アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『ビッグコミック』2011年19号

2011-09-25 | 青年漫画
 
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 『ゴルゴ13』がやばいです。「この漫画の読者で良かった」と、心から思わされる瞬間が数年ごとに訪れる。

『ゴルゴ13』第515話「巨人共のシナリオ」後編/さいとう・たかを
「海戦」の一歩手前での駆け引きに息を呑まされる。原子力空母も原子力駆逐艦も、撃沈すると「巻き添え」を食らうので、現実には至近距離にまで接近されると撃沈できない場合がある。領海内で撃沈すれば自国の海を汚染してしまう。
捉え方によっては、この描写はかなり際どい。ある意味とても危険な漫画だ。
文章で「中国はキ○ガイ国家だ」と書いてしまうと、それは当該国の怒りを買う危険があるので望ましくない。ところが、漫画でこのように描くと、どれほど現実味があっても「架空の軍人が、フィクション(作り話)の中で常軌を逸した行動を取った」で済んでしまう。また、日本の領海内での出来事なのに「日本の意志」が介在しておらず、オニールが最後まで「米国の国益」のためにしか動いていないのも皮肉だ。

そして一度しか使えない「切り札」をサメディ狙撃に使わなかったことで、敵に手の内を読まれることがなく、国務次官補はひとときの安堵をする。


『憂国のラスプーチン』第26話/佐藤優・伊藤潤二・長嶋尚志
ブルブリスと憂木とが交わした会話のしめくくり。それが取調室での供述として、憂木から検事に話される。
9・11の年に最後に会ったブルブリスと憂木。かつてソ連が吐いた、「共産主義者に国境はない」というウソが、国家国民に価値を認めないアルカイダの脅威により、一つの逆説となる。


以下、面白かった作品を羅列します。

『獣医ドリトル』カルテ94/夏緑・ちくやまきよし
学生時代の花菱と鳥取。「鍋」が二人の友情の原点だったというのが良い。貧乏でリアリストの鳥取と、金持ちで理想を追う花菱との相性が、絶妙な合い方をしている。


『星を継ぐもの』第15話/J.P.ホーガン・星野之宣
地球では、軍隊も軍備も放棄してしまった国連が再び「敵」を想定する。ガニメデでは、生物学上の興味しか抱いていなかったダンチェッカーが、「太陽系の支配者」だったものたちへの認識を変える。


『総務部総務課山口六平太』第608話/林律雄・高井研一郎
嘘を「貫き通す」。それはそれで立派なことだ。


『上京花日』第50話/いわしげ孝
病床の父と向き合う主人公。互いに素直になれない娘と父。この漫画を気に入りました。何となく「元気」をくれる。


『そばもん』第71話/山本おさむ
今回は、漫画家として芽が出ず、トマトを毛嫌いする男と、その恋人の物語。熊本のトマトを譲られた稜が、二人に「赤茄子」を打ち込んだそばを振舞ってくれる。


『ゲゲゲの家計簿』第10話/水木しげる
たまたま銭湯で話しかけた相手が紙芝居の支部長で、阪神画劇社も「アブナイ」という話を聞かされる。しかしラバウルに上陸して「もうアカン」と云われていた頃から、一、二年はもったので、紙芝居もまだ少しはもつだろう。時は水木家がカヤ(蚊帳)を買った、昭和三十年。


『兵馬の旗』第十六陣/かわぐちかいじ
勝と兵馬との密会。兵馬は、部下からの質問には明答せず、心の中で(勝総裁が私を信じてくれた。これ以上の褒美があるか!!)と、江戸の民を守る決意を新たにする。一方の村田は、西郷吉之助(きちのすけ)から絶大な信頼を得る。


『S-最後の警官-』episode.052/小森陽一・藤堂裕
思うに、速田は「目的」があって藤波優子と同棲しているのではないだろうか。やや先が読めてしまう展開だけど、やはり毎回面白い。


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