アルバニトハルネ紀年図書館

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『ちはやふる』第九巻/末次由紀

2010-06-15 | 少女漫画
 
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巻数を重ねる毎に、どんどんこの漫画が好きになります。
情熱を楽しむ漫画なんだけど、同時に日本語が「美しい言葉」だと、改めて思わされます。日本語は美しいと、これほどまでに感じさせてくれる漫画を久々に読んでいる気がします。

昭和の日本語と平成の日本語ですら違いがあり、千年前の日本語と今の日本語は発音においてかなり違いがあるはずで、それでも周防名人は一字目で判別できる札が28枚ある。その圧倒的強さを見せつけられ、打ちひしがれての帰途、机くんから自分にも一字決まりが20枚あるようだと言われ、雑踏に溢れる言葉や音の中で千早は立ち尽くす。「ご指導お願いします」をこの世で最も美しい言葉だと思っている北野先生は、今の名人とクイーンを見て、師を持たない彼らは誰の師にもなれないと惜しむ。

練習や試合のデータを今まで何冊ものノートに書き記してくれていたのだと、そのうちもっとマシなものを返すからと、机くんの手を握りしめてポケットの中にあったあめ玉を千早は渡す。そしてかなちゃんは専任読手になる夢を持つ。女帝は部員達の知らないところでかるた部を支えてくれていたが、部員が増えなければ部室を返上しなくてはならないと置き手紙をする。

新年度を迎え、瑞沢高校かるた部は新入部員の獲得を目指すが、やる気のない新入部員の中からかなちゃんの厳しい指導に耐えて残ったのは二人だけ。恋愛バカの花野菫(はなのすみれ)と、「下の句かるた」なら誰にも負けないと言う筑波(つくば)くん。
千早は一年生が入ってきて、今まで一緒に戦ってきた5人が、かるた部に対して思っていることがあまりにも違うと気付く。
皆が強欲だとあきれた、千早の言葉の底にあった、棄権した日から抱き続けてきた思い。「伝える」「伝わる」はルールの向こうにあると、新入部員を連れ戻すかなちゃん。


お薦め度:★★★★☆
日本語を母国語としているという、当たり前のように思えることが、実はこんなにもかけがえのない物で、それだけで分かりあえる。
そのことに感謝したい。

まんがは本屋さんで買って下さい。



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