アルバニトハルネ紀年図書館

アルバニトハルネ紀年図書館は、漫画を無限に所蔵できる夢の図書館です。司書のWrlzは切手収集が趣味です。

『なにしてあそぶ?』/美森青

2011-07-26 | 少女漫画
 
にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ


オレが好きでしてることだから
カンケーない人に色々 言われたくない
それ以上 土田さんの悪口言ったら
ほんとにおこるよ

(猿川)



2年前に雑誌で読んだ表題作が好きで好きでたまらなくて、ようやく単行本になったので購入。ああ、買って良かった!と大満足してます。私が何に対して好き好きと連呼しているのかというと、物語の面白さもさることながら、「キャラクター」なのだ。自分のブログを見返すと、私はかなり頻繁に「漫画の登場人物」を好きだ好きだと書いているけれど、美森青先生の描くキャラクターを好きだと感じる時は、脳みその普段とは違う部分が刺激されているような気がする。(これはどう好きなのかの「説明」になっていないけど…)

表題作は、別冊マーガレット平成21年3月号掲載作。
読みながら、主人公である瑠美(るみ)の心境と表情の変化をひたすら愛でています。(変態かっ!)
瑠美の表情は、彼氏を殴って破局した時、猿川を家来にした時、家来が自分を差し置いて夜遊びを始めたのを目撃した時など、乏しいながらも驚きや苛立ちを見せ、きちんと変化する。ところが「怒りの表情」を見せるのは全編を通して一時だけだ。それは猿川が、瑠美の友達の島野さんに「やるじゃん おサル」と評価されるほどのことだった。猿川は瑠美を良く知る彼女の友達から、自分がずっと前から好きだった人(=瑠美)は「どうでもいい相手には怒ったりしない」のだと教えられる。
家来扱いしてきた猿川の行動の全てが自分のためだったと知った瑠美が、「ばぁか こんどの日曜 なにしてあそぶ?」と、涙と笑顔を見せてくれるラスト。この上ない愛くるしさと、瑠美が猿川を好きになっていく経緯がたまらなく好きだ。


『NCNR(ノークレームノーリターン)』(別マsister平成23年4月増刊号)
宇井(うい)まほろは、彼氏である竹田葉平が浮気したと決め付けて、怒りのあまり彼を徹底して避けてしまう。しかし竹田の態度が一変したのを境に、宇井は捨てたはずの彼氏の素顔を知り、言いたいことがあるなら言えと詰め寄る竹田に思わず「すき」と、今さら言えない本音を告げてしまう。
(返品には応じないという意味で)「こんなので いいの…?」と懇願するように尋ねた宇井を、竹田は「こーゆー宇井がいいんだよ」と抱きしめてくれた。


『ボーイフレンド』(デラックスマーガレット平成22年3月号)
軽くテキトーに見える由人(ゆうと)にキスされた絵莉は、彼に思いきり怒りをぶつけてやったことで、逆に由人からつき合おうという意外な提案をされる。自分にホレさせてこっぴどくフるという「成敗」を目的に絵莉は由人とつき合い始める。ところが絵莉は、彼が2週間で別れた前の彼女と交わす会話を立ち聞きして、由人は「正直」だったのだと、彼の真意を知る。
全てを彼に合わせていた、別れた彼女に由人が浴びせた「つまんねぇんだよ」という言葉に驚く絵莉。それは「べつにオレ カンペキな彼女とか求めてねーから」「今はもう彼女の方がいいから」と続く。驚くほど正直な由人に比べ、ウソをついていた自分はあまりにもあざとかったと絵莉は逃げ出してしまうが、追いかけてくれた由人からは、絵莉を手ばなせないという告白の言葉が返ってきた。


『好きで 好きで』(別冊マーガレット平成15年8月号)
この読み切りは、描かれた時期が他の3作と比べて昔なので、雰囲気は大分違う。読む人にキャラクターを好きにさせてしまう「魔力」のような物は、8年前はまだなかったのだな。



『なにしてあそぶ?』カラー扉(別冊マーガレット平成21年3月号)



お薦め度:★★★☆☆

「キャラが好きだ!」という私の主観は結局なんの説明にもなっていないわけですが、最初の3作に関して、「キャラが大好きだ!」と感じるポイント(肝所)は、おそらく女の子の「不機嫌さ」です。美森青先生が描くキャラクターは女の子も男の子も、怒った時や不機嫌な時に最高に魅力的で、その怒りや不機嫌さが収まって本音を語った時のギャップで、魅力が倍増する。キャラの表情、仕草、行動から伝わってくる「不機嫌さ」には、抗い難い魅力がある。そして更に楽しみなのが、9月号に載る予定の『color』の後編。


にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ
にほんブログ村 トラコミュ 漫画、マンガ、まんが、コミックへ
漫画、マンガ、まんが、コミック
にほんブログ村 トラコミュ 少女マンガへ
少女マンガ

【検索用】なにしてあそぶ? 美森青 1
『マンガ』 ジャンルのランキング
コメント (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『ビッグコミック』2011年15号 | トップ | 『俺様ティーチャー』第11巻/... »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
買っちゃった (arisa)
2011-07-28 22:36:12
この記事を読んで興味がムクムクして本屋に行きました。なんというかストライクのお話したちでした。
NCNRの2人が好きです。
もう一回読もうっと(笑)
NCNR (Wrlz)
2011-07-29 10:40:49
>arisa様

ストライクですよね。同志がいて嬉しいです。私は美森青先生が描く「不機嫌な子に萌え」(笑)という状態です。

この後、『生徒のお手本』&『彼氏のお手本』の純、『color』の菫が単行本になるのが楽しみです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

あわせて読む

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。