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『青空エール』第5巻/河原和音

2010-11-29 | 少女漫画
 
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「頑張りたい」と思った時、私はこの漫画を読み返します。

大介から正直な気持ちを聞かせてもらえて、「強くなるんだ」と決意するつばさ。それでも些細なことで涙がこぼれてしまう。上を向けなくなりそうになった時に、まるちゃんの言葉が支えてくれる。
自分は全部に「片想い」だと涙を拭い、つばさも大介も部活に全てをかける、同じ所を目指す仲間のような関係になれる。水島も今ではつばさを認めてくれている。
体に傷を負っても、練習が辛くて気を失いそうになっても、そこまでする価値はあると、お互いの言葉にうなずく。

しかし森先輩の腱鞘炎は合奏に影響するほどに悪化しており、つばさは厳しく口止めされていたが、春日先輩に気付かれてしまう。普門館を6年間目指し続けてそれでも出られなかった森先輩は、メンバーから外されるのなら辞めると言い放って飛び出し、誰にも会おうとしなくなってしまう。

声をかけてくれた大介も、春日先輩も、みんな「何もするな」と言うと、それが理屈では正しいのはわかっているが、言いたいことも伝えたいこともあるのだと涙が溢れてしまう。そのつばさの言葉を聞いて、ようやく大介が「小野の言う通りだ!!」と自分に同意してくれる。

部活に来て下さいと森先輩の家を何度も訪れたつばさが、やっと玄関まで出てきてくれた先輩から聞かされたのは、自分を激しく罵る言葉だった。


17TH YELLカラー扉(『別冊 マーガレット』2010年4月号)



お薦め度:★★★★☆
この漫画にこれほど心を動かされるのは、自分がこんなに「一所懸命」だったことがないからかもしれません。
おそらく私はこれまでの人生で、本当の意味で「頑張ったこと」がありません。
人生の節目節目でそれなりに全力は出してきたつもりだけど、振り返ってみれば「自分の実力を出せる範囲で出して、手に入れた結果が自分にとって好ましい物だったので満足して終わりにした」という程度の、平凡な努力の繰り返しでしかなかったのだと思います。
しかしこの漫画には、「これ以上は頑張れない」と音(ね)を上げそうになっても音を上げずに、限界を迎えても更に高みを目指すという、「本物の一所懸命」が描かれている。不器用で真っ直ぐな一所懸命さは、結果を出せても出せなくても、評価されないことがある。それでも一所懸命であることには価値がある。

スポーツ選手や芸術家の生き様になぜ感動させられるのか、その理由を教えられ、同時に反省させられるような気持ちにもなります。(しかし私は基本的にあまり反省をしません)。
「頑張りたい」と思った時、私はこの漫画を読み返します。単行本だけでなく、単行本に採録されていない別マ掲載分も読み返します。この漫画が好きです。


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2 コメント

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それが一番大事 (arisa)
2010-11-30 00:19:12
この漫画を読む時 頭に♪負けないこと…
という大事マンブラザースバンドの歌を思い出します。
通して読んだことは正直なかったのです
森先輩の話あたりから真剣に読み始めで現在に至ります
これも読みたいものリストに入れたい。
 河原和音先生は 先生という漫画が好きで読んでいたのを思い出します。青春っていいなぁ…
『先生!』 (Wrlz)
2010-11-30 14:22:27
>arisa様

私は初めて読んだのが『青空エール』です。もう大好きです。
『高校デビュー』はこの夏、全13巻揃えました。これもすごく好きです。
「一所懸命」であることを、こういう形で描かれる河原和音さんの漫画が素晴らしい!

『先生!』もいずれ揃えますよ。「財源」がありませんが(笑)

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