アルバニトハルネ紀年図書館

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『別冊マーガレット sister』2011年9月増刊号

2011-08-03 | 少女漫画
 
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表紙のしま奈、めちゃくちゃ可愛い。
ただしこの号を買った目的は、もちろんこの一作。

『キライスキキライ』/中原アヤ
もう最高。これは完全に男目線の感想だけど、「中原アヤが描くヒロイン」の系譜を振り返るに、とにかく全員、大好きだという結論に今回も達する。中原アヤ作品を読んでいる時のオレはマゾで変態だから、南美空には頭ツキされたいし、花田蘭には怒鳴られたいし、吉野菜子には襲われたいし、天音麻衣には罵られたいし、美穂には一本背負いで投げられたい。最後に「スキ」と言ってもらえるなら、どんな仕打ちにも耐えられる(笑)
そしてこの新作のヒロイン・和久井(わくい)は、女でありながら、好きな男相手にセクハラをかましてくれる。その天の邪鬼ぶりには、すきにならずにいられない引力がある。「スキ」と言おうとして和久井の口をついて出てしまうのは「スネ毛」という単語。こういう子に、面と向かって冷たく「大キライですね」と言われたい。貧乳でスレンダー、常に不機嫌で下ネタで男を罵る。そんなヒロインが好きでたまらないという、オレのような変態も大喜びする読み切りです。(←絶賛しているんですよ)
これまで私は「中原アヤの連載を読みたい」という願いを抱いていたけど、「よみきりを毎月描いてほしい」という願いにエスカレートしつつあります。


以下、面白かった作品を羅列します。

『夢みる太陽』The exTRa DooR/高野苺
変形ページのオールカラー番外編。大家さんとしま奈、善と玉田さん、それぞれの海での一幕。高野苺さんのカラーページには、お金を出して手に入れる価値が十分すぎるほどある。


『ハロー・グッドバイ』/渡辺カナ
『マシカク・ロック』がとても素敵だった作家さん。この新作は、「何の為に生きてんだろ?」と悩んでいた若菜の、中学2年の時に出会った清人との物語。清人の失恋を知り、若菜は行動するのは常に自分なのだと気付いて、「キヨちゃんを幸せにして」と願うのではなく、「自分がキヨちゃんを幸せにする」と行動する。


『スミレシロップ』-my happy birthday-/佐藤楓
梓の視点から、すみれを描く番外編。生き様を「テキトー」と言われてしまった梓が、同じ態度をすみれには「かっこいい」と言われ、めんどくさいクラスメイトが「大切な友達」に変わる。


『後輩Aの告白』/夏目ひらら
間違い電話から始まった片想い。「できる先輩」を演じようとする椿が、どんどん心を乱されていく様が楽しい。


『ベイビィ・アイ・クライ』/手嶋流華
これは、とても引き付けられる。「俺は未来 選ぶね」と言った雪野、過去でも未来でもなく「その辺!」と答えた安藤。この二つの台詞がたまらなく好きだ。


『アオハライド』~星の引力~/咲坂伊緒
村尾さん、クールビューティー。早く先生以外の誰かを好きになってほしい。


『遠恋デビュー』/河原和音
麻美にライバルが現れる。プライドと言いながら、麻美が真剣に史也を好きで、りらの前で逆上しながら言う愛の言葉がすごくいい。
「バカみたいにやさしいけどバカじゃない!!」という、『友だちの話』で鳴神が英子を形容した名言と同じ言葉。何度でも聞きたい名言だ。


『クリアスカイ』/片山あやか
徹底的にダメな男と、他人に合わせて逆らわないので「ダメ」とは言われない女の子の話。瑛(えい)の「ダメさ」が、ぶっころされても文句言えないほどヒドい(笑)
体育祭は準備だけでなく去年から本番もサボっていた、課題は提出しないどころかノートすら存在しない、こないだの120円は返さない。その瑛を、ダメなところだけで判断するなと風子(ふうこ)はかばう。「オレがダメっていう以外に世界に訴えたいことはないんか?」と居直る瑛の台詞は名言だ。一見してギャグ漫画のようで(もちろんこれはギャグ漫画である)、「明るく輝く空(クリアスカイ)の下にいながら、他人を非難する言葉しか持たない者は、誰からも愛されないのだよ」という深い言葉を主人公が言っている。
名作というのは、ギャグ漫画から生まれる。


『秘密の言葉』/小夏
上手い! 面白い!
「古里(ふるさと)の言葉」を持っている人がうらやましい。「マジでウザイんですけど」は確かに標準語で、全く魅力のない言葉だ。


5つくらい書きたい。



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2 コメント

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ええもんはええねん (arisa)
2011-08-03 15:04:41
オモロかったですよね。雑誌を買って我慢できずに車で読んで爆笑したのは きっとあたしだけ?
保存用としてスキャンしてUSBに保存とipodで読めるようにした(アホ?)毎月読みきりいいですねぇ。あたしの願いは最近の短篇をコミツク化!
そして高校デビューのようにラブ★コン18巻!
気合入れて読者アンケハガキ書きました。
「名作」とは何か (Wrlz)
2011-08-03 15:55:50
>arisa様

一口に「名作」と言っても色々ありますが、「ギャグ漫画である」という要素は私にとっては不可欠です。
ギャグ漫画である『クリアスカイ』が素晴らしい作品であるように、中原アヤの作品が名作揃いなのは、全てが「ギャグ漫画」の一面も持っているからだと私は考えています。
毎月よみきりを描いてほしいという要望は、作者にとっては「毎月違う物語を考えなくてはならない」という地獄になるかもしれませんが(笑)

短編の単行本化といえば、『ネガ×ポジ』『あしたの宿題』『Honey Going』『キライスキキライ』を採録した一冊に、『Honey Coming-ハニカミ-』の変形オールカラーをカラーのまま採録して、価格は本体438円+税というのも良いかもしれません。(香魚子先生の『隣の彼方』の単行本と同じスタイル)

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