アルバニトハルネ紀年図書館

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『路地恋花』第1巻/麻生みこと

2011-01-28 | 青年漫画
  
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京の通りは碁盤の目
その升目を縫うように
細い小道が どこそこに
人が暮らし
猫が横切るその道を
人は
「路地(ろぉじ)」と呼んでます


ほんまに素敵なお話なんどすよ。
…と、思わず京言葉に変換してみました(笑)

京都の路地の長屋に集う、「つくる人」たちのオムニバス。

第一話「綴」
手作り本工房「綴(とじ)」を営む小春。「思い入れ」を「思い出」にしに来る客ばかりの日々、既に解散したバンドのギタリストが、全て任すと、作詞作曲した譜面と詞を本にしてくれと持ってくる。
触らないように、障らないように、プロに徹していた小春だが、間違いを犯してしまう。そして夢やぶれて会社員となったかつての音楽家のもとに、最後のページだけ白い一冊の本が届く。


第二話「MONO・CHROME」
銀細工職人の光生(ミツオ)。常連客の風花(ふうか)は、ペアリングを13回オーダーして、13回返しに来た。
風花が騙される度に光生は銀を溶かし別の物に作り変え、彼女は全身、光生の「しるし」だらけになっていた。
恋に破れ、このしるしが永遠に彼女の指にあるようにと願う光生が配達に行こうとすると、泣きながら路地に戻ってくる風花の姿があった。


第三話「タツミアツロウ」
美大に受かった巽(たつみ)と、受からなかった雛子。路地に流れ着いた巽と、彼に差し入れをする雛子は、ゴッホとテオでも、ダリとガラのような関係でもないと、本人たちは思う。
巽の絵を売り込もうとする雛子は、カミーユにもガラにもテオにもなれないと彼の前から姿を消す。
そして三年後、雛子は「客を選ぶ」ように言われた連作の続きを買わないかと、画商に見せてもらう。


第四話「夏菊」
長屋でただ一人東京の人間で、作家をやめて喫茶店を経営している井沢のもとに、京都を心底嫌う少女が転がり込む。
家業の和菓子屋も嫌い、独学で洋菓子作りを学んだナオミは、毎日ケーキを焼き、井沢は喫茶店収入で食えてしまうようになる。
彼女が読みふけった文豪たちの作品はナオミを更に井沢に依存させてしまうが、井沢はなぜか墜ちている気がしない。


第五話「カンテラ」
キャンドル作家である麻美。ブライダル関係の仕事をしている本間に、彼女は美しくも危うくも見え、支えたいと思うようになる。
そして彼女の過去を知り、送り火の晩、自作のキャンドルを路地に並べて火を消さないようにかけずり回る本間の姿を見て、「消さへん努力もしやな」と麻美はコップを差し出す。




お薦め度:★★★★☆

第2巻も買いました。物をつくる人々の心の内が美しく、痛々しく、それでも綺麗で、引き込まれます。
読みながら、とても美しい物で満たされます。
掲載誌がgood!アフタヌーンなのでカテゴリは「青年漫画」にしておきました。


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