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『モノクロ少年少女』第2巻/福山リョウコ

2009-12-24 | 少女漫画
 
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人間 必死になれば
なんだって できるって信じてた
でも
ケダモノ高校の
生徒会長だなんて
そんなのどー考えてもむり!!


525万ポイント獲得して、圧倒的大差でケダ高の生徒会長(キング)に選出されてしまった呉羽。
「辞退する!!!」と叫んだら全校生徒から壮絶なブーイング。そんな呉羽をとめてくれたのは右京。

ケモノは「感謝」が大好物で「情け」が大嫌い。右京の言葉で自分がひどい事を言ってしまったと気付く呉羽。名誉挽回しなければ確実に喰われてしまう籠の中のウサギ。
ヤジが飛ぶ戴冠式会場、「いまのきもち」を言葉にしようと全校生徒を前にした呉羽の第一声は「ごめん なさい!!!」。皆必死で頑張ったのに辞退とかP要らないとかめちゃめちゃ失礼なこと言った。ひとりぼっちで右も左も分からなかった自分にいろんな「はじめて」をくれて、見守ってくれて助けてくれた感謝の気持ちを伝えたい。「ありがとう……」。
「感謝」が大好物のケモノ達から拍手が沸き上がる。

ケダ高生徒会が結成され、キングとなる呉羽。しかし儀式のキスをしようとした右京にゴスッと肘鉄を喰らわせてしまい「3つの口付け」の儀式が完了できず、なんであいつ茅にキスされんのは平気で俺だけダメなんだよと右京は面白くない。

呉羽はケダ高をトップで卒業すると人間になれること、右京は「お気に入りの人間の女の子を守るため」に人間を目指していると知る。噛みつくことでしか表現できないケモノ達。もっとみんなのことを知りたいと思い始める呉羽。
第1回定例ミーティングでキングの呉羽はオリエンテーション合宿の宿泊先を決めてくれと言われる。ケダ高での決定権はキングにあるので一人で決めてくれと。皆の意見を聞くべきじゃないか、多数決とか…と言うと「弱肉強食のケダ高で多数決…!?」と生徒会の面子は目からウロコ。みんなに投票してもらうとか斬新! 褒められた、認められた、嬉しい…!認めてくれるなら、頼ってくれるなら、応えたい。はじめてのキモチ。
張り切りすぎてソファーで眠ってしまった呉羽に、右京は「お前なんで 俺の前では笑わねんだ?」と優しく上着をかける。

伊織(イオリ)の話題が発端で、つかみ合いの大喧嘩をしてしまう茅と右京。しかし呉羽は蝶々から、二人は昔からの大の仲良しだからすぐに元に戻ると聞かされる。小1の時から仲良しだった茅と蝶々、そして小4の時に編入してきた右京。いつもひとりでひとことも喋らなかった右京が、学年トップを争う茅と蝶々を抜いて中間試験で1位を取った時、やっと自分達と張り合える奴が来たと大歓迎され、初めて褒められたと心を開いた右京。目を見て名前を呼ばれたのもひさしぶり。それ以来「うっきょん」と呼ばれ、簡単には壊れない絆が芽生えた右京と茅と蝶々。「きょうだい」をテーマに作文を書けと言われ、「あいつの話はしたくないっつってんだろ!!」と教室を飛び出してしまった右京。茅と蝶々のことがすきになった右京は、自分のすきなものは全部あいつにとられちゃうからとこわくなった。「…とられたりしないよ だってどこにいたって オレ達もうっきょんすきだもん」と答えてくれた茅。それからはずっと一緒の三人。


ケダ高のオリエンテーションの行き先が右京の国、クロヒョウ国に決まるが「ぜってー行かねー」の一点張りの右京。あれ以来ぎくしゃくしてしまっている茅と右京に元どおりになってほしい。両親を亡くした呉羽は、右京は直接言えるんだから言えばいいだろうと。そんな呉羽に右京は「何がわかるんだ? もう この世に家族がいないお前に」と凄む。ひどい、冷たい言葉に泣き出して、ケダ高を飛び出して人間界へ行ってしまう呉羽。
帰るとこないとか、「いつも通り」はもう戻ってこないとか、わかりきってるのにどうして今更涙が出るんだ。ボーっと歩いていて車にはねられるところだった呉羽を助けてくれた怪力のケモノ3匹。「交通の邪魔だチビブス」。本当は涙のニオイを追ってきた。
暇つぶしに人間界にやってきただけだと笑う蝶々、全財産(525円)ケダ高に置きっぱだから帰るんだと呉羽。もう永遠に直接言えないからと両親の墓前で手を合わせる呉羽。その姿を見て、呉ちゃんに免じて仲直りする右京と茅。涙が出たのは、たぶん、もうひとりじゃないからだと感じる呉羽。

行き先がクロヒョウ国のオリエンテーション、生徒会の初仕事を絶対成功させようと張り切る呉羽。「帰るとこなんかない」と言った右京の手を握り、「大丈夫 何かあったら 私が守る」。

「マド」をくぐりクロヒョウ国に飛ぶと、そこは高層建築が立ち並ぶ近代国。出迎えてくれたガイドは右京を名前で呼ばず「第4王子」と呼びその前にひざまずいた。肉祭の食事に戸惑っていると、草食の呉羽のために別の食事を用意しておいたと黒蘭は言う。ところが扉を開けるといきなり出てはいけない城の外! ウサギだぞ…今晩の夕飯にしようぜと取り囲まれ、逃げ出した呉羽を助けてくれたのは、この国の者は皆自分に平伏すんだと得意げな、右京の兄。自分を城に連れ帰ってくれた黄苑(キオン)王子、兄の足下にひざまずく右京。右京に「おかえり 私のオモチャ」と冷たく微笑む黄苑。
なんだあの人!? 跪(ひざまず)いて敬語とか右京らしくない!とわめく呉羽。黄苑は第1王子で世継ぎだから当然の対応だと右京、そんなの理由にならないとムキになってくれる呉ちゃん。

自分は一生オモチャなんだと、呉羽の前から立ち去る右京。
そしてオリエンテーションのメインイベント、城内スタンプラリー。1位の賞品欲しさに燃える右京、そこに黄苑が割り込む。決して黄苑王子には逆らわないでと耳打ちしてくれる蝶々。右京の好きなものを全部取っちゃうという兄、茅と蝶々は大丈夫かなと心配する呉羽だが、「…お前 自分の心配はしねーのかよ」と右京。弟の今度のお気に入りはこのウサギと知った黄苑は、呉羽の体の一部を自分によこせと右京にナイフを突き付ける。
逆らわないなんてもう無理、怒りのあまり自分の髪を一房切り落として「どうぞ 体の一部だバカ王子」と黄苑を睨み付けて突き出す呉羽。そしてこれを受け取ったらちゃんと「右京」と名を呼べと。
これは奪いがいがありそうだと拉致され監禁された呉羽の前に現れる謎の女性は…伊織姫?


#6見開きカラー(『花とゆめ』2009年12号)


#10扉カラー(17号)


『花とゆめ』13号表紙。



お薦め度:★★★★☆
「ブス」「チビブス」と呉羽をいじめる、ドSの右京。ほんとは呉羽が好きなくせに!と可愛らしい(笑)
好きなのに好きだと言うのが恥ずかしい、嬉しいのに素直にありがとうが言えない。そんな全部の気持ちがとても可愛らしい。切ない展開も交えながら、言葉にされていない、活字になっていない「大好き」が沢山詰まっている漫画です。なんて愛おしいんだ!


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