アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『神様はじめました』第1巻~第3巻/鈴木ジュリエッタ

2010-04-12 | 少女漫画
 
にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ


連載を本誌で追っていますが、鈴木ジュリエッタの『神様はじめました』が如何に傑作であるかを振り返りたいです。
すごく面白いんだよ! そして、この作品は鈴木ジュリエッタさんにとって初めて、「連載」を前提に始まった作品でもあるのです。『悪魔とドルチェ』(未完)と『カラクリオデット』(全6巻)は読み切りが連載化された物ですが、『神様はじめました』は最初から「連載」を前提に描かれている。それも「長期連載」を見越して張り巡らされた伏線の数々。

さあ、振り返るぞ。
第1巻。

主人公の桃園奈々生(ももぞのななみ)は突然、帰る家を失う。第1話からさっそく描かれるテーマが「帰る家」です。家を捨てて町に帰ってきた、犬に絡まれていた先代の土地神ミカゲから、あなたの方があの「家」の主にふさわしいと、額に印を譲られる。そして辿り着いた神社で、社に仕える鬼火童子、虎徹(こてつ)と鬼切(おにきり)から仕事を命じられ、野狐の巴衛(ともえ)は犬が嫌いだったミカゲが狛犬のかわりに迎え入れた神使と知る。その夜、奈々生はさみしそうにうずくまる子供に誰かが「笹餅」をあげる夢を見る。「行くのか雪路(ゆきじ)… あんな男のところへ」とつぶやく少年。
誰よりも社を大切にしていたのが巴衛だと奈々生は知る。鬼婆の住処で奈々生は土地神としての一つ目の能力の使い方を学ぶ。「お札(ふだ)」。巴衛はミカゲ印の白札で奈々生の危機を知り、奈々生は巴衛に口付けて神使の契約をして服従させる。
「私を助けろ!!」。
神使を一頭得て、奈々生は正真正銘の土地神となる。そしてミカゲ社が縁結びの神社だと知る。

沼皇女(ぬまのひめみこ)が新しい土地神へ挨拶に来る。ミカゲ時代に築いてきた友好関係は奈々生の強さで決裂を免れ、奈々生は「言霊縛り」の意味を知る。
沼皇女は土地神に縁結びを祈願する。神使の巴衛は人と妖怪は結ばれないと否定するが、奈々生は人と妖怪でも恋はできると言い張り、裏嶋小太郎(うらしまこたろう)を見事に捜し当てる。夜霧車を用意した巴衛。人の世に未練があるのではなく、高くて登れないだけだった奈々生、差し出してくれる巴衛の手は嫌いじゃないと気付く。同時に、「神の仕事」と「人間の領分」の境目を教えられる。

第2巻。

奈々生は2年生に進級するが、学校に居場所は無い。しかし宇治上(うじがみ)高校に超人気アイドルKURAMAが転入したと知り、巴衛の反対を押し切って登校してしまう。クラマに失望し、泣かされた奈々生は、自分を想ってくれるのは世界でただ一人、巴衛だけかもしれないと思い始める。
土地神を狙う、鞍馬山の烏天狗。昔の血湧き肉踊る生活を懐かしんでいた巴衛は、土地神の心臓を狙う烏に「奈々生が土地神で万々歳だ」と言い、奈々生を守ることに喜びを見いだす。顔にケガをした鞍馬を手当てする奈々生。
そこへ訪れる試練が雷神・鳴神姫(なるかみひめ)の癇癪。奈々生の前に現れた鳴神は、土地神にされた重責から解き放ってやると言うが、奈々生は、生身の自分のために料理の勉強を始めた巴衛や優しい鬼火童子がいる社が自分の「家」だと、その申し出を辞退する。鳴神が怒り、打出の小槌で小さくされてしまう巴衛、土地神の印を奪われる奈々生。
再び家をなくしてしまった奈々生と、妖力が体に収まらず発熱している巴衛に宿を提供してくれたのが鞍馬。
雪路に介抱され、笹餅をもらう夢から巴衛が目を覚ますと、寄り添っていたのは奈々生。「…笹餅が 食べたい」と初めて奈々生に頼み事をする巴衛。自分と巴衛は同じ家を追われた「家族」だと、鳴神の神使の迎えを奈々生は拒否するが、巴衛は奈々生に別れを告げて鳴神のいる社へ行ってしまう。
何も出来なかったと泣いていた奈々生に寄り添っていた一羽の蝶。ミカゲの化身が「蝶」だということは第31話(本誌2009年21号)で明かされます。
以前は高くて乗れなかった車に飛び乗り、鳴神が壊そうとしている社に帰って来る奈々生。自分が見つけたら巴衛を元に戻せと約束させ、蝶が巴衛は先代の懐鏡の中に隠れていると教えてくれる。「従順な下僕以外は要らぬ」と、奈々生に印を返し、巴衛を元に戻す鳴神。「最上級の感謝」と奈々生に口付けて神使の再契約をする巴衛。家を捨てたはずのミカゲは、蝶になって巴衛と奈々生の絆が深まるのをずっと見守っていた。

第3巻。

巴衛に立派な土地神と認められた奈々生は、沼皇女の茶会に招待される。そして皇女はあの神使が好きなのだろうと、着物を貸してくれる。美しい鯉の姫達に言い寄られていた巴衛は、「この方より美しい女神を 俺は知らない」といんぎんに自分が仕える奈々生の手を取る。
白蛇の瑞希(みずき)の登場。彼はヨノモリ社の神使で、奈々生をさらって求婚する。ヨノモリ様がとうにお隠れになった神だと奈々生は知る。そして帰らない主人にずっと仕えていたさみしさを分かってくれる。
主人を奪い返しにきた巴衛は、転んだだけで血が出る、危うい生き物が自分の神なのだと目を離したことを優しく謝る。その手を取り、「おうちに帰ろ」と笑顔を見せる奈々生。
心労で寝込んだ奈々生に代わり、化けて登校する巴衛。巴衛の変化(へんげ)に気付いていない鞍馬は、自分は狐のようにいつでも側で守ってあげられるわけじゃないと優しい言葉をかける。
巴衛の留守中に社に上がり込んだ瑞希は、時廻りの香炉で奈々生の魂を過去へ運ぶ。悪羅王(あくらおう)に追われる村娘、雪路。魂が奈々生の雪路を見初める巴衛。目を覚ました奈々生は、巴衛には会えなかったと否定する。そして学校から帰ってきた巴衛の優しい手が、自分の知っている巴衛なのだと安堵する。

瑞希を二頭目の神使として迎え、龍王の目が奈々生の体内にあった伏線が張られている第4巻。夏祭に向け、狐も蛇も天狗もみんなが奈々生の奪い合いをする第5巻。
長くなるので過去記事を見て頂ければ幸いです。
第4巻
第5巻



お薦め度:★★★★☆
「ほめるため」に書いた記事です。でもほんとに面白いんですよ! 何度読み返しても楽しい。
私が言いたいことは二つ。
一、この作品は『カラクリオデット』を超える傑作になる。
一、優に10巻は超える長期連載になる。
だから既刊がまだ第5巻までの今の内に買っておきましょうと言いたい♪

そして私の他にも『神様はじめました』を絶賛しているブロガーさんがいらっしゃる!
花ゆめで今一番ラブでコメしてるのはこの作品に違いない《続刊レビュー》「神様はじめました」4巻
天狗の鞍馬はいらない子じゃなかった!《続刊レビュー》鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」5巻




にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へにほんブログ村
にほんブログ村 トラコミュ 漫画、マンガ、まんが、コミックへ漫画、マンガ、まんが、コミック
にほんブログ村 トラコミュ 少女マンガへ少女マンガ

【検索用】神様はじめました 鈴木ジュリエッタ 1 2 3
ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『超人ロック ニルヴァーナ』... | トップ | 『別冊 マーガレット』2010年... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
再開って・・・ (さっとん)
2010-04-19 09:29:30
休載してたんですね・・・。
どうりで最近新刊情報を見ないと思った^^;
ドルチェ (Wrlz)
2010-04-19 10:37:29
>さっとん様

休載しているのは『悪魔とドルチェ』です。
『神様はじめました』は絶好調で連載中ですよ! 第6巻は5/19発売です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

あわせて読む

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。