような気がする。(これはどう好きなのかの「説明」になっていないけど…)

表題作は、別冊マーガレット平成21年3月号掲載作。
読みながら、主人公である瑠美(るみ)の心境と表情の変化をひたすら愛でています。(変態かっ!)
瑠美の表情は、彼氏を殴って破局した時、猿川を家来にした時、家来が自分を差し置いて夜遊びを始めたのを目撃した時など、乏しいながらも驚きや苛立ちを見せ、きちんと変化する。ところが「怒りの表情」を見せるのは全編を通して一時だけだ。それは猿川が、瑠美の友達の島野さんに「やるじゃん おサル」と評価されるほどのことだった。猿川は瑠美を良く知る彼女の友達から、自分がずっと前から好きだった人(=瑠美)は「どうでもいい相手には怒ったりしない」のだと教えられる。
家来扱いしてきた猿川の行動の全てが自分のためだったと知った瑠美が、「ばぁか こんどの日曜 なにしてあそぶ?」と、涙と笑顔を見せてくれるラスト。この上ない愛くるしさと、瑠美が猿川を好きになっていく経緯がたまらなく好きだ。


『NCNR(ノークレームノーリターン)』(別マsister平成23年4月増刊号)
宇井(うい)まほろは、彼氏である竹田葉平が浮気したと決め付けて、怒りのあまり彼を徹底して避けてしまう。しかし竹田の態度が一変したのを境に、宇井は捨てたはずの彼氏の素顔を知り、言いたいことがあるなら言えと詰め寄る竹田に思わず「すき」と、今さら言えない本音を告げてしまう。
(返品には応じないという意味で)「こんなので いいの…?」と懇願するように尋ねた宇井を、竹田は「こーゆー宇井がいいんだよ」と抱きしめてくれた。


『ボーイフレンド』(デラックスマーガレット平成22年3月号)
軽くテキトーに見える由人(ゆうと)にキスされた絵莉は、彼に思いきり怒りをぶつけてやったことで、逆に由人からつき合おうという意外な提案をされる。自分にホレさせてこっぴどくフるという「成敗」を目的に絵莉は由人とつき合い始める。ところが絵莉は、彼が2週間で別れた前の彼女と交わす会話を立ち聞きして、由人は「正直」だったのだと、彼の真意を知る。
全てを彼に合わせていた、別れた彼女に由人が浴びせた「つまんねぇんだよ」という言葉に驚く絵莉。それは「べつにオレ カンペキな彼女とか求めてねーから」「今はもう彼女の方がいいから」と続く。驚くほど正直な由人に比べ、ウソをついていた自分はあまりにもあざとかったと絵莉は逃げ出してしまうが、追いかけてくれた由人からは、絵莉を手ばなせないという告白の言葉が返ってきた。


『好きで 好きで』(別冊マーガレット平成15年8月号)
この読み切りは、描かれた時期が他の3作と比べて昔なので、雰囲気は大分違う。読む人にキャラクターを好きにさせてしまう「魔力」のような物は、8年前はまだなかったのだな。



『なにしてあそぶ?』カラー扉(別冊マーガレット平成21年3月号)



お薦め度:★★★☆☆

「キャラが好きだ!」という私の主観は結局なんの説明にもなっていないわけですが、最初の3作に関して、「キャラが大好きだ!」と感じるポイント(肝所)は、おそらく女の子の「不機嫌さ」です。美森青先生が描くキャラクターは女の子も男の子も、怒った時や不機嫌な時に最高に魅力的で、その怒りや不機嫌さが収まって本音を語った時のギャップで、魅力が倍増する。キャラの表情、仕草、行動から伝わってくる「不機嫌さ」には、抗い難い魅力がある。そして更に楽しみなのが、9月号に載る予定の『color』の後編。


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【検索用】なにしてあそぶ? 美森青 1
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『ビッグコミック』2011年15号

2011-07-25 | 青年漫画
 
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選挙で一位になった人が表紙。世間では色々言われているけど、僕はこの人の事わりと好きです。選挙で選ばれたはずの今の首相よりよほど好きです。


『ゴルゴ13』第514話「外交伝説の男」前編/さいとう・たかを
2011年2月、東京・ジャパン。ベトナムへの、日本の新幹線売り込みを巡る、外務省の懸念。中国が、アジア各国をパンアジア鉄道で結ぼうと動いている。アジア太平洋局の小野寺は、中越関係の盲点に気付けなかった自分を恥じ、かつての上司であった桐嶋を思い出す。しかしCIAから提供された情報は、国益のために粉骨砕身していた外交官が、中国の傀儡となってしまったことを告げていた。

あれほどの大事故(この原稿は7月23日の事故の前に描かれた物だが)を起こしても、中国は自国の鉄道を他国に買わせる「パイプ」を握っている。日本の新幹線には3・11の大震災の時ですら犠牲者を出さなかった高い技術と信頼があるにもかかわらず、売り込みに成功しない。それは不可解で恐ろしいことだ。


『憂国のラスプーチン』第22話/佐藤優・伊藤潤二・長嶋尚志
逮捕の直前、マスコミに追い回されていた憂木。外務省がマスコミを接待してかけた保険は、こんな形で憂木を追い詰めた。
検事を「ワイドショーを鵜呑みにする庶民といっしょ!」とまで描く箇所には、笑って良いのかいけないのか、悩む。憂木はひどい報道に慣れてきたと言うが、怒るのに「疲れた」とも言えると思う。


以下、面白かった作品を羅列します。


『兵馬の旗』第十二陣/かわぐちかいじ
ついにロシアでの、兵馬と村田の出会いが描かれる。
村田の「女性とはいえ露人と交際すっとは、書斎で語学を学ぶよりは、余程生きた勉強でごわんそ。」は名台詞だ。そしてアンナが母に許しを請うたように、今、兵馬も母に己の覚悟を告げる。


『そばもん』第67話/山本おさむ
解体作業中の、福島の旧家から、天保時代の俵が見付かる。それは天保の大飢饉を生き延びた先祖が子孫のために備蓄した「そばの実」で、試験場や研究室での発芽試験は失敗したが、山形のそば屋の手で芽吹こうとしていた。稜は車で駆け付ける。ハンドルを握る稜は天保の大飢饉の悲惨さを語っているのに、助手席のエリカは食後のデザートを食べていないだけで大騒ぎする。


『銀のしっぽ』第239夜/森真理
「寒いギャグ」も意外と難しい。体感温度28°は「ぬるいギャグ」、23°なら「クールなギャグ」、「寒いギャグ」は3°位。


『獣医ドリトル』カルテ90/夏緑・ちくやまきよし
テレビで花菱の危機を知り、ドリトルはスタジオに駆け付けようとするが、道中、車にひかれた猫を手術するために引き返してしまう。番組の最後に花菱は見事にナツメの症状を解説して事なきを得るが、エンペラーの新院長は花菱の正体をいずれさらしてやるとほくそ笑む。


『華中華(ハナ・チャイナ)』第119話/西ゆうじ・ひきの真二
料理対決には島野が勝つが、島野は逆に審査員に説教する。
「ありがとう、お華。」
「はい!」
このやりとりで、ハナちゃんがこれから何を大切にしていけば良いのか理解する、この二人の信頼関係が素晴らしい。


『ゲゲゲの家計簿』第6回/水木しげる
水木家、暑さに耐えかねてついに「レイゾウコ」を買う。一階を貸していることによる収入が八千円、氷冷蔵庫は中古(ちゅうぶる)で千五百円。


『築地魚河岸三代目』Fish269/はしもとみつお・九和かずと
松田さんのアドバイスは二転三転し、三代目の移動販売はなかなか軌道に乗らない。ツミレのつなぎと聞いてようやく理解したのは、松田さんには今でも「つなぎ」が必要だということ。


『江戸の検屍官』毒婦 第5話/高瀬理恵・川田弥一郎
主犯のお六の正体はまさかの男娼。その名を六之助という。厳しいご吟味の数日後、土左衛門が上がり、お月は自分が描いた顔と同じものに間違いないと言う。あの日のこと(口付け)は本気だったとお月に言われ、妻子のある北沢は困った顔をして立ち尽くしてしまう。


『S-最後の警官-』episode.048/小森陽一・藤堂裕
神御蔵は、ボクサー時代に最後に闘ったチャンピオンが、今はヤクザ(マルB)になってしまっていると会長から聞かされる。違う理由でその組が所有するマンションの近くで張り込みをしていた隊長。ボクシングを穢(けが)したのはテメェのほうだと言うチャンピオンの言葉が差すのは、ミクラスがわざと負けたことなのか、警官になったことなのか、それとも神御蔵も知らない理由があるのか。


『星を継ぐもの』第11話/J.P.ホーガン・星野之宣
300万年前には「狩られる側」だった霊長類。人類学の研究者は、「月がなかったら」という仮定とホモ・サピエンスが絶滅寸前にまで追い込まれた経緯は矛盾しないと、ハントの仮説を否定できないと述べ、月が「来た」5万年前に人類は文化の大飛躍期を迎えたと言葉を続ける。船の針路上には、ようやく木星が見えてくる。
約100万年前の「ホモ・エレクトス」という単語を知らなかったので、検索してみたら、「原人」の分類方法に諸説あって混乱してしまった。


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『いとしのニーナ』第1巻~第2巻/いくえみ綾

2011-07-24 | 少女漫画
 
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今年は、いくえみ綾作品をもっと読むぞと目論んでいます。
何から読もうか迷って、まず手に取ったのがこの第1巻。面白くて面白くてたまらずに、翌週また第2巻を買いに本屋へ走りました。この漫画は全4巻で既に完結していて、私の懐具合ではあとの2巻を揃えるのは来月になりそうです。

物語は、押川正行(マサ)から外山厚志(あっつ)への、青田新名(ニーナ)を「拉致った」という衝撃的な告白で幕開けする。二人は小学校からの仲で、通学電車で一緒になる清流学園の女子に憧れながらも声をかけられずにいた、いわゆる「女子と接点のない男子高校生」。マサが親からあてがわれていたアパートの一室に「あこがれのニーナ」は縛られて監禁され、恐怖に震えていた。マサが一人で犯行に及べるはずもないと疑う厚志、二人の男を口汚く罵るニーナ。この三人の激しい言い争いのさなか、黒幕である牛島がアパートに向かっていることを告げる着信があり、厚志の機転でニーナはその晩の内に逃がされる。しかしリーダー格の牛島に脅されていたマサは、翌日から厚志からの着信を拒否してしまう。

マサの「拉致・監禁」という犯行は、厚志が、いつもニーナと一緒にいる女の子・麻美(まみ)に電車の中で詰問されたことにより、マサを操っていた牛島を含めた数人だけが知るところとなる。厚志は麻美に一部始終を白状し、逃げずに新名に向き合えと、自分の「友だち」が傷つけた女性の家に引きずられる。
ニーナと再び対面した厚志は、玄関先でなけなしの金で買わされたケーキを顔にぶつけられ、罵られ、牛島の魔の手から自分を守ることで責任を取れと命令され、彼女を守ると決意する。ニーナが言った「バカだネ」という言葉は、厚志の胸の中で何度もこだまする。

悪夢にうなされ眠れない新名は、麻美以外には何があったのか言えずに、保健室の先生に冗談混じりに睡眠薬の入手方法を尋ねる。厚志は、体育館で牛島に暴行され、拉致・監禁されたニーナの恐怖が如何ほどの物だったか、形は違えど身につまされる。


第2巻。


牛島という「悪」は学校からは消えたが、この世から消えたわけではなく、厚志は自分は「善」なのかと自問自答する。捕まらないと安堵したマサは、厚志も呆れるほど醜く太る。厚志はマサに「偽善者」と呼ばれ、更にニーナに鋭い質問をされたことで腹をこわす。しかし別れ際、ニーナは厚志に、彼が守りたいと願う「本気の笑顔」を初めて見せてくれた。
厚志は己が常に抱いていた「うざい」という感情と決別しようと行動を起こしたことでマサと和解できるが、ニーナの心の不安定さは形を変える。ニーナの「私を無視したら許さない」という、ボディーガードである厚志から一切のプライベートを奪うかのような拘束の言葉。しかし「助けてぇ!」という電話を受けて厚志が駆け付けると、ニーナは「ちょっとしたイタズラ」だったとふざけた笑みを浮かべた。


お薦め度:★★★★☆

既に完結している漫画なので、最後まで読み終えてからブログを書きたいけど、第1巻を読んだ時点で私は心奪われました。
ヒーローであろとうすることは「善」とイコールではないが、厚志は「何もしないよりはマシ」な選択を続けるしかない。許しを請うことに全身全霊を捧げれば、厚志は傷つきもし、浮かれもするが、「『正しいこと』を言ってしまう」という自己嫌悪にも陥る。
厚志を「ふつうの人間」と呼んだ時のマサの醜い嫉妬は、怖いほど生々しく、「ふつうの人間」であることを責められているような気持ちにさせられる。

そして物語とは別に、作者の「言葉」の使い方が際立って上手いという魅力を私は感じています。(これは他の作品にも共通する)
「キモい」「うざい」といった言葉は薄っぺらな「若者言葉」などではなく、それを使う当人にとって、時として彼らの感情の全てが込められた、重みのある言葉となる。「キモい」「うざい」「ふつう」といった形容詞には多種多様な意味があり、少なくともこの漫画の登場人物はこれらの言葉に、その時々の違った感情を込めて使い分けている。日本語を巧みに使いこなす作者のユニークな才能に、ただただ感服させられます。


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『今日も明日も。』第9巻/絵夢羅

2011-07-23 | 少女漫画
 
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俺に悪いと思うなら生きろ
生きて 生きて
また漫画読んで毎月アホみたいに長い感想書けよ

(稜から母へ)


稜が、実の母である伊吹(いぶき)と向き合えたくだりに泣かされてから、この作品の大ファンになりました。
稜が「お守りみたいなもんだ」と言って母の住むアパートにちかを同行させ、もう希望(のぞみ)さんの面影を追うのはやめ、今好きな子を「その子」として大事にすると、横にいるちか本人は気付かない告白をする。希望さんの墓参りに、ちかだけを連れて行きたいと、彼女が特別な存在であることを告げる。ところが、ちかの兄からは「もう1本描きなさい」と、前例のない条件を追加されてしまう。

自分の気持ちは一番後回しでいいのだと抑える稜と、テストを優先して稜に会いに来ないとムリするちかが、「師弟」や「年齢」といった関係や障害など飛び越えて、互いの想いを自覚する展開を夢中で追いかけています。

Step.48カラー扉(花とゆめ平成23年2号)


Step.51カラー扉(6号)



お薦め度:★★★★☆

連載開始から中盤あたりまでは、「この漫画面白いなー、好きだなー」という程度のテンションで楽しく読んでいたけど、今になって「なんという感動作なんだ! これは名作だ!」と、思い入れが格段に深まりました。
一見してコメディのノリ(「頭が良くなるパン」は爆笑だった!)、しかし本筋は困難の多いラブストーリーであり、通して読んだ時に抱く感慨深さは最高です。ちかと稜だけでなく、はるかさんが洸と幸せになってくれれば言う事なしだ!


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【検索用】今日も明日も。 絵夢羅 9
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Tの笑劇

2011-07-22 | daily

 ポイントが二倍であることを店員から告げられた刹那、バロン=ピエール・東郷は、唐突な歓喜と驚愕に率直に心身を震わせた。彼の日常に於いて、買い物に由来するポイントが累積するということは、重要な意味を持っていた。言い換えれば、ポイントとは彼の人生その物であり、彼は己がポイントを貯める為に生を受けたかの如く錯覚をしており、今日もポイントを貯める為に生きているのであった。彼の日課である処の、ポイント残高の確認を、彼は一日たりとも欠かしたことがなく、彼が前日その日課に取り組んだ時、ヴィデオや書籍の店-尤も、彼は書籍しか買わないのであるが-である「ツターヤ」のポイントは六十八ポイントが、上質ではないが粗末でもない紙のレシィトの上でその存在を明瞭に主張していた。そして今日の昼下がり、彼は千六百八十カペイカの買い物をしたことにより、当然の権利である処の百分の一の十六ポイントを取得したのであるが、この十六というポイントが、店舗の側の好意なのか、或いは経営者の商売の巧みさがそうさせているに過ぎないのか、いずれにせよ、二倍されて彼に再分配されたのである。



 「ハラショー、百に至り」
 そう直感したのは、店員ではなく、バロンが先であった。如何に彼が暗算を、彼が最も不得手とする物の一つとして日々、忌避し続けていたとしても、「一〇〇」という切りの良い数字は、彼にそれを無視させるには存在感の有り過ぎる、刮目に値する物であった。即ち、彼が既に所持していた六十八のポイントに、十六を二倍した三十二を足すことにより、その和が百であることを、バロン=ピエール・東郷が見逃す筈はなかったのである。

 そしてバロンは決意した。次の買い物をする時に、この百のポイントを使用し、次の買い物がいつになるのかは彼にも分からず、また何ルーブルの買い物をするのかも定かではないが、例えば二千カペイカの買い物をしたのであればその内の百をポイントで支払い、実際に現金で支払う分を千九百カペイカに減額させるといった具合に、景気良く遣ってやろうではないかと。

 時は二十一世紀。ポイントという、欲望を鼓舞する為に商人が操る道具は、着実にソヴィエトの人民から共産主義に対する敬服を削ぎ、彼らの資本主義への傾倒を強めていた。


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『花とゆめ』2011年16号

2011-07-21 | 少女漫画
 
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コンビニで花ゆめとハイライトを買ったらクジを引かせてくれて、お茶が当たりました。「760円の買い物をした客に120円の飲み物をあげてなぜ赤字にならないのだろう?」という疑問をたまに抱いてしまいます。


『天使1/2方程式』9時間目/日高万里
ゆい子、お弁当を食べてもらえるの回。ひな先輩がすごくいいキャラしてる。
「毒とかバカとか穢れがうつる!!!」という、弟からの罵りの言葉がすごい(笑) ここまで罵られても、ひな先輩は自分が綺麗なのを自覚しているので、揺らがない。


『声優かっ!』voice.43/南マキ
久遠千里がどんどんシロを好きになっていく。素性も知らず、本当の性別も知らないのに、「うれしい」という気持ちを共有できるので好きだというのが良い。久遠千里のお父さんがすごい厄介者(笑)


『月刊なかとば』/山口舞子
春のキック! 小さいのに威力があるのが、かわいい。


『リーゼロッテと魔女の森』第5話/高屋奈月
薬を取りに行くヨミ。(この件で「ヨミ様」に格上げされている)
エンゲツは、兄とエンリッヒしか使わなかった、「リズ」の愛称でリーゼを呼ぶ。
「よろしくっ」と双子を抱きしめるリーゼの笑顔がたまらなく眩しい。リーゼの「生きる為に」という前向きさは、「笑う」と同義なのだと思う。


『オズのかかし使い』/壱春コマ
番外編ショート。身代わり枕はついに5号まで完成する。クロウがどんな作戦を立てても効果はなく、魔女様は添い寝すれば眠ってくれる。
白泉社のサイトにも何本か4コマが載っている。こういうのが単行本(→買った)に採録されないのは勿体ない。


『モノクロ少年少女』#47/福山リョウコ
黄苑もまた、「なくしていた」のだと知る右京。口では「この世の全ては私の物だ」と言いながら、永遠に何も手に入らないと伊織に指摘されてしまう黄苑。その伊織の、黄苑への求愛の言葉が切ない。
黒蘭に騙されて駆け出す呉羽、右京に相談を持ちかける伊織。目が離せなくなってきた。


『WILD KISS』後編/中条比紗也
献立に込められた愛が良い。朋樹は更に、千尋が病み上がりなので卵がゆを作ってくれる。
二人と一匹は、「血」より「ごはん」で繋がっていく。


『many』第2回/堤翔
龍が菊蔵に惹かれるのではなく、頭で計算していた菊蔵が、「頭で計算できることばっかりじゃない!!」と言った龍に惹かれるという展開。これは次号のクライマックスがますます楽しみです。


『神様はじめました』第66話/鈴木ジュリエッタ
妖怪に向かって、自分は「土地神」だと堂々と自称する奈々生。新年を目前にして、奈々生に縁を結ばれた者たちや、世話になった者たちがミカゲ社に集う。香夜子の載っている「月刊現人神」に、自分の主もエントリーできると巴衛は言ってくれる。
「花」と言った巴衛の言葉が、奈々生に聞こえていたというのが、たまらなく嬉しい。しかも巴衛は奈々生を「荘厳の百合」とまで思っている。
9月の10巻登場の時に、誌上で何か企画があると嬉しい。


『不老姉弟』/師走ゆき
こちらも番外編ショート。恭子姉さん、かっこいい! 眠そうな目をしていながら、無敵に近い力を放つ姉弟は、見ていて楽しい。


『花の騎士』finale/西形まい
完結しました。単行本は買ってないし、連載も一度読むだけでそれほど思い入れはなかったけど、「当主になってからのセイ」は描かれないのか。私は「セイが当主になってからが本編だ」と勝手に思い込んでいました。
騎士として生きるランが、きちんと女性として愛される結末は良かった。


『今日も明日も。』Step.59/絵夢羅
笹神家の長兄に、証拠と材料を揃えてぶつかってくれる稜。兄からも、「大事な妹を預ける」という、愛のある言葉が返ってくる。「もらったものを返す」のだと答えたちかが堂々としていて輝いている。
しかし、ちかの実の親の徹底した無関心に、稜は心を痛める。


モノクロ、神様、今日あす。


音久無さんの新連載が、いよいよ次号から始まる。「女王」「下僕」といったキーワードに早くもワクワクしています。


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【検索用】花とゆめ 白泉社 201116
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『リトルポップ』/アルコ

2011-07-20 | 少女漫画
 
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これから買い揃えていきたい作家さん。『終電車』が店頭になかったので、まずは最新刊を買いました。
別マ誌上で何度か読み切りを読んでいる内に、(特に『終電車』を読んで)「こんなに多彩な作品が描けるとは、なんだか凄い」と不思議な驚きを感じるようになりました。
この本に採録されているのは3編。

『リトルポップ』(デラックスマーガレット平成22年7月号)
表題作。小3の時に初チューを奪われた相手との再会を「運命」だと思いたい紡(つむぎ)。タケシと再会できたのは偶然だったと知って一度は失望してしまうが、再会できたことのほうが重要で、よく分からなかった自分の気持ちが恋だと気付かされる。
自分の気持ちがわからないという八つ当たりの言葉から、タケシが紡の本心を読み解くラストには思わず引き込まれる。


『スロウレイン』(別マsister平成23年1月増刊号)
財布を落としたのがきっかけで、百花(ももか)はある男と出会い、今まで知らなかった世界を知ることができたような気になり、夜遊びを始める。彼を好きだと気付いた頃に、怖い思いをして、彼は自分とは生きる世界が違うのだと思い知らされてしまう。
拒絶され完全に関係を断たれたと、元の日常に戻った頃、クラスの不登校の生徒が彼だったのだと分かる。


『another day』(別マsister平成23年4月増刊号・5月増刊号)
この作品はpart 1とpart 2の二部構成。
カナコの「常識のなさ」は、ストーリーをものすごく面白くしている。「そもそも星野さんに人間性とか求めてないし」というクラスメートの彼女に対する評価は、残酷で的確で、大笑いした。

part 1は、「モテ」が生き甲斐の星野奏子(カナコ)の視点から、大和との出会いを描く。自分にときめかない男がいるはずないと、自販機に横入りする形で大和に接近するが、期待していた反応が得られず、「並べよ」と非難がましく怒られてしまう所が傑作。
モテなければ自分に価値などないと泣き崩れてしまうカナコが、大和の一言に救われて、彼を好きになってしまう。

part 2は、カナコに言い寄られるようになってしまった大和慎司の視点。カナコの歪んだ愛と奇抜な行動に辟易とし、自分が好かれる理由も分からないので彼女を拒絶してしまう。卑屈な態度をカナコに責められてひっぱたかれたことで、大和は目が覚め、好きになる要素など1コもないのに、彼女を好きになってしまう。



お薦め度:★★★☆☆

コメディの要素とシリアスな要素の絡め方や、型破りな描写がすごくユニークです。突拍子もないお話なのにストーリーがきちんと面白くて、不思議なほど共感できてしまう。
あと、雑誌掲載時のカラーページがとても綺麗なんだけど、手許にあるデラマと別マsisterは本の状態で残しておきたいので、切り抜いていません。


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「国益」とは何ぞや

2011-07-19 | Weblog
 
伊藤潤二の『憂国のラスプーチン』が面白いので、私は雑誌で連載を追いながら単行本も買っている。この漫画の中で、主人公の憂木衛(ゆうきまもる)は何度も「国益」という言葉を使う。原作者の佐藤優をモデルにした憂木は「国益」を考えてきた元外交官で、鈴木宗男をモデルにした都築峰雄(つづきみねお)は、憂木に言わせると「国益」をかなえられる政治家として描かれている。

作中では「国益」が何なのか具体的には定義していない。都築と憂木は、北方領土返還のために邁進しているので、立派な外交をしたり、自国の領土を守ることが国益であるかのように見えるが、それはあくまで国益という物の一面に過ぎない。
国益という言葉は「国の益」と書くので、「個人の利益」とは対立する物のように感じられてしまうが、私は「国益」と「個人の利益」が対立する物だとは考えていない。むしろ、「日本人一人一人が幸せであること」が、日本の国益だと思う。

官僚や政治家には、日本の国益のために仕事をする責任がある。それは我が国の尊厳や国際社会での日本の地位を高め、自国の領土を守り安全を保障し、経済力を高めたり、福祉を充実させるようなことで、一見して国家あるいは社会全体の利益のことのように感じられる。もちろんこれらは日本という国家を存続させるために不可欠な責務だ。

(渡部恒三などが使う)「国益が第一」というようなフレーズは、「我々国民のことはどうでもいいのか?」と誤解を招く場合があるが、これは実は「国民を幸せにしろ」という意味である。国家が存続し、その安全が保障され、産業が発達し技術力が向上し財政が健全になることで、最終的に利益を得るのが我々国民であるので、国益を考えて政治家は仕事をしろと(渡部氏は)言っているはずだ。

菅首相が口走った「最小不幸社会」という言葉は現状では中味のない美辞麗句に過ぎないが、理念としては一応正しい。「国民の不幸が減る」というのは「幸せな国民が増える」とほぼ同義である。「災害に遭っても救済され、病気やケガをしても治療が受けられ、商売も順調である」という状態が実現され維持されれば、それは少なくとも「不幸」ではなく、「幸せ」と呼んでも差し支えのない状態である。一方、東日本大震災の被災地で「災害に遭っても救済されず、病気やケガをしても充分な治療が受けられず、商売も再開できない」という惨状が長期間に渡って放置されている現状は、国益とは程遠く、政治が国益を叶えていないと言える。

「国益のために○○する」というのは国粋主義にはしるような嫌らしい行為ではなく、もっと単純で身近な物だと私は考えている。「国民が喜ぶこと」をすれば、そういう物は全て「国益に適う行為」と呼んで構わないのではないだろうか。
むろん、政治家が目先の人気や延命だけを目的に軽はずみな発言をしたり、計画性のない政策を実行するのは国益を損なう。
しかし、官僚や政治家のような重責を担わない立場にある我々は、「自分のした事で誰かが喜んでくれればそれは国益だ」という程度に、大雑把に考えても良いように思う。
素晴らしい試合をしてくれたサッカーチームや、面白い漫画を刊行してくれる出版社、美味しい料理を食べさせてくれる食堂なども、当人に国益のために仕事をする意図がなくとも、結果として大勢の人を喜ばせているので、広い意味では「国益」を叶えていると私は思う。

「国益」というのは個人の利益と対立する物ではなく、国家の存続はあくまで前提であり、一言で言えば「日本人が幸せであること」だと考えれば、分かりやすい。ただし、「幸福を実現しますよ」と息巻いている変な宗教は、逆に国民を不幸にするので警戒しなくてはならない。


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『ビッグコミック』2011年14号

2011-07-18 | 青年漫画
  
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考えようによっては、「漫画が面白い」というのも、オレに言わせれば立派な「国益」です。(『憂国のラスプーチン』の所で後述)


『ゴルゴ13』第513話「Gファイル」後編/さいとう・たかを
空港で狙撃されず、移送されるジョルダンを、あの男が放つ銃弾が救う。しかし続く一弾が、ジョルダンの頭部を貫通する。

CIAのレクスターは口述を記録させ、そこには二つの推測が含まれていた。そしてあの銃弾は、ジョルダンに対してだけの物でなく、自分たちへの警告でもあったのだと、彼の言った言葉を反すうする。


『憂国のラスプーチン』第21話/佐藤優・伊藤潤二・長嶋尚志
ソ連でのクーデター失敗の一か月後、一九九一年・秋。イリイン第二書記から憂木が聞かされた言葉。それは「信念」を方便として利用する人間ではなく、信念を大切にする人間が憂木だけだったという物。

冒頭の「国益」という単語に関して。
憂木が連呼する「国益」という言葉は、読者に誤解を与えてしまう部分もあるように感じられる。私は国防や領土問題のような大きな懸案に取り組むことだけが国益だとは思わない。(もちろんそれは日本という国家の存続に関わる重要な物だが)。「国益」と聞くと外交や経済のような公の、大きな物を連想してしまうけど、つまるところ、私のような単なる一個人が「今日は良い一日だった。明日も多分良い一日になるだろうな」と、日常生活に大きな不満を抱かずに済むことが本当の「国益」だと思う。
官僚や政治家が「国家」という大局から考えるべき「国益」は、外国の軍隊は攻めて来ない、食料も手に入るので飢え死にしない等の根底の部分を支えてくれている物で、それが「私の毎日が楽しい」という最終的な「国益」に繋がる。私が「今日も楽しく漫画が読めて充実した一日だった」と感じられれば、それは私益ではなく立派な「国益」だとオレは思うんだ。「漫画を読んで泣いたり笑ったりでき、楽しい気持ちになれる」という事実を裏返せば、「日本は豊かで幸せな国であり、我が国の国益はそれほど深刻には損なわれていない」ということになるはずだ。


以下、面白かった作品を羅列します。


『そばもん』第66話/山本おさむ
稜の祖父が「ほどけにくい」と言い、秀さんの父が「丈夫になった」と言った海苔の歴史が明らかになる。鍵は高度経済成長。そして花巻にどちらの海苔を使えば良いのか分かり、親父さんの頭がひととき、元気になる。


『ゲゲゲの家計簿』第5回/水木しげる
季節も冬、時代も冬、人生も冬。千円のオーバーは決して安くはない。


『兵馬の旗』第十一陣/かわぐちかいじ
ロシアで、アンナの家族に紹介された兵馬。そして勇気を問うたアンナからの手紙に兵馬は応える。
この二人の結婚は延々と禍根を残す物になるのだろうか。漫画の中での「今」が明治元年なので、兵馬が早死にしなければ彼が生きている間に日露戦争が起き、振り返れば平成の現代に至るまで、日本とロシアが「友好国」であったことは一度もない。


『星を継承ぐもの』第10話/J.P.ホーガン・星野之宣
太古に、体重の大きな恐竜が生きられた理由。それが重力の違いと狂風によって説明できると言う学者。別の研究者は、原始人類がそのような環境でどう生き延びたのかという観点から、若干の反論を加える。


『S-最後の警官-』episode.047/小森陽一・藤堂裕
「ミクラス」というリングネームは神御蔵をもじった物ではなく、怪獣の名前だったのか。横川さんがセクシーです。


『北見けんいちの昭和トラベラー』第46回
今回は、いつにも増して見入ってしまった。カツ丼80円、カレーライス50円…など、昭和30年の物価は今の1/10以下。ところが、かけそばが30円で月見そばが50円ということは、玉子は50年前から「20円」だったのか。
この作品は、ある程度たまったらオールカラーの画集のような形で刊行してほしい。


『華中華(ハナ・チャイナ)』第118話/西ゆうじ・ひきの真二
お客さんから、笑顔で送り出してもらえるハナちゃん。「300円」のチャーハンは、決して一流の料理人のチャーハンと比べて劣らない。


『築地魚河岸三代目』Fish268/はしもとみつお・九和かずと
移動販売を始める三代目。大先輩である松田さんにアドバイスされた場所で魚を売るが、ゴーストタウンのような町に車を止めて、足の弱ったおばあさんがイワシを3尾買ってくれただけ。それでも三代目は、自分は「試されている」と捉え、焦らない。


『江戸の検屍官』毒婦 第3話/高瀬理恵・川田弥一郎
鶏を使った検屍が「茶番」になってしまった。その仕掛けをしたのが人相描の女。北沢が、次郎吉と妾が重なっている最中に踏み込んでその目で見た実物の女は、想像以上に怖い。


『獣医ドリトル』カルテ89/夏緑・ちくやまきよし
花菱が獣医を志した、少年時代の記憶。純粋すぎる花菱と、リアリストのドリトルは、エンペラーに立ち向かうにあたって良いコンビになりそうだ。


『赤兵衛』/黒鉄ヒロシ
メドが…立った。膨らみ続けるメドを萎ませる方法は…何だろう?


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『さよなら絶望先生』第二六集/久米田康治

2011-07-17 | 少年漫画
 
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どうして自分が怒られたのか、僕には皆目、理解できません。職場の上司を、「菅野さん(仮名)って総理大臣みたいですね」と褒めたら、烈火の如く怒られました。「今の発言を撤回しろ!」とまで、目に涙を浮かべて怒鳴られました。
菅野さん(仮名)というのは、僕の仕事に大まかな指示をくれる上司にあたる方で、豊富な経験と決断力を以てビシっと方向性を示し、リーダーシップを発揮して下さるので、内閣で言えば総理大臣のような存在です。だから僕は菅野さんを「総理大臣みたいですね」と褒めたのですが、やはり年下の人間が目上の方を褒めるというのは、おこがましい行為だったのでしょうか。あんなに激高した菅野さんを見たのは初めてです。

同業者の志水さん(仮名)が手掛けている仕事を褒めた時も、激怒されました。志水さんが進めようとしていた仕事は工程表がしっかりと練られていて、長期的な経済計画に根ざし、安全性を重視した素晴らしい物だったので、意見を求められた僕は「原発みたいですごく良いと思います」と絶賛したのですが、次の日から志水さんは僕を避け、体調が悪いという理由で僕に一切会ってくれなくなりました。

怒られた原因は何なのか、良く当たると評判の占い師に占ってもらいました。今まで僕は「占い? くっだらねぇー」とバカにしていましたが、その占い師は千里眼どころかアカシックレコードの如く何でもご存じでした。開口一番、
「あなたは地震が起きた時、揺れを感じましたね」と言われ、僕は衝撃を受けました。すごい! 何でわかるんですか!
放射能を怖がっていることを見抜かれた時、この方は本物だと確信しました。一度もお会いしたことがなく、僕の性格など知らないはずの占い師が、「あなたはどちらかといえば放射能を避けたがるタイプですね」と、誰にも話したことのないチキンな僕の胸の内を言い当てたのです。これは占いなどではなく、もはや「予言」です。そして占い師の先生は教祖様です。

「教祖様、僕は今週、裁判を控えているのですが、どうすれば無罪になれるでしょう?」
教祖様はアドバイスをして下さいました。
「大切なのは、検察が描いたストーリーよりも、『感動的』なストーリーを用意することです。裁判員を感動させられれば、無罪になれる可能性を必ずしも排除する物ではありません」

心配なら召喚獣も貸してあげると仰ってくれた教祖様に、生きることの素晴らしさを教えられた僕は、希望に満ちあふれた心で裁判に臨むことができました。

裁判の最終弁論の日、僕は心からの謝罪の言葉を涙を流しながら並べ立て、無罪を勝ち取れる感触を得ました。
「今回の事態を重く受け止め、心からのお詫びと、深い反省をさせて頂き、真摯な気持ちで、再発防止に全力を以て、精一杯の取り組みを、させて頂きたいと、このように考えた次第であります」
そして「流れでお願いします」と呪文を唱えておいたので、僕はきっと勝てると思います。

判決は10月17日(月)に下される予定です。


お薦め度:★★★★☆

26冊も出たのだから、まだまだ続くと思います。
単行本126巻まで出るのだから、僕は52920円前ばらいしても構いません。それに僕は既に11140円(第15集まで420円、第16集から440円)は支払済なので、インフレになろうが増税されようが、今前ばらいしてしまえば差額41780円で済むはずです。


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