アルバニトハルネ紀年図書館

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『ビッグコミック』2011年18号

2011-09-11 | 青年漫画

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 藤子・F・不二雄先生は、昭和40年代から昭和50年代にかけて、ビッグコミックに多くの短篇を描かれている。リアルタイムでは読んでいないけど、小学生の時に買ってもらった『藤子不二雄 SF全短篇』(中央公論社)全3巻は私の宝物です。平成になってからの作品『未来の想い出』もビッグコミックに連載された作品だ。


『ゴルゴ13』第515話「巨人共のシナリオ」中編/さいとう・たかを
米国の国務次官補がサウジアラビアの要人と会って数日後、日本をあの巨大地震と大津波が襲う。深夜に報告を受けた国務次官補は、今すぐじたばたしても仕方がないと電話を切ろうとするが、原発が制御不能に陥ったと聞いて飛び起きる。民主党政権は何らの超法規的措置も講じようとせず、ジャパンの株式市場を4日遅れで大津波が襲う。中国海軍の大佐は、世界景気をスローダウンさせるために「日本を叩く」ためのシナリオを描く。

そして大統領を交えた会議の席で、国務次官補は「日本を再占領する気持ちで事態に臨む必要」があると言葉を続ける。

この時点で、(私には)一点の謎がある。前編の米中交渉の席で、中国情報通商部の陳(チン)が狙撃された。その時のスナイパーが「ゴルゴ13」であると、オニール国務次官補は「部下からの報告」でしか知っていないし、この最初の狙撃は「簡単すぎる」ように思える(=彼でなくとも狙撃できるかもしれない)。そしてこの中編のラストで、中国が原子力駆逐艦を展開させたと知って、オニールは「切り札」(=ゴルゴ)に連絡を取るように指示する。
後編を勝手に予想すると、まず次の二つの展開が考えられる。
一、最初の狙撃は彼による物ではなく、彼は問題なくオニールからの依頼を快諾してくれる。
二、思想や信条を持たない彼は、依頼人が真実を語れば、中国からの依頼と同様に米国からの依頼も受けてくれる。
あるいは後編で第三の予想外の展開(これが一番読みたい!)を見せるのかもしれない。


『憂国のラスプーチン』第25話/佐藤優・伊藤潤二・長嶋尚志
ブルブリスの猫の中編。GRUの別の一面は死の商人だが、武器を買わない日本はGRUにとって旨味がない。ブルブリスは大胆な仮説を立てる。
ここの所、ずっとソ連時代のエピソードが続いている。佐藤優が本当に書きたかったのは、こういう記録に残らない「外交の裏側」なのかもしれない。


以下、面白かった作品を羅列します。

『S-最後の警官-』episode.051/小森陽一・藤堂裕
速田の恋人の存在を知る神御蔵。SITは誘拐事件の捜査指揮を執るが、犯行は4年前の未解決事件の手口と酷似している。


『総務部総務課山口六平太』第607話/林律雄・高井研一郎
手の平を返すタイミング。きっかけさえ掴めればそれは驚くほど簡単だ。


『上京花日』第49話/いわしげ孝
昨年7月から休載していた作品の連載再開。初めて読むけど、活き活きと楽しい気持ちになれる。


『ゲゲゲの家計簿』第9回/水木しげる
兄の子供のしぐさを見ながら、紙芝居の『鬼太郎』は徐々にバリエーションが増えていく。そんな頃、家の前でドブの工事が始まり、終わると千四百円もの大金を払わされてしまう。


『そばもん』第70話/山本おさむ
天保の飢饉を生き延びた人々が「未来に生きる者たちに向けて」そばを蒔いた。その解釈に心から共感。
そして、食い意地が張っているエリカがかわいい。


『兵馬の旗』第十五陣/かわぐちかいじ
陸軍も海軍も、国を思っているが、兵馬は(軍事決戦以外の、勝利の道はないのか…?)と自問する。
勝に呼び出されて会う兵馬。露国で何を学んだのかと問われ、ナポレオン軍を退けた最大の勝因を語る。
この漫画は、一度も国家が途絶えず、戦争に負けても国が滅びなかった、「日本人の誇り」を描いた傑作になると思う。


『星を継ぐもの』第14話/J.P.ホーガン・星野之宣
国連で、ジュピター5の調査結果を報告するコールドウェル。今まで干渉してこなかった平和委員会が、ガニメアンを復元した映像を見て突如、激しく動揺する。ガニメデでは、機能がわからない装置に適正な電流が流される。現場のハント達は何も反応が得られないと落胆するが、彼らが気付いていないだけで、驚くほどの重力波が発生していた。


『C級さらりーまん講座』第503回/山科けいすけ
ビルの階段でタイムスリップしてはいけない!


『華中華(ハナ・チャイナ)』第122話/西ゆうじ・ひきの真二
遠くから来たお客さんから、300円のチャーハンに対して「物足りない」との意見が出てしまう。その文句への、ハナちゃんの対応が素晴らしい。そして「いいえ、1円でも儲けは儲けです。」と言い切る笑顔がまた、たまらなく魅力的だ。


『獣医ドリトル』カルテ93/夏緑・ちくやまきよし
ショックのあまり何も食べずに閉じこもってしまう花菱。誰とも話したくないという花菱の机の前で、いきなり鍋料理を始めてしまうドリトル。その友情がくすぐったい。


 16日発売の増刊号で「切手マニア」の刑事が主人公の新連載が始まると知って、かなりワクワクしています。最初の号を買って面白かったら単行本を待とう。


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