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『暁のヨナ』第5巻/草凪みずほ

2011-06-10 | 少女漫画
 
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この国の誰が忘れても
お前だけは
父上とその娘を
忘れないでいて


今、この連載が私の中で熱いです。
第5巻は、青龍を仲間に加える所から。「ヨナの涙」についつい注目しながら読み返してしまった。
里の人々に怖れられる青龍の優しさを知り、あなたがひとりでいるのがくやしいと言ってヨナは泣く。全てを奪われて尚、生きたいと願うこと、生きることに意味はあるのだと彼女なりに確信し、ヨナは青龍を暗闇から連れ出し、彼に「月の光」という意味の名を与える。
青龍とユンはヨナのことを名前で呼ぶようになるが、ヨナはハクにだけは自分を「姫」と呼んでほしいと言い、ハクは亡き父を忘れないと答えてくれる。

緑龍の気配を追い枯れた土地を往き、一行は見捨てられた村を通過する。病人の、先王は我々を救ってくれなかったという弱々しい恨み言に、かつての皇女は何も知らなかった自分を恥じ、何も出来ない自分に嘆き、亡き父を責める言葉に言い開きできずに物陰で泣き崩れる。「強くならなきゃ」という思いは高まるが、弓を射ることは亡き父に背く行為であり、ヨナはその苦しみにも涙を流す。
一行は緑龍を追い、ついに阿波(アワ)の港に辿り着く。ハクと、緑龍であるジェハは互いの素性を知らずに行き逢い、ヨナはイル王の治世からの阿波の歪みを知る。そして幼子が役人に殴り殺された場に居合わせ、初めて「怒り」から涙を流す。
「でも 私は 無力であることに甘えてはいけない…」

失った悲しみにではなく、為すべきことを為せない己を許せなくて泣いた時、ヨナはようやく「先王の娘」という意味での皇女にになれたのだと思う。


第24話扉カラー(花とゆめ2010年21号)


第26話扉カラー(24号)


第29話扉カラー(2011年3号)



お薦め度:★★★★☆

なんかヒロインの泣き顔にばかり注目していると変態みたいですが、四龍との出会い方も面白い。一人目の白龍は、使命に微塵も疑いを抱かず、自分を不届きものだと言う主に仕えることを光栄の極みと答える。青龍はヨナの傍(かたわ)らに光を見出し、自分が自分として生きるために彼女と共に行く。緑龍は「自由」に固執し、龍の悲願を悲劇だと笑い飛ばす。四人目の龍とは、まだ出会えていない。


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