アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『新クロサギ』第4巻/黒丸・夏原武

2009-10-12 | 青年漫画
 
にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ


この社会は50%の善意、
30%の信頼、
20%の嘘でできている−−−


『制度融資詐欺』VII(完結)
『投資顧問詐欺』I〜V
『詐病詐欺』I〜IV
『有名人詐欺』I(次巻に続く) を採録。

『制度融資詐欺』は完結。有印私文書偽造、有印公文書偽造及びその行使で逮捕され、潰される岩城。
隠しごとをされるのも、仕事の回し方がフェアじゃないのにも文句は言わない、言われたことはちゃんとやると桂木に食って掛かる黒崎。「次からは、おれに本当にやってほしいことは前もってちゃんと言っといてくれ。でないと、おれ…知らず知らずのうちに、うっかりあんたのジャマをしちゃうかもしれないからさ」。
御木本の居所に関する書類を白石から受け取る黒崎。



『投資顧問詐欺』。見かけだけは立派な豪邸に住み上辺だけ取り繕い人生の成功者のように装う。そして富裕層から資金を預かり他人の金でゲームをする元ひまわり銀行員のブタ女。しかしそのこと自体は詐欺ではない。全てが変わってしまったのは2008年9月14日のブラックサンデー。
迫る配当の支払い、暴落を続ける株、解消されない赤字。いそご信金の支店長は損失を隠す一時的な資金援助のために宝条のオフィスで延々と土下座を続ける。
5億円の資産を相続した金持ちのボンボンを装い、失敗した相場師からシロサギに転身した三枝に近付く黒崎。
ひま銀次長の宝条が鷹宮助教の伯父だと判明。
ノルマの2億円をひま銀に融資させた黒崎。どこを避けろとも言われなかったので無難に最大手にしといたよと言われた桂木に、宝条は何故うちの銀行だったのかと尋ねる。特に理由はあるまい、あったとしてもひま銀は最大手だと答える桂木。
そして甥の鷹宮に、その男(黒崎)にはひとつ決定的な弱点があると言う宝条。
「その男は 相手が詐欺師でなければ、何もできないのだから−−」。


『詐病詐欺』。この巻で一番痛烈です。医師を丸め込んで診断書を騙し取り傷病金手当をかすめ取る「詐病詐欺」、最近増えているのは「うつ」を装うタイプ。
割のいいアルバイトと思い、うつと診断され詐欺の片棒を担いでしまった、氷柱と同じ大学の法学部の香坂裕(こうさかゆたか)。クリニックへ行き、マニュアル通りに医師の問いに答えればいとも簡単に手に入るうつの診断書。前の会社で数十人のうつ病患者を作りだし、1億円の傷病手当を騙し取っていた安倍川明(あべかわあきら)。黒崎は新米のペインクリニックの看板も掲げる医師を装いシロサギに接近する。

詐欺に荷担したことを鷹宮に知られてしまう香坂。「誰にも言わないよ」と微笑んでおいて、裏で大学に密告した鷹宮と対峙する黒崎。
「あんたはただ、自分の厚意を受け取らなかった香坂が許せなかっただけだ。経済的に困窮する境遇をあわれみ、能力の低さをあわれみ… 助けてやろうとしたのに! こともあろうにこの鷹宮様の手を振り払った!! せっかく差しのべてやった手を!!」。そんな鷹宮はシロサギと同じだと、ガキのころからあんたみたいな人間をいっぱい見てきたと。


お薦め度:★★★★☆
シロサギ退治でスカッとするだけではなく、黒崎を取り巻くドラマも読み応えたっぷりです。
巻末の、夏原氏による「新クロサギ・データ・ファイル」も必読。


↓社会の20%は嘘で出来ている!
にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 トラコミュ 漫画、マンガ、まんが、コミックへ
漫画、マンガ、まんが、コミック
にほんブログ村 トラコミュ 青年マンガへ
青年マンガ

【検索用】新クロサギ 黒丸 4
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 150日間闘えますか | トップ | 『別冊 マーガレット』11月号 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

あわせて読む

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。