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『オレンジ チョコレート』第3巻/山田南平

2010-04-03 | 少女漫画
 
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幼い頃から共に育った二人がお互いを大切に思っているその気持ちが、言葉でも伝わらなければ、肉体が入れ替わることでも伝わらないというもどかしさがたまらなく良いのです。
入れ替わりを付きっきりでサポートするためにハムスターとスズメに姿を変えて学校について来てしまう狐の神使。重たい体と痛む左手を押して、痛み止めを打って仕事に行ってしまう律。
「律は 他に代わりのいない仕事をしてんの!」という姉の言葉。「仕事について来るな 俺の領域だ」と言い放つ律。
ちろが大粒の涙をこぼしながら、律の携帯に送った何通もの謝罪のメール。自分のワガママが入れ替わりを引き起こしたこと、手をけがさせたこと、大事な舞をじゃましたことを詫びるメールに、「俺の舞はちろのだよ。」と返信する律。
絵文字も無く、簡潔な律のメールの文面が、ちろには怒っているように見えてしまう。ちろが自分を責めていた頃、律は最愛の幼なじみの誕生日まであと3日だと、ベッドの下にプレゼントをしまい、優しく微笑んでいた。

仲直りはしたのかと、人間に姿を変えて転校して来てしまう2匹の狐!
無理やり保健室で寝かされていたちろは、自分が律を避けることで絆が弱まっていると右近から聞かされる。
「入れ替わるのが嫌だから りっちゃんとは仲良くしない って いうのは ちがう!!」と単純に仲直りを決意させられるちろ。お昼をいっしょにたべたいというメールの返信を百合さんに「検閲」してもらう律。
咲ちゃんの企画したサプライズパーティーに狐も混ざり、律は顔文字が添えられた「優しい」メールの送り方を会得する(笑)

右近と左近が賽銭を換金して携帯電話を購入する第12話はほんとに楽しい。初ケイタイ記念にストラップをプレゼントする順応力のちろ。
ゴミを捨てに行き、自分のメールが女子に優しくないメールだと気付かされたと言う律。ゴミ捨てに手間どっているちろを何も言わずにさりげなく助けてくれる律に、「ほんとのりっちゃんが優しいのは ちろが一番知ってるハズだから」と答えるちろ。理解してもらってることにあぐらをかくのはいやだという律の言葉で、ちろは自分の気持ちを我慢できなくなり、その場でまたしても入れ替わってしまう。


第10話見開きカラー(『別冊 花とゆめ』2009年11月号)


第12話見開きカラー(2010年1月号)


『別冊 花とゆめ』2009年12月号表紙。



お薦め度:★★★★☆
読んでいてとても優しい気持ちになれる。母親でもある山田南平さんの、こんな子に育ってほしいというあたたかい愛情が感じられるような作品です。漫画の中で保護者としての「母親」の影が薄いのも意図的なのではと思ってしまう。
「はいはい」と返信しておけと言われて「はあはあ。」と返信してしまった左近に爆笑。




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