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『モノクロ少年少女』第1巻/福山リョウコ

2009-08-21 | 少女漫画
 
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まっくろな空に
まっしろな桜が
くるくる舞ってたあの日
あれは 昨日の居場所
さて
私の明日は どっちだ?



去年の24号での『悩殺ジャンキー』完結前の17号に読みきりとして登場した作品で、その時の結果次第で後の連載化が予定されていました。私も気に入って「良かった」と答えてはがき送っていたので連載化されて嬉しかったです。

ここは私立毛保乃高等学校、先着1名様につき編入試験及び学費・学生寮費・食費等全額免除。
その胡散臭いチラシを頼りに学園の門を叩いたのは両親を亡くし親戚中たらい回しの末、施設が潰れて残金525円の巳待呉羽(みまちくれは)15歳。
出迎えてくれたのは耳と尻尾を生やした正体不明の三人!
ここはケホノ高校ではなくケダモノ高校、そして人間臭厳禁と言われ、いきなりウサギの耳とシッポをプレゼントされてしまう呉羽!
ちなみに雑誌掲載時、第1話での呉羽の耳はこうでした。

ハシラ3で2話めから耳の位置を変えたとありますが、第1話は単行本化にあたって耳以外の部分もコマ割り等、2割くらい描き直されています。

呉羽を出迎えてくれた三人は、オオカミ国第6王女蝶々(チョウチョウ)、トラ国第2王子茅(チガヤ)、クロヒョウ国第4王子右京(ウキョウ)と名乗る。この時の呉羽はまだ知らなかった。もう今日からフツーの生活は送れないということを--(笑)

成績優秀でクロ制服の三人に対し、白いシロ制服を着せられ今回の「ウサギ」はお前だと、「ラビット」プログラムのためにケモノの姫と王子達の学校に放り込まれる呉羽。喰われる?ケモノ?人間とばれたら危険? 何も知らないまま、人間であることを隠しウサギ国第32王女呉羽姫と紹介されスタートする学園生活。
私立ケダモノ高校、通称ケダ高。そこではケモノの姫と王子の生徒達が「食欲抑制学」を学びながら人間との共存を目指している?

年季の入った寮は築何年?
オオカミの蝶々と同室と言われ、桜色の家具が両親の形見だと聞かされて心動かされる呉羽。肉々しい生活も、肉々しい友達もいらない、つないだ手のあたたかさとか…。
寝相の悪い右京が壁を蹴破って、結局4人同室に。
全ては卒業までウサギを留めておくための嘘だと知ってこみあげる寂しさ。でもあのあたたかさだけは嘘じゃなかった。そして芽生える友情みたいなモノ。

呉羽をバカウサギ、チビブスとしか呼んでくれない右京は、ネームプレートの「ダメウサギ」の文字を修正し、名前を呼んでくれた。「これから一緒だしな 呉羽」。
よびすてにされたのは、お父さんお母さん以来。親戚中たらい回し、転校ばかりで施設もすぐ潰れていつだって「巳待さん」どまりだった。あのひとことが、くやしいくらい、あったかかかった。
校舎から飛び体力測定の宿題の、木に咲く花を取り、抱きとめてくれた右京にしがみついて安心して寝てしまう呉羽。「もっかい… くれはってよんで… うきょう…」。
呉ちゃん、かわいい。けなげ、時にツンデレ。真っ直ぐにぶつける想い、跳ね返ってきたものを素直に受け止められるあたたかさ。

肉々しい学園生活に戸惑いながらも生徒会長選の候補者が発表される。成績トップ3の右京と茅と蝶々は自動的に候補者に入る、そんな盛り上がりの中、自分には無縁だと安心していた呉羽。
ケダ高を仕切ることができる生徒会長は王(キング)と呼ばれ、それは投票制ではなく成績や素行などのポイント制で決まる。

そんな折り、ラビットの呉羽が初めて逃亡せず2週間在籍した歓迎祭で、肉を喰った全校生徒の間で集団食中毒が起きる。ケモノの腹痛は正露丸で治ると聞いて、山を下り人間界の薬局でありったけの薬を買い集めてくる呉羽。
「べ 別にお前らが心配だったから早くしなきゃとか そういうわけじゃ………  い…」。
最悪で、最低な歓迎祭、でも「ようこそ」も「ありがと」も、はじめてだったんだ。ケダ高に来て初めて、心からの満面の笑顔を見せる呉羽。

賑やかすぎてちっとも平穏ではないあの騒々しい日々がとても大切だったと呉羽が認識する、右京を除く全員が帰省してしまう#4をはさんで、ケダ高次期生徒会の発表です。
選挙なんて完全に人ごとだと思っていた呉羽、ところが熾烈なポイント争いを制しキングに輝いたのは1年A組ウサギ国呉羽姫--!!
集団食中毒の時に人間界に行って薬を買ってきた時の行動が評価されて525万Pを獲得してしまった呉羽! 生徒会メンバーは3人同点の右京、茅、蝶々。ケダ高初のシロ制服生徒会長とご一緒と、これから楽しくなるねと三人の獣は戸惑う呉羽をよそに楽しそう。

おどるおどる
真っ黒な制服の中の
真っ白な紙吹雪
おどりつづけるウサギの
明日は どっちだ?



#1カラー見開き(2008年17号)


#2カラー見開き(2009年7号)


#4カラー扉(9号)


『花とゆめ』7号表紙


8号ふろくのクリアファイル

どのカラーも、「モノクロ」を意識した福山さんの色彩感覚が素敵です。


お薦め度:★★★★☆
軽快なテンポ、それでいて根底にはシリアスなテーマ。心温まるエピソードに魅力的なキャラ。
「漫画の楽しさ」がギュッと詰まったような傑作です。そして色々とツボ。呉ちゃんカワイイ。
そしてこれからもっともっと面白くなるんです(連載読んでます)。第2巻は早くも今冬発売。楽しみ楽しみ。


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2 コメント

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私も読んだ!!! (黒猫乙葉)
2012-03-01 21:09:34

私も読みました!

今全巻持ってますw


私的には、上総先生が好きです。


笑をテンポよく入れてくる
福山リョウコ先生のコミック大好きです。

 (Wrlz)
2012-03-01 21:46:25
>黒猫乙葉様

初めまして。コメントありがとうございます。一昨年の記事にコメントがついていてびっくりしました。
気になっていた、記事内の誤字を直すきっかけにもなりました(笑) ありがとうございます。

私は『悩殺ジャンキー』は持ってませんが、『モノクロ少年少女』は最新刊の第8巻まで、あと『心臓が足りない』も買いました。
次号の花とゆめでは『モノクロ』と、よみきり『堕落ゼリー』のW掲載なので、その新作も楽しみです。

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