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『さよなら絶望先生』第二八集/久米田康治

2012-02-19 | 少年漫画
 
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 この世の全てのことには、理由があるようです。「なんとなく」なんて、あり得ないそうです。本当にそうでしょうか。
 僕は時々、訊かれることがあります。「なんで切手なんか集めてるの?」と。


 理由なんてありません。なんとなくです。趣味に「理由」なんてあるわけないじゃないですか。でも、「なんとなく」と答えるのはなんとなく気が引けるので、とりあえず「理由」をこじつけています。ところが、「儲かるから」なんて大ウソだし、「知的好奇心が満たせるからだよ」と答えれば気取っているし、「印刷物フェチだから」と本音を言えばヘンタイ扱いされてしまいます。
最近になって、こういう無難な回答を思い付きました。
「様々な要素を総合的に勘案(かんあん)し、収集が自分にとって有意義だと結論付けられたからです」

 それは言わば、回答のための回答、「絶対回答」です。何に言及しているのかに関係なく、どんな場面でも使用できる、便利な決まり文句です。
 僕が何らかの不手際で他人に迷惑をかけたり誰かを怒らせてしまったとしましょう。
「申し訳ございません。今後このようなことがないよう、細心の注意を払うように致します」。この一言を繰り返しておけば済む、絶対謝罪です。
 学校の授業で戦争映画を見せられて、感想文を提出しなくてはならない場合はこうです。
「戦争は良くないと思いました。どんなことも、争いではなく話し合いで解決するべきだと思います」。こう締めくくっておけば少なくとも書き直しは免れる、絶対感想です。
地球のあちこちに存在する紛争地域に出向いて、同じことを言っても誰も聞く耳を持たないでしょうけど。反政府ゲリラの親分に向かって、
「戦争は良くないっスよ。話し合いで解決しましょうヨ」
そんなこと言ったらその場で撃ち殺されてしまいそうな、際どいセリフです。僕には恐ろしくてとても口にできません。

 紛争で思い出しましたが、僕の知り合いに、戦車や軍艦に詳しい、ミリタリーマニアのM君という人がいます。特に第二次大戦中の兵器が好きなようです。そういうのがいっぱい映っている、第二次世界大戦のドキュメンタリーのDVDを借りたので、それを一緒に見た時のことです。六十年以上昔の兵器の映像が見られて、M君は大喜びでした。そしてDVDを真ん中あたりまで見た頃、M君は言いました。
「この映画ワクワクするなあ。どっちが勝つんだろう?」

「え? 史実通り連合国が勝つよ。作り話じゃなくてドキュメンタリーなんだから」
僕がそう答えた瞬間、M君は逆上しました。
「ネタバレすんなよ!」

 M君はどっちが勝つのか本当に知らなかったそうです。兵器に関する知識はすごいけど、歴史は全く知らないというパターンです。枢軸国が勝って、日本とドイツで地球を半分こする結末も期待していたそうです。ネタバレをしてしまって、僕は申し訳ないような、釈然としないような、複雑な気持ちになりました。

 本当だったら日本とドイツで全世界を治めていたのに。そんな危険な、未来人思考。この思考を、木津さんは怒るでしょうか、それとも喜ぶでしょうか。


お薦め度:★★★★☆

 90対90の法則の基づくと、56巻まで出るのです(大本営)。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブログやっています。 (すみれ郵便局)
2012-02-26 04:42:44
こんばんは。
お久しぶりです。すみれ郵便局です。自然農、はじめました。よろしくお願いいたします。
お久しぶりです (Wrlz)
2012-02-26 13:18:54
>すみれ郵便局様

お久しぶりです。
ブログ、ちょこっと拝見しました。まだ記事が書かれていない、スペインのコレクションも拝見したいです。

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