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『さよなら絶望先生』第二七集/久米田康治

2011-10-18 | 少年漫画
 
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 何かをやめるのは、とても大変です。すごくパワーがいるのです。難しいのです。これからお話しするのはそんな、やめるのをやめるのをやめられなかった、カワイソウな人の物語です。

 昔々、あるところに、革命家を気取った若者がいました。彼は理想に燃えていました。まず手始めに、彼は学校の敷地内で、「学費を下げろ!」と叫んでみました。すると、何人かの学生が彼に同調し、彼は組織のリーダーに祭り上げられました。「同志」という名の仲間も群がってきました。彼はそそのかされ、学校を占拠し、国会周辺で大きなデモも主催しました。敵対するグループを時には粛清し、時には吸収しました。彼が作った組織はどんどん分裂し拡散し、彼の手を離れて暴走し、制御不能に陥りました。これが原子炉だったら爆発してメルトダウンしていた所です。
 しかし、彼の組織は原子炉ではなかったので、何も産み出さず、爆発もしませんでした。やがて時代が変わり、世の中が彼の組織や運動に対して、関心を持ってくれなくなりました。そのまま世間から忘れられて自然消滅できれば、どんなにか幸せだったことでしょう。彼も自分の活動への情熱を失っていたので、革命家をやめたかったのですが、組織を構成する「同志」がそれを許してくれませんでした。
 やめるのをやめるのをやめられなかった彼は、否応無く革命家を続けさせられ、夢遊病のように支離滅裂な活動を繰り返しました。同志をリンチし、飛行機をハイジャックし、空港で銃を乱射し、目が覚めた時には死刑囚となって地獄に堕ちていました。
 おしまい。

号泣。

 とまあ、久藤くんが作ったかの如く偽装されたニセのお話はおいといて、絶望先生は27集も、目が覚めるような面白さでした。節電の努力が水泡に帰するほどの威力があり、このままでは「節笑(せつわらい)」を押し付ける政府から発禁を喰らいそうです。放射線の人体への影響ばかりが取り沙汰されるご時世ですが、「笑いすぎ」と「人死に」との因果関係がねつ造され、頭に「プロ」と付く市民の連中から規制の声が上がらないことを願うばかりです。

 そもそも、「笑いすぎ」と「人死に」との因果関係は、医学的に立証されていないのです。それなのに、世の中は「笑い」に対して狭量すぎます。ニヤついているだけで「不真面目だ」と決め付けられ、腹を抱えて爆笑しようものなら「無駄遣いをやめろ!」と吊るし上げられ、寄席から帰ってきた大臣は、「笑いをうつしてやる」という不用意な一言で辞任に追いやられます。自業自得ではありますが、僕の場合、久々に帰省すれば、昔のあだ名で「ショウ」と呼ばれます。
 僕はもう、昔の僕ではないのです。今は"AK1348"という、何かの型番みたいな名前のグループを応援しています。お願いですから僕に関する情報を更新して下さい。
 この「ショウ」は、ショウイチやショウジの「ショウ」ではありません。笑ってばかりいるから「ショウ(笑)」と、蔑みの込められたあだ名です。

 面白いことがあった時くらい、のびのびと笑わせて下さい。


お薦め度:★★★★☆

 今日一日、漫画界で観測された、笑いの量は以下の通りです。ただちに健康に影響を及ぼす程の笑いではありません。
第28集は2月17日(金)発売予定…て、来年の話は禁止じゃなかったんですか!?


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (存在しないIDです)
2011-10-19 18:04:35
うわあ、もう出たのか(泣
早く買って読まねば…。
「映画なう」とつぶやいた前田君 (Wrlz)
2011-10-20 20:17:10
>存在しないIDです 様

糸色家の、驚くような秘密が明らかになりますよ!(笑)

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