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『もちもちの神様』第1巻/森生まさみ

2010-08-13 | 少女漫画
 
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私は可愛い
だから 男のコからよくモテる
そして 女のコに嫌われる



学校一の美少女と自覚している長谷川流歌(るか)、中学三年生。天の邪鬼でありながら気になる男子もいる彼女が誰にも知られないように持山(もちやま)神社で三日月考(みかげつこう)くんのハートをゲットできますよーにと願かけし、目の前に神様のお使いだという「もちこ」が現れる。そして恋がしたかったのではなく、一人ぼっちがイヤで、友達が欲しかったのだと気付くお話。

全てがベタ、ありきたりです。だからこそ逆に価値がある。漫画は常に「今までになかった物」を求められていて、作家の才能はそれに応え続け、それは疑う余地もなく素晴らしいことだけど、時に巡り巡って読者に余分なストレスを強いることになる。私が森生まさみの新作を過大評価するのは、「安定した力量により使い古されたパターンを用いた、完成度の高い作品の制作」を続けているからです。←褒めてるんですよ。


流歌は失恋するが、神社での「私…… お友達が欲しいです…」という本心の願かけを聞かれ、自分を追いかけてきた三日月と友達になる。神様から新たな使命を与えられたもちこの姿は、流歌と友達になった人にだけ見えるようになる。
気が弱く、クラスの皆から都合良く利用されている奥寺可南子(おくでらかなこ)を放っておけなくなる流歌。彼女も自分と同じようにもちもちの神様に願かけをしていたと流歌は知り、可南子の従兄の進二郎にも何故かもちこの姿が見えるようになる。描かれる価値観はあくまで保守的です。
人気のある男子と嫌われている美少女の仲が深まることにより、女子による嫌がらせが始まる。人物画の合同授業では、自他共に美しいと認められている顔を進二郎に「つっまんねぇ顔だなぁ!」と言われ、流歌は絶対に笑わないと意地を張り続ける。

そして自分に嘘をつくのをやめて、ようやく弱点を見せた流歌の笑顔は、進二郎の描いた絵で廊下に貼り出される。


巻末のよみきり『フェアリー チャイム』。ララDX平成20年9月号。
母を亡くして心が弱っていた娘のために田舎に引っ越した父娘のお話です。
妖精の友達「アル」がいると言い張るセシリア、それをパパと二人だけの秘密にしようと信じてくれない父。娘に「人間の友達」を作って欲しいと願っていた父が、娘の言葉を信じ、妖精が見えるようになった時にセシリアの願いは叶い、父娘は「妖精の鐘(フェアリーチャイム)」を聴く。



お薦め度:★★★★☆
「総てがほぼ想定内」という事に逆に安心します。ただし星4つというのは私の過大評価です。
個人差があるので一概には言えませんが、例えば普通に生活していると一年間で単行本換算で約300冊分の漫画を人は読み(買う・借りる・漫画喫茶等)、30年経った頃には何もしなくても累計で1万冊近くの作品を読んでいることになる。それでも今まで知らなかった漫画は膨大な量があり、今日産み出されている新作にも面白い物は溢れていて、私達が漫画に飽きることは決してない。
こんなに面白い漫画があったのか!という新たな「発見」と「刺激」に満ちている毎日の中で、こういう「旧態依然」そのものの漫画が新作として発表され続けていることには大きな価値があります。あと作品の中で「今の世の中の流行」が意図的に無視されているために、現時点で感じられる「古臭さ」の度合いが年数が経過しても上下しないという強みがあります。



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