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『ゴルゴ13』第161巻/さいとう・たかを

2011-07-15 | 青年漫画
 
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13人の犠牲者に告げたい!
我々は13人の痛みを希望に変えたい!
亡びの道を経て、約束の土地に導き給え!


今月発売の第161巻。上に引用した、「「賛美歌13番」を斉唱し、これをただひたすら願う」(第19巻「ジェット・ストリーム」)を彷彿とさせるメッセージには、ずっきゅーんと胸を射ぬかれてしまう。
表題作と、短かめの2作を採録した、3作を採録。ロマンのある表題作と、痛快で楽しく読める2作という、「一冊の本」としての構成も良い。

『バライバ・ブルー』
舞台はパライバ州の外れ、ブラジル。「パライバ・ブルー」とはパライバ州でしか採れないトルマリンのこと。
夫である、日本人バイヤーのイツミを探しにこの危険な地を訪れた女性は、タクシー運転手に襲われそうになった所を同じホテルに宿泊する東洋人に救われる。男は東郷と名乗り、俺なりの理由があってやっている事なので気にするなと言い、夫を探す女性と行動を共にし、二人は宝石の採掘場で逸見の死を知る。
しかし、トルマリンに魅せられた者たちの確執を知った二人は逮捕され、実際には逸見は死を偽装してまで鉱山主のダジルバに接近していたことが分かる。CIAからの依頼を受けたゴルゴに、「汚れた核」を使おうとした標的は狙撃され、逸見は妻が吹いた笛の音のおかげで死を免れる。
何万年もの時を経て地球という惑星が産み出した宝石と、それをわずか四千年で浚(さら)ってしまった人類との関係は、搾取と悲劇ばかりを生み出すが、一組の日本人夫婦は絆を取り戻す。
2005年4月作品。


『THE MOBS』
「MOBS」とは、ネットワークで繋がった、思想を持たずに協調活動を行う集団。ゴルゴが受けた依頼は、細菌兵器のエアロゾル実験に手を染めた男の排除。しかし研究施設には隔離扉が徹底的に施されており、標的を消去した瞬間に封鎖され脱出不可能になる。
施設に潜入し標的を排除したゴルゴが、脱出に利用したのが「MOBS」。施設を包囲していたマスコミも、MOBSに紛れて脱出した男の存在には気付かなかった。
2005年10月作品。


『依頼保留(ペンディング)』
テネシー州での人質事件が、米陸軍の「秘密兵器」によって解決される。
後日、依頼人との約束の時刻まで五十六分という時、約束の場所の近くの学校がカルト教団に占拠される。ゴルゴは身を守るために敢えて拳銃を犯人に見られないように捨て、無抵抗のまま人質となる。
FBIと陸軍は、再び「ロボット戦車」を投入するが、人質であるデューク・東郷の指示でテロリスト達はロボット戦車の欠点を突き、背後から投入された特殊部隊も退ける。画面に一瞬映ったゴルゴの姿を見て、FBI副長官は推測に賭け、拡声器で謎の言葉を放つ。
「13人の犠牲者に告げたい! 我々は13人の痛みを希望に変えたい! 亡びの道を経て、約束の土地に導き給え!」
その意味を理解したゴルゴは、新しい依頼を受理し、遂行する。立ち去ろうとする男をFBI副長官が「ゴルゴ13」でもなく「デューク・東郷」でもなく、「13人の犠牲者」と呼ぶシーンには身震いする。
そして後回しになった依頼は、標的が既に死んでいるとキャンセルされた。
2005年7月作品。



お薦め度:★★★★☆


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