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『リトルポップ』/アルコ

2011-07-20 | 少女漫画
 
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これから買い揃えていきたい作家さん。『終電車』が店頭になかったので、まずは最新刊を買いました。
別マ誌上で何度か読み切りを読んでいる内に、(特に『終電車』を読んで)「こんなに多彩な作品が描けるとは、なんだか凄い」と不思議な驚きを感じるようになりました。
この本に採録されているのは3編。

『リトルポップ』(デラックスマーガレット平成22年7月号)
表題作。小3の時に初チューを奪われた相手との再会を「運命」だと思いたい紡(つむぎ)。タケシと再会できたのは偶然だったと知って一度は失望してしまうが、再会できたことのほうが重要で、よく分からなかった自分の気持ちが恋だと気付かされる。
自分の気持ちがわからないという八つ当たりの言葉から、タケシが紡の本心を読み解くラストには思わず引き込まれる。


『スロウレイン』(別マsister平成23年1月増刊号)
財布を落としたのがきっかけで、百花(ももか)はある男と出会い、今まで知らなかった世界を知ることができたような気になり、夜遊びを始める。彼を好きだと気付いた頃に、怖い思いをして、彼は自分とは生きる世界が違うのだと思い知らされてしまう。
拒絶され完全に関係を断たれたと、元の日常に戻った頃、クラスの不登校の生徒が彼だったのだと分かる。


『another day』(別マsister平成23年4月増刊号・5月増刊号)
この作品はpart 1とpart 2の二部構成。
カナコの「常識のなさ」は、ストーリーをものすごく面白くしている。「そもそも星野さんに人間性とか求めてないし」というクラスメートの彼女に対する評価は、残酷で的確で、大笑いした。

part 1は、「モテ」が生き甲斐の星野奏子(カナコ)の視点から、大和との出会いを描く。自分にときめかない男がいるはずないと、自販機に横入りする形で大和に接近するが、期待していた反応が得られず、「並べよ」と非難がましく怒られてしまう所が傑作。
モテなければ自分に価値などないと泣き崩れてしまうカナコが、大和の一言に救われて、彼を好きになってしまう。

part 2は、カナコに言い寄られるようになってしまった大和慎司の視点。カナコの歪んだ愛と奇抜な行動に辟易とし、自分が好かれる理由も分からないので彼女を拒絶してしまう。卑屈な態度をカナコに責められてひっぱたかれたことで、大和は目が覚め、好きになる要素など1コもないのに、彼女を好きになってしまう。



お薦め度:★★★☆☆

コメディの要素とシリアスな要素の絡め方や、型破りな描写がすごくユニークです。突拍子もないお話なのにストーリーがきちんと面白くて、不思議なほど共感できてしまう。
あと、雑誌掲載時のカラーページがとても綺麗なんだけど、手許にあるデラマと別マsisterは本の状態で残しておきたいので、切り抜いていません。


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