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『オオカミ少女と黒王子』第1巻/八田鮎子

2011-10-29 | 少女漫画
 
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……けどおまえは
他の女と違って
見返りとか みえすいた魂胆とかなかったから
ずっと気が楽だった
だからおまえには
礼くらい言ってやってもいいかと思ったんだよ

(佐田恭也から篠原エリカへ)



 魅力的な作品を描き続けてきた八田鮎子さんの、単行本に初の「巻数」が付いた連載。「上手くて面白い」という、一見して非の打ち所がない漫画を描いていた人なのに、何かが足りないのかどこかが中途半端に思えて、私は今まで単行本を買うまでには至らなかった。ところが今度の連載は、これまでとは違って「何か」が加わって、今まで満たされていなかった部分も満たされて、ぐんと魅力が増したと思う。

 物語は、彼氏がいると嘘を吐き続けてきたエリカと、事情を知って「彼氏のフリ」をしてくれるようになった恭也(きょうや)との出会いで幕開け。王子様のように思えた恭也は、彼氏役を引き受けてくれた瞬間に豹変して、エリカに「犬」になれと、実はどす黒い内面を見せる。弱みを握られたエリカは彼に逆らえない。
 表向きは彼氏と彼女、実際には御主人様と犬という、奇妙な関係が始まる。恭也は皆の前では優しい彼氏を演じてくれるが、エリカは陰で理不尽な使い走りをさせられ服従させられ、人扱いすらされない。

 エリカは不満と怒りをこらえ続けるが、彼女を物のように扱う恭也になぐさめられたかと思えば、放っておかれて寂しさを覚えることもあり、歪んだ彼に対する印象が変わっていく。恭也は恋愛など生きてて「オマケ」だと言うが、エリカは、誰のことも好きになろうとしない彼を放っておけなくなる。
 そして自分は「犬」なのだから気を許してくれと言ったことで、人を好きになろうとしない恭也の本心が少しだけ聞けて、エリカもまた自分が抱いた感情に戸惑う。


第1話扉カラー(別冊マーガレット平成23年7月号)



お薦め度:★★★☆☆

 回を重ねる毎に、期待がどんどん高まる連載。一話ごとに、「ぷっ」と吹き出してしまうようなギャグをさりげなく挿入しながら、可愛らしいときめきを感じさせてくれる場面があって、何度読んでも楽しい。


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