アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『ビッグコミック』2011年17号

2011-08-26 | 青年漫画

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 仮に17号の表紙が島田紳助だったら、「大急ぎで刷り直し」なんてことになっていたのだろうか。

『ゴルゴ13』第515話「巨人共のシナリオ」前編/さいとう・たかを
待ってましたの、「ジャスミン革命」を題材にしたエピソード。表題の「巨人共」とは、おそらく米国と中国。

ホワイトハウスは方針を決め、同時に国務次官補はインターネット検索大手の「Doodle(ドードル)」の交渉をサポートするために中国へ飛ぶ。中東の親米国が地政学的に重要で産油国でもあれば、その政権の性質は問われず、中国が検閲国家であっても、米国にとって最大の貿易相手国であれば、それはその国での「情報の自由化」よりも優先される。
北京。中国海軍の大佐が同席する会議の席で、中国情報通商部の担当者は、ドードルの中国進出に歓迎の意向を示した瞬間に狙撃される。国務次官補は国務長官と若干の議論を交え、「原油価格を下げてみせるぞ!」とサウジアラビアへ飛ぶ。
「自由と民主主義」を尊ぶのは米国の原則だが、朝鮮戦争を戦った中国の老将軍は、米国の言う「自由と人権」を綺麗事と呼ぶ。


『憂国のラスプーチン』第24話/佐藤優・伊藤潤二・長嶋尚志
五メートルの塀で囲まれている拘置所に「猫」がいる理由を教えられ、憂木はブルブリスと親しくなった経緯を思い出す。ブルブリスはゴルバチョフを失脚させた男であり、エリツィンの最大の参謀であった。情報の見返りを欲しがるスウェーデン人がいたが、「がっついてないところ」が逆に怪しいと、モスクワ時代の憂木と公使は警戒感を強めた。
面構えの「無気味さ」が、その人物の「洞察力」に比例している所が、ホラーとしてのこの漫画の魅力の一つになっている。


以下、面白かった作品を羅列します。

『神様のカルテ』/石川サブロウ・夏川草介
漫画版の最終回。原作を裏切らずに、原作とは違った魅力を加えたこの漫画化はやはり大成功だ。


『ゲゲゲの家計簿』第8回/水木しげる
紙芝居の『墓場鬼太郎』が、不況と生活苦の中で、本当にひっそりとさりげなく、生まれる。義姉の子も生まれた昭和二十九年のこと。


『そばもん』第69話/山本おさむ
本土から島流しにするように、島から本土へ流す「地方(じかた)流し」の風習。姥捨山(うばすてやま)のように、「した」ほうにも罪の意識が残るので、それらは伝説として語り継がれる。そして平成の現代、山形のそば屋は、先祖を島に帰してあげるような気持ちで島へ渡り、そばの花が咲いたことに嬉し泣きする。


『総務部総務課山口六平太』第606話/林律雄・高井研一郎
課内で唯一の喫煙者である六平太。誰も彼がたばこを吸う姿を見ていないが、六平太は自分は「吸ってないだけ」で、断じて「禁煙はしていない」と皆を煙に巻く。ちなみにオレは「吸わない時」があるだけで、17年の間に一瞬たりとも「禁煙」はしてません。


『S-最後の警官-』episode.050/小森陽一・藤堂裕
"死のプランナー"が計画した仕事。包囲する4課をNPSが支援する。「けど、父親にはまた戻れる!!」と、神御蔵が繰り出すパンチ。
隊長は、正木圭吾とのつながりを探ろうと動き始める。東田は、あの試合を八百長ではなかったと納得でき、神御蔵が撮った息子の姿に涙する。


『星を継ぐもの』第13話/J.P.ホーガン・星野之宣
宇宙船の中で発見された生物が復元される。ハントとアルスラーン博士は大胆な仮説を唱えるが、それでルナリアンが地球人類そっくりで、5万年早く文明を持ったことに説明が付く。


『華中華(ハナ・チャイナ)』第121話/西ゆうじ・ひきの真二
二人の男から求婚される明菜。島野料理長は理想を追えと語り、ハナちゃんにチャーハンを作れと命じる。
料理長が常に理想を追っていて、弟子であるハナちゃんが自分を半人前だと自覚しているのが良い。


『獣医ドリトル』カルテ92/夏緑・ちくやまきよし
一人で父親と母親の二役をこなそうとする、妻に離婚された一流企業の部長。愛犬の乳ガンを「コー太の母性愛」と勘違いしたことでドリトルの世話になり、「先はまだまだ長いんだ。」と、無理をやめられる。


『兵馬の旗』第十四陣/かわぐちかいじ
帰還した幕府軍によって悪化してしまう江戸の治安。暴動を収めるために動いた兵馬は、勝安房守(勝海舟)と出会う。
中東での暴動や戦闘のニュースを見ていると、幕末の日本人はずいぶん利口で、立派な物だったと感心してしまう。
従来の体制を解体しても、日本人はきちんと議会政治を始められた。「壊す」ことしか考えられず、国民全員が字も読めず、自分では何も判断できないようなおばかさんだったら、一人か少数の頭の良い独裁者に「統治してもらう」ことでしか国家は存続できなかっただろうな。


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