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『潔く柔く』第13巻(完結)/いくえみ綾

2010-09-25 | 少女漫画
 
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完結しました。最終巻です。私は雑誌(Cookie)を読んでいなかったので、単行本でようやく最終話が読めました。
「感動した」という、最もありふれた感嘆の言葉しか出てきません。

この漫画は「死者の魂との対話が叶う」という、奇跡のような物語なのだと思います。だから(読者が知る限りでは)誰かを亡くしてはいない百加の話である『切切と』は番外編として描かれたのだと私は考えています。

死者の魂は姿を変えずに過去に留(とど)まり続け、生きている人間の時間だけが当然のように、一方的に経過する。
しかし「過去」と呼ばれる死者の魂に縛られ、それがしこりとなり、時間が流れない人もいる。
清正がカンナに、彼が夜の公園でハルタから聞いた言葉を彼女に伝えるシーンでは息を呑んだ。
妹を亡くした姉や、幼なじみを亡くした人々の魂が、過去を忘れることではなく、罪悪感を昇華(と呼んで良いのか分からないけど)させることで彼らの時間はようやく流れ始めた。

ラストで繰り返されたモノローグは、「魂」と「感情」との決定的な違いをカンナが理解した時の言葉なのでしょう。
その最後の「等しく 愛しく」という部分は「潔く 柔く」と同義なのだと、私は思います。

もちろんこの記事は私個人の感想に過ぎませんが、この漫画が名作であることに変わりはありません。


お薦め度:★★★★★


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