アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『ビッグコミック』2012年4号

2012-02-12 | 青年漫画
 
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『ゴルゴ13』第519話「1万キロの狙撃」前編/さいとう・たかを
中東、リビアの地方都市から遠く離れたニューメキシコ州。無人機部隊が、狡猾に確実に独裁者を追い詰める。その二日後、独裁者の三男を追っていた無人機が、あの男が乗っていた車を誤爆してしまう。無人機攻撃部隊を創設した少佐は、「アメリカの利益を考えれば」と言い、管理不能な男の排除を決意する。
 題名の「1万キロ」というのは、アメリカからリビアまでの距離という単純な物ではなく、読者には予想できないような場所と場所との距離のことかもしれない。そうだと嬉しい。


『憂国のラスプーチン』第34話/伊藤潤二・佐藤優・長嶋尚志
ソ連邦崩壊の過渡期、「ビクトル」「マモル」と呼び合う仲だった、憂木と「黒い大佐」。そして今、取調室の憂木は、彼を「愛国者」であり「恐るべき敵」と呼び日本を絶賛した黒い大佐のことを話し、壊れかけている日本にどういう神話が必要になるかを考えさせられるだろうと、逆に検事に問いかける。
 この漫画を読むと「佐藤優って実は立派な人なんだなあ」と思わされるけれど、原作者である佐藤優が、漫画の中で、自分で自分を褒めているようにも取れてしまう。


 以下、面白かった作品を羅列します。

『築地魚河岸三代目』Fish282/はしもとみつお・九和かずと
三代目、奥さんに頼まれてノリ(海苔)を買いに行き、自分と同じように「三代目」である、ノリの専門店の三代目と知り合う。『雉(きじ)屋』の先代の質問に、大手の銀行を辞めて築地に来たことに後悔は全くないと即答する旬太郎だが、『雉屋』の先代は、会社を辞めた息子は本当は後悔しているのではないかと気にしている。
そして旬太郎は、悩んでいる『雉屋』の先代を、「ノリの遠足」に誘う。
海苔をあぶるという漢字、「焙る」と「炙る」では意味が微妙に異なるようで興味深い。ホイロが「焙る炉」でホイロ。辞書を引いてみたら「焙」は焙(ほう)じるとも読む。炙は肉+火。


『総務部総務課山口六平太』第617話/林律雄・高井研一郎
「もったいない」からと、第五事業所を存続させた六平太。異物には、こんなに存在価値がある。


『どらコーボク』CASE.6/石川サブロウ・小路谷純平
今回から、貴島自身の労働環境のあれこれも、本編に絡み始める気配。小学校以来の友人なども出てきて、内容は更に深みを増しそうだ。


『兵馬の旗』第二十四陣/かわぐちかいじ
勝の出した条件を飲んだ西郷に対し、これでよいのかと詰め寄る村田。新政府の、当時「万国公法」と呼ばれていた国際法の精神を尊重する姿勢もまた、頼もしい。こういう背景もあって、大政奉還後の日本は国際社会の仲間入りをできたのだろう。


『ゲゲゲの家計簿』第19話/水木しげる
お墓めぐりというのは、水木しげる先生に言わせると…こんなに奥が深い物なのか(笑)


『そばもん』第80話/山本おさむ
とにかく鴨が美味そう。読んでいて何の支障もなく「美味そうだな」と感じたけど、よく考えたら絵とセリフだけで「美味そう」と感じさせる作者の技術は素晴らしい。芝居がかった稜もいい味出している。


『華中華(ハナ・チャイナ)』第132話/西ゆうじ・ひきの真二
寒風のせいで帰ってしまうお客さん、食べてもらえず捨てられてしまうチャーハン。それでも、マダムはイベントを打ち切らず、楊貴妃も、敢えて手伝わずアドバイスもしない。この逆境の中で頑張る姿が好きだ。


『S-最後の警官-』episode.061/小森陽一・藤堂裕
丸腰で出撃しようとする神御蔵を一度は呼び止める横川さん。それでも丸腰で出撃する神御蔵。
横川さんの中で再生される、「憎むな 殺すな 赦しましょう」に、今回もじーんと来た。


『獣医ドリトル』カルテ103/夏緑・ちくやまきよし
動物病院に、人間の患者が迷いこんでしまう。コメディのようなお話になるのかと思ったら、脳出血の後遺症はかなり深刻。老犬と「ゆっくり」した散歩を楽しむその後の姿に心暖まる。


『上京花日』第59話/いわしげ孝
貫太郎と篠原泉、作家の娘の花の機転でようやく和解できる。変装して隠れたまま、失恋に泣く花の姿が切ない。


『星を継ぐもの』第24話/星野之宣・J.P.ホーガン
月が移動した時、太陽系にいなかったシャピアロン号の乗組員は、そこに人為的な物を感じる。ハントら科学者達はガニメアンの信頼を得ているが、地球世界その物が信用されているわけではない。地球を一周し、その惑星の文明に「抗争に明け暮れてきたとはとても思えない」とガニメアンは感嘆する。宇宙船はジュネーブ郊外に着陸し、歓迎の握手を求める各国の要人の最後尾にいたのは、平和委員会の面々。異文化の衝撃(カルチャー・ショック)。この先の展開が待ち遠しくてたまらない。



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