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『ベリー ダイナマイト』第3巻(完結)/中原アヤ

2010-05-26 | 少女漫画
 
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久々に「大好きな連載が打ち切られる」という悔しさを味わいました。集英社は容赦がないな。
確かに読者からの反応が薄い作品を切り捨てることで雑誌全体のクオリティは維持されるが、特定の作品が好きでたまらない人の気持ちはどこで受け止めてもらえるのだろう。例えば「どんなに人気が無くても最初の一年間は絶対に打ち切らない」という約束を取り付けてから描き始めれば、この漫画は1年目で張り巡らせておいた伏線を2年目から回収し始めて、3年間続けられる可能性もあっただろう(ちなみに第1巻第2巻もすごく面白かった)。『ラブ★コン』をヒットさせた実績を楯にすれば編集部に対してその程度の発言権はあったように思いますが(無いのか?)、作者の潔さがそれを善しとしなかったのでしょう。本誌でも第3巻の柱でも泣き言は一切なく、逆にこれからもたくさん作品を描くと言う「努力する天才」を私は応援し続けたい。


カメラの前で犬のエサを食べるというどん底から這い上がり、今度は問題を小さくおさめるために放火アイドルの汚名を着せられ、汚い世界にも奇跡は起こると教えてくれた、特別な男が応援してくれなくなる。再出発のためにキスシーンを撮ってさいあくの気持ちになった麻衣の入水自殺(笑)を止めてくれた、相手役の響玲の弱音を聞いて、何をしていても(犬のエサを食べていても)元気なSTAR BERRYが見られるだけで嬉しいと水無月が言ってくれたように、誰も見ていない響玲の「本気」を自分が見ててやると、もらった言葉を還す麻衣。今度麻衣が困った時は自分が力になると約束してくれる、キスシーンを代わってもらったくるみ。

やりたい事があるならやればいいと教えられた響が、会いたい人にも会えない「アイドル」と恋する「女子」の挟間で苦しむ麻衣に、あとで誰も文句を言えないように全部自分の力にしてやると、お前なんか口もきけないくらいの大俳優になってやると大口を叩いて道を示してくれる。

武道館ライブ開演30分前に、遅れても自分がなんとかするとくるみが送り出してくれる。いちごの国の衣装のまま飛び出して、空港から引き返してきたすきな人に追い付き、水無月くんに会っても誰も文句言えないようなスーパーアイドルになると口付けて、大急ぎで武道館に戻る。

乗り越えなくちゃならない壁がこれからもたくさんあるが、それはきっと全部、自分の力になると、16さいになった天音麻衣は相棒の美空くるみと共に、客席に向かって最高の笑顔といち語で挨拶する。この世界は汚くて、時に自分達を裏切ることもあるけれど、その醜さも含めて世の中を受け入れて、ここで生きていくと決めたSTAR BERRYに明るい未来を!


STAGE 8カラー扉(『別冊 マーガレット』2010年1月号)



お薦め度:★★★☆☆
オレは天音麻衣と美空くるみを永遠に忘れない。



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