アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『ビッグコミック』2011年16号

2011-08-11 | 青年漫画
 
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「今日が暑さのピーク」
その予報は何を根拠としているのでしょうか?

『ゴルゴ13』第514話「外交伝説の男」後編/さいとう・たかを
巻頭カラー。
桐嶋の元に、中国共産党からの贈り物に偽装して届けられた「伊那の紬(つむぎ)」。それが、赤外線で標的を特定出来る「特徴」となる。
「純粋な少年の心を野心に支配された頭脳が、包み込んでいる」ということだと、感情を持たないプロが見抜く。

この、冷酷なプロと、一人の男の悲しい死の物語。悲劇なのに、心に残る物がある。私は「『ゴルゴ13』はロマンチックな漫画である」という持論(?)に対する自信が深まった。


『憂国のラスプーチン』第23話/佐藤優・伊藤潤二・長嶋尚志
実は都築からカネを受け取っていた憂木。しかし供述は、国家的機密漏えい事件という、とてつもなくスケールの大きな内容になってしまい、検事は慌てふためく。これでは高村検事が個人で容疑者を追及するには、荷が重すぎる。憂木の主張の正誤は問題ではなく、この回は間違いなく、フィクションとして最高の盛り上がりを見せた瞬間だ。
「もっとこう…… 普通のお金、もらってないのかなあ。」と狼狽する検事が傑作だ。


以下、面白かった作品を羅列します。

『神様のカルテ』第21話/石川サブロウ・夏川草介
原作を読んで泣けて泣けて仕方なかったクライマックスの前半箇所。これを漫画で再現しただけでなく更に掘り下げて描いた石川サブロウは、素晴らしい漫画家だ。


『ゲゲゲの家計簿』第7回/水木しげる
しげーさんが義姉から、次にねだられたのは「センタクキ」。一万円位と聞き、目玉が飛び出る。
紙芝居を届ける事でもらう画稿料は、五千円。電気で動く洗濯機とは、かくも高価な物だったのだ。


『総務部総務課山口六平太』第605話/林律雄・高井研一郎
課長の不機嫌の理由は、町内会での議論の平行線。確かに悩みがあると、人は無意識の内に不機嫌になってしまうのだ。
何に対しても、無理をしてはいけない、いけない、いけない…(笑)


『S-最後の警官-』episode.049/小森陽一・藤堂裕
父親でもある東田。神御蔵は、古橋の言葉を聞いてじっとしていられない。マルBになってしまった元ボクサーの息子から得られた情報でNPSは動く。どんなに落ちぶれても、息子のことは今でも深く愛している東田なのだから、神御蔵や古橋の助力で立ち直ってほしい。


『星を継ぐもの』第12話/J.P.ホーガン・星野之宣
第一次調査班は、ガニメデで発見された宇宙船の墜落現場へ降下する。通路の遺骸(いがい)を前に、「古生物学者として生涯見たかったもの」を目の当たりにして、一人の教授は感動の涙を流す。飼育室ではなく通路で発見されたホモ・エレクトス。原作未読なので、ハラハラする。


『そばもん』第68話/山本おさむ
親から子へと語り継がれた話を四、五代分さかのぼれば、現代の人間にも「天保の大飢饉」は無関係な物ではない。江戸時代の悲劇と、現代に暮らす人の悲しみが、全く無縁ではないという切なさが漂う。場を和ませてくれるエリカの存在は大きい。


『築地魚河岸三代目』Fish270/はしもとみつお・九和かずと
今回は、鮮太パパとしての三代目の活躍。保育園の夏祭りを父として手伝うことになるが、夫婦仲の良くないおばさんに「節電料理を作れ」と言い掛かりを付けられてしまう。「台所は暑いんだ!」という事実を、一番に分かってあげなくてはならない。それを形で示した三代目は、全国の主婦を味方に付けた!(と思う)


『華中華(ハナ・チャイナ)』第120話/西ゆうじ・ひきの真二
ハナちゃんは常に、愛と癒しとやすらぎをくれる。料理人としても、お隣さんとしても、先輩としても、素敵だ。昼がチャーハンだったので夕飯もチャーハンは勘弁してくれと言っていた楊貴妃も、このメニューには満足してくれた。
ハナちゃんの魅力というのは、一言でいえば「日本人の美徳」を兼ね備えている処なのだ。西ゆうじ先生が綴る物語には保守的な面もあるが、こういう誠実さというのは、忘れてはいけない大切な物だと思う。


『銀のしっぽ』第240夜/森真理
それを「シエスタ」とは言わん!(笑)


『兵馬の旗』第十三陣/かわぐちかいじ
ロシア人の妻と、まだ見ぬ息子のために、日本を理想の国家にするために戦うと決意を新たにする兵馬。薩長と徳川は戦(いくさ)に踏み切り、それぞれの背後には英国と仏国がいる。
「既に確定している史実」をベースにしていながら、架空のサムライ達の生き様を描くドラマには、目を見張らされる。


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