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『NANA-ナナ-』第1巻~第2巻/矢沢あい

2010-10-08 | 少女漫画
 
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私は「売れている漫画は面白いに決まっている」という先入観を抱きがちな人間ですが、その先入観を差し引いてもこれは面白い漫画です。
とにかくオシャレでカッコイイ。途中で飽きる可能性も高いけど、もう少し先まで買い揃えると思います。

第1巻は、小松奈々(こまつなな)と大崎ナナを描いた読み切りをそれぞれ採録。

『NANA-小松奈々-』。
ど田舎ではないけど都会でもない町で、小松奈々は県内普通レベルの女子校をもうすぐ卒業する。
名前も知らない、奈々の不倫相手は東京に転勤になり、彼女は今まで楽しかったと一方的に別れを告げられる。一九九九年の七の月より4か月早く、恐怖の大王が自分の頭上めがけて落ちて来たと泣き崩れる奈々を、親友の淳子(じゅんこ)は慰めもせず、ただ一緒に卒業式をサボってくれた。

奈々と淳子は地元の美術学校に共に通い始め、そこで奈々は淳子の友達の遠藤章司(えんどうしょうじ)と、彼の高校からの友達、高倉京助(たかくらきょうすけ)と出会う。
一目見て章司を気に入った奈々は、一目惚れの鉄人だった過去と決別し、彼を「大事な男友達」と位置付け、彼氏なんかにしたらもったいないと特別視する。
過去を引きずるみじめな自分を闇に葬るためにもっと恋をしようとする奈々。東京の美大に進む淳子と、彼女と共に東京へ行く道を選ぶ京助。友達と離れたくなく、ただ東京に憧れていただけの奈々は目標もなく東京の美大を受験しまくって、ことごとく落ちる。そして章司の横で安心して、よそ見ばかりして歩いていた奈々は、その夜、初めて彼に見放され、ホテルへの帰り道が分からなくなる。
東京の人混みで偶然、以前の不倫相手と再会した奈々は、彼の名は偽名ではなかったのだと吹っ切れ、自分を追いかけてきてくれた章司の愛をよくやく受け止められる。


『NANA-大崎ナナ-』。
生まれ故郷も、父も母も知らない大崎ナナは、インディーズバンド「ブラスト」のボーカルをしている。しかし彼女が18歳になった翌週の夜、ヤスはノブには自分が話しておくという話を、ナナにはおまえから話せとレンに言い、ライブ明けの雪の中、四人は二組に別れた。
そしてレンと二人で暮らし愛し合う日常が眩し過ぎて不安になるナナに、彼は東京へ行くと別れを告げる。
メジャーデビューが決まった「トラップネスト(トラネス)」のギターとしてレンは腕を認められ、ヤスはナナの元同級生だったノブに、レンの邪魔はするなと釘を刺す。

レンの為に歌うのではなく、自分の為に今日まで歌って来たのだと沈んでいたナナに、自分も行くから東京に行けとけしかけるノブ。レンに言われたかったセリフを元同級生に言われ、やはり行かないと泣きながら答えるナナ。自分の力で歌えると自信をつけて、いつか必ず一人でも東京に行くと。

ナナがホームで泣いてレンと別れて二度目の春。二十歳の誕生日にナナは東京までの片道切符を買い、ギターと煙草だけを手荷物に旅立つ。

第2巻。


奈々が、ナナとの出会いを運命だと振り返るモノローグで幕開けする連載。

章司が東京の美大に合格したというメールが届き、奈々はその日の晩に荷造りして上京する。
希望と期待で満ちあふれていた奈々は、雪でダイヤの乱れた新幹線の車内でナナと出会う。何気ない会話から同い年だと知りこぼれる笑み、同じ名前だと分かりその偶然に乾杯を交わした缶ビール。しかし駅まで迎えに来てくれた章司の胸で奈々が泣いている間に、ナナは素っ気なく姿を消していた。

とりあえず章司の部屋に転がり込んだ奈々だが、東京で一人立ちする気配が見受けられないと咎められ、彼女は右も左も分からない東京で一人暮らしをするための物件を探し始める。家賃5万ではろくな物件はないとため息をつく不動産屋に案内された、家賃7万円の2DKの物件。その西洋かぶれのレンガ造りの建物を奈々は一目で気に入り、同時にその物件を案内されていたナナと再会する。
不動産屋は共同生活を提案してくれ、奈々とナナは「家賃半分」の安さに惹かれて即断する。
淳子と章司は奈々のルームシェアに一度は反対するが、弁護士の見習いの高木泰士(ヤス)の面倒見の良さと、ナナの人柄に触れ、逆に奈々をよろしく頼むと頭を下げる。

一緒に暮らし始めても奈々とナナは気が合い、ヤスは面倒見が良く、奈々はバイトまでとんとん拍子に決まってしまう。買い物帰りに奈々が欲しいCDがあるとレコード屋に寄って購入した「トラネス」の新譜。ナナの表情は一瞬、凍り付くが、ベースもドラムもボーカルも好きだと言う奈々の、ギターのレンが苦手だという無邪気な言葉に安心したように大笑いする。

奈々が、ナナがバンドでボーカルをやっていたと知った夜、ナナは左肩の入れ墨を蓮(はす)ではなく蓮(れん)の花だと言い張り、かつてのナナのバンド仲間のノブが荷物を運んできたと訪ねてくる。大きな旅館の跡取り息子に生まれたノブは、その恵まれた将来など捨てても惜しくなく、ナナの歌でギターが弾ければ幸せだと同じ言葉を繰り返す。
ヤスからの電話で、ノブが作った新曲を聴いてみろと言われ、ナナは歌ってみたいとギターを手渡し、今日の客は一人だけかと愉快に歌い始める。

まだ歌詞の付いていなかったあの曲に
ナナがデタラメの英語を乗せて歌うから
まるで不思議な呪文でも掛けられてゆくように
あたしは その声の虜になったんだよ



お薦め度:★★★☆☆
10年前にリアルタイムで読んでおくべきだったと少し後悔した。10年前に読めばもっと共感できたと思う。
「カッコイイ」ことは漫画に於いては正義だ。と、信じさせてくれる何かがある。上辺のカッコ良さは時と共に褪せても、根底にしっかりとした物が(もし)あればそれは揺らがない。
ただし第2巻までの時点だと読後に「残る物」があまりないのが残念。


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