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『神様はじめました』第8巻/鈴木ジュリエッタ

2010-12-18 | 少女漫画
 
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巴衛は
神使でいることが辛かったりしたのかな
我慢してたりしたのかな
もし そうなら 私は
きちんと考えないといけない



奈々生の「存在の大きさ」という物が半端じゃない、神議り(かむはかり)を終える第8巻。
巴衛と奈々生のラブ以前に、「桃園奈々生はみんなのものだ」という存在になっていく展開に私は大興奮しています。
この漫画の醍醐味は、恋を超越した人と人(や妖)との「絆」だ。(と私は思っています)

その中身は悪羅王である霧仁と黄泉に落ちてしまった奈々生。二人とも共に肉体は人間で腹を空かせるが、黄泉の食物に口をつけると地上へは戻れなくなる。黄泉国の主祭神イザナミに招かれ、香夜子の姿で現れたイザナミを見て、奈々生は「霧仁」という名を思い出す。

「地上へお帰り そなたは まだ神になりきれていないようだ」というイザナミの言葉にぐうの音も出ないが、引きさがるわけにはいかないと、黄泉の食物を奈々生は口にしてしまう。一方、白札に「本村屋のほかほか肉まん」と書いて貼ったキノコを霧仁が食べると、それはきちんとその味になっていた。
何百年も暗闇の中にいた悪夢にうなされていた悪羅王の前に現れた光、奈々生。そしてイザナミは人一人救えるのかという試練を奈々生に与える。駆け付けた巴衛は、神使のままでは戦神に勝てないと、大昔のミカゲの優しい言葉を思い出しながらも、虎徹に契約を解いてもらう。

大国主は奈々生の黄泉での活躍を褒めてくれるが、あれはもう神使ではないと、巴衛とは引き裂かれてしまう。
もう一度契約を結ぼうと牢に繋がれた巴衛のもとに駆け付けた奈々生は、少し考えさせてくれという答えが返ってきて、一度は泣き崩れるが、行かないでと泣きつかない以外に自分が巴衛の為にできることを見つける。



神使の契約を破棄されたのに奈々生に囚われていると混乱する巴衛に、せっかくできたご主人様を失いたくない瑞希がかけた言葉。
「それはもう ただの好きな子だよ」。

夜這いのように巴衛が契約を結びに(キスしに)きてくれたのが夢ではなかったのだと、好きな妖(ひと)がまた神使になってくれて大喜びの奈々生。その巴衛から「お前は本っ当に 俺が好きなのかッ」と怒鳴られ、理由がわからない、理解するからと大粒の涙をこぼす。
そして迎えた神議り最終日。あれはミカゲだと蝶を追い回して奈々生が着替えている所へ虫取り網を振り回しながら乱入してしまう巴衛。乙比古は、奈々生が理解し始めた「人の縁」を、もう少しだけ深く説明してくれる。

神議りを終えての宴のさなか、蝶を追いかけて奈々生がようやく出会ったミカゲは、優しい言葉をかけてくれ、人と妖の恋が禁忌である理由を教えてくれ、それでも自分と巴衛を会わせた理由を聞かせてくれる。


第四十三話カラー扉(『花とゆめ』2010年12号)


第四十六話カラー扉(16号)


『花とゆめ』2010年16号表紙




お薦め度:★★★★☆
未だ神の「初心者」である奈々生。それでも多くの者から必要とされ、その存在の大きさは増し、「みんなのもの」になっていく。
「みんなのもの」である奈々生が、巴衛ただ一人を選んでいる。その奈々生が先代のミカゲから聞かされた言葉は、
「巴衛に君を選ばせてあげたいんだ」。
「神様になる」ということが、「人の縁を理解し、それを結ぶこと」であり、過去と現在、下界と神の世界とを往き来しながら人々を繋げていく。それを「恋する女の子」がやっているというとてつもない物語に心が躍るじゃありませんかっ!


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