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『神様はじめました』第9巻/鈴木ジュリエッタ

2011-06-03 | 少女漫画
 
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私は人間で
必ず巴衛より先に死ぬ
なのに巴衛に求愛するのは
無責任じゃないんだろうか


出雲での神議(かむはか)りを終え、大国主にも認められた奈々生。霧仁を一途に自由に追いかける香夜子の言葉を聞いて、人である自分が妖怪の巴衛を想うことへの迷いは吹っ切れる。
そして鞍馬を迎えに下山した半人前の天狗との出会いで、十七年前に家出した鞍馬=真寿郎(しんじゅろう)の実家を助けに行く新章の幕開け。

この漫画が描き続けている、「自分の家」というテーマがやはり好きだ。皆、帰るべき家を一度は失っている。瑞希はお仕えしていたヨノモリ様も社(やしろ)も失い、巴衛は帰らない主人を待ちながら社を守り続けてきたが、二人とも奈々生との出会いで「帰る場所」を再び手に入れた。母を亡くし父に逃げられアパートも追い出され、ミカゲに社を譲られ、ようやく「帰る家」を手に入れた奈々生は、実家から逃げてしまった鞍馬の後悔を誰よりもわかってくれる。

鞍馬山の三代目の嫡男(ちゃくなん)である真寿郎、彼を迎えにきた牡丹丸、加勢する奈々生、嫉妬して付いてきた巴衛の四人で鞍馬山へ向かう。今回は瑞希が留守番。僧正坊が病に倒れた霊峰は、それを悪羅王に捧げようと目論む夜鳥(やとり)に狙われ、力だけで四代目に収まろうとする二郎に牛耳られて覇気をなくし、瘴気(しょうき)に覆われ万年桜も枯れている。

ずっと真寿郎を見守ってきた翠郎(すいろう)兄は、女人である奈々生を連れていたのを見た時、もう彼は自分の知っていた子供ではないと気付き、真寿郎を連れ帰ってくれと土地神に頼む。道場に侵入して親父に薬を渡したい真寿郎は、初めて巴衛に対して弱音を吐き、当然のように力を貸そうとしてくれる奈々生に、照れながら弱々しい声で願いを口にする。
「力を… 貸してくれないか」


第49話扉カラー(花とゆめ2010年19号)


第52話扉カラー(23号)



お薦め度:★★★★☆

人間である奈々生が、神様として成長していく道のりが、やはりこの漫画の一番の見所だと思う。巴衛との恋の成就がもちろんメインなんだけど、それは奈々生が「縁結びの神」として人と人(や妖)との縁を結び、「家」とは何かということを身を以て示していく先にあるので、今はまだ遠い。先代土地神のミカゲの真意が分かり、香夜子や鞍馬が「帰る場所」を取り戻し、もしかしたら五百年以上昔の悪羅王との因縁もなんとかしなくちゃならない。試練の多い恋をしている奈々生は、どんどん美人になっていく。


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