アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『ビッグコミック』2012年5号

2012-02-28 | 青年漫画
 
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『ゴルゴ13』第519話「1万キロの狙撃」中編/さいとう・たかを
奪った車の中、ありあわせの物で止血をしながら、彼は車の持ち主に、「ルールは常に征服者の都合で決まる」と告げる。「ルールが嫌なら力を持て」という言葉は、女に対しての物とも、中東全域に対しての物とも取れる。名言かもしれない。私はこの言葉が気に入った。CIAや各国政府が「テロリスト」「殺し屋」と呼ぶ男なのに、こういう含蓄のあるセリフを言ってくれるから、かっこいい。
車は、最新鋭の機器を持つ唯一の病院があるチュニスへ向かう。そしてCIA副長官は、彼がチュニジアにいた理由を陸軍大佐に問われ、一つの憶測を口にする。


『憂国のラスプーチン』第35話/伊藤潤二・佐藤優・長嶋尚志
取り調べは再び、北方領土返還を巡る、都築に対する疑惑に戻る。嘘の情報を最終的に信じ込む国民が一番馬鹿じゃないのかと問う検事に、憂木は全く逆の反論をする。そして検事も知らなかった、サンフランシスコ講和条約と日ソ共同宣言の中味を憂木は語る。
「右翼の意見もちゃんと聞くべきだった、彼らも有権者なんだから」という意味の、憂木の言葉は、鋭い指摘なのか、笑っても良いギャグなのか、私にはわからない。
 この連載は毎回とても面白いんだけど、「漫画を描いたことのない人」である佐藤優が原作者だからなのか、物語全体の構成に私はやや腑に落ちない物を感じてしまう。児童向けの読み切り作品のような「気持ち良いほどはっきりした起承転結」までは求めないけど、「面白い"お話"が読めた!」という満足感があればもっと嬉しい。


 以下、面白かった作品を羅列します。

『築地魚河岸三代目』Fish283/はしもとみつお・九和かずと
「大きなノリ」になれと言われた雉屋の三代目、それをようやく、「ちあき」で父に告げられる。
「ノリの仕事は一生かかる大仕事だ。」
このあまりにも前向きな言葉に、さすがのお父さんも納得。


『ゲゲゲの家計簿』第20話/水木しげる
鬼太郎は継続できたものの、兎月書房とは「国交断絶状態」に。そして顔を出した出版社。経営者の第一声に、水木先生は安堵する。


『獣医ドリトル』カルテ104/夏緑・ちくやまきよし
両親を亡くし、飼い犬と共に曾祖父に引き取られた少年。自分は先は短いからと、焦ってしまったひいじいちゃんの優しさが沁みる。
あすかの借金が増えたというオチも好き。


『兵馬の旗』第二十五陣/かわぐちかいじ
これで妻と子に江戸を見てもらえると、ひとときの安堵をする兵馬。東海道が官軍に封鎖されてるが、仏国宛の郵便を出すために、横浜に出向く。そこで顔を合わせた土方とのやりとりで、兵馬は自分の思い描く未来がどこにあるのか、おぼろげながら見えてくる。


『総務部総務課山口六平太』第618話/林律雄・高井研一郎
食べ終わってから財布がないと気付くこと、レジに進んでから財布がないと気付くこと。こういう解決方法だったら、後味も悪くなく、むしろ美味。


『星を継ぐもの』第25話/星野之宣・J.P.ホーガン
親善訪問の途につくガニメアンの一行。その一方で、船長と科学者らは、コールドウェルを交えてクロマニョンとネアンデルタールの違いに匹敵する、人類とスヴェレンセンたちとの距離を知って驚愕する。ミネルヴァ消滅後の太陽系の歴史を再考し、新たな星の存在を想定しなくてはならないという緊迫感の中、何かが宇宙軍のビルに直撃する。


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