アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『オレンジ チョコレート』第5巻/山田南平

2010-12-21 | 少女漫画
 
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りっちゃん
女の子にプレゼントする時に
『お金で解決することなら簡単』なんて
投げた言いかたしたらダメなんだよ


人間ってこんなに美しい生き物だったのかと思わされる。
「姫野律は美しい」という純然たる事実その一つだけで私はどこまでも楽しめる漫画です。

日焼けを禁じられた夏に図書館で、律に勉強をみてもらうちろ。閉館前には戻るからと律が姿を消してしまい、右近と取り残されたちろが見たのは、屋外でPV撮影をしていたハル。ちろは誰なのか知らないその男と接触し、美しい男は魅力的な少女をからかいながら褒めちぎる。
戻ってきてくれた律にちろが助けを求めるようにしがみついた日の晩、これまた美しい百合さんから、HALSYONのボーカルだったハルの正体と律との関係を聞かされる。
彼が自分に惚れ込んでいるのが理由で、ハルが苦手だと答える律。一緒に仕事をするのにアリスが自分を知らないのはよくないと、うさぎの分も含めてツアーのチケットがハルから律の手に渡る。
「欲しいものを手に入れようともせずにほっとくことができないんだ」というハルの言葉を聞いて更にナーバスになる律。

女性も男性も熱狂するハルのライブ。ゲストとして登場する律はリラックスしろと言われ、これは対決だから無理と答えて舞台に立つ。女形ではない律の剣舞、彼が花魁王子だと気付く観客。
楽屋での、誇らしかったと言いながら目に涙を溜めるちろと、律とのやりとりは、ちろの存在があって律の美しさが成り立っていると語る。
「小さい頃から 俺が舞うと お前がどんどんキラキラした顔になってた 俺はそれが嬉しくて たくさん舞えるんだ」。

とうとう迎えた本番。ところがアリスが抱きついたハッターは律ではなく、律の最初の役は「女王様」だった。
左近に「いつもの 貴方のお好きなお美しい律殿でしょう?」と言われてもちろは釈然としない。
嫉妬をむき出しにした律が最後に演じたのはアリスの姉ではなく兄で、モニターを覗き込むディレクターはいい顔だと感心し、兄にする妹の顔ではないので没かなと言う。


『別冊 花とゆめ』2010年7月号表紙



お薦め度:★★★★☆
とにかく「美しい」。物語(ストーリー)の展開が面白くなければ漫画として評価されない傾向があるけど、「美しく生まれた男女が美しく育ち、美しく生き、美しく愛を育んでいく」という様を徹底的に美しく描いているという処に、私はこの漫画の大きな価値を見出しています。
男も女も人間ではない者も、綺麗なモノをとことん綺麗に描く作者のこだわりと、美しいモノを「なぜ美しいのか」と説得力を以て美しく描ける作者の力量の高さに心酔します。


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