アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『隣の彼方』/香魚子

2010-11-27 | 少女漫画
 
にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ


香魚子さんの二冊目のオリジナル読みきり集。
『keep a diary』以外は全て雑誌で読んでいたけど、一冊を通して読み終えたら、ため息が出るほど良かった。
『さよなら私たち』(→記事)を買って以来、ますますファンです。

デラマ7月号に掲載された『ノストラダムスと榊くん』8ページを巻頭に完全カラーで採録。
このデジタル水彩の美しさと、少ないページ数の中に詰め込まれた綺麗なお話がすごく良いんだ。

本編。読みきりを3作採録。

『ひみつみっつ』/別冊マーガレット平成22年2月号
高校1年の、いつも一緒の3人組、井上アカネ、梅原千穂(うめはらちほ)、久保川まい子。
泰介(たいすけ)に本命チョコを渡すとアカネが言い出した2月に、三人の関係は大きくほころび始める。その様子が、高校になって、仲の良かったみどりとクラスが分かれてしまった千穂の視点から描かれる。冬の「寒さ」までもが絵から伝わってきて、切ない雰囲気に拍車がかかる。
千穂がまい子にぶつけてしまった本音を立ち聞きして、アカネは自分がどう思われていたのか知ってしまう。まい子もまた、泰介に告白されたことをアカネに告げられず苦しんでいた。
泰介もまい子も、いつもアカネばかり庇い、ひっぱたかれてもアカネとの約束を守ろうとするまい子に千穂の不満は頂点に達するが、千穂が帰宅するとその日に届くように配達日を指定された郵便が届いていた。


『隣の彼方』/別マsister創刊号(別マ2010年10月号増刊)
幼なじみの凌太(りょうた)と3年ぶりに同じクラスになれたあや。また元のような関係に戻れるかもしれないと期待するが、彼は時に親しげに、時にあやを突き放すような冷めた態度を取る。
河川敷での花火の集まりで、彼が他校の女の子と付き合っていると知り、「ただの幼なじみ」と紹介されたあやは、もう隣にはいられないのだと、目が覚めたと期待するのをやめる。夏休みが終わっても凌太は一週間も欠席が続き、ある日顔に傷を作り髪を短く刈って登校する。
あやが真相を知り、深く自分を責めた夜を経てやがて学校が文化祭の季節を迎える頃、凌太のほうから自分に話しかけてきてくれた。あやが凌太の好きな飲み物を忘れていなかったように、凌太もあやの好きな飲み物を忘れていなかった。


『keep a diary』/デラックスマーガレット平成21年9月号
友だちのしるしに「交換日記」を始めた有沙(ありさ)と菫(すみれ)。
喋ることが苦手だった有沙に、友達になろうと交換日記を持ちかけてくれたのが菫だった。文学賞に入選するほどの文才を持つ有沙にはやがて出版社から執筆依頼が舞い込み、菫以外の友達が増え、菫のために書く日記がおろそかになっていく。ところが有沙が自分から離れていくという不安から菫が有沙に言い寄る男を殺してしまうまでの流れの全てが、有沙の「妄想」に過ぎず、現実には既に交換日記をやめていた菫は、妄想が綴られた有沙の日記帳を偶然見て怯えてしまう。
屋上へ有沙を追いかけた菫は、彼女が妄想の中で綴っていた「私は今 有沙を必要としてるよ」という言葉を言ってくれ、ちゃんと謝りたいことがあるという彼女の手を有沙は握り返す。


『ひみつみっつ』カラー扉(別冊マーガレット2010年2月号)


別マsisterは本の状態のまま手元に残すので、『隣の彼方』のカラーページは切り取ってません。


お薦め度:★★★☆☆
香魚子さんのオリジナルの作品が素晴らしすぎて、『伯爵と妖精』の漫画版をますます「読まなくてもいいや」と思うようになってしまいました(笑)
この方にはむしろオリジナル「だけ」描いてほしい。
現在連載中の『シトラス』に全力投球してほしいです。



にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へにほんブログ村
にほんブログ村 トラコミュ 漫画、マンガ、まんが、コミックへ漫画、マンガ、まんが、コミック
にほんブログ村 トラコミュ 少女マンガへ少女マンガ

【検索用】隣の彼方 香魚子 1
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『ビッグコミック』2010年23号 | トップ | あそこの国々 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

あわせて読む

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。