ある視点部門にノミネートされたオムニバス映画『TOKYO!』に出演した藤谷文子(Ayako Fujitani)さん香川照之(Teruyuki Kagawa)さんをマルチーニビーチテラスでインタビュー。
『TOKYO!』は、ミッシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)レオス・カラックス(Leos Carax)ポン・ジュノ(Bong Joon-ho)と、個性的な映像作家3人が、東京を舞台にそれぞれ30分の短編を撮ったオムニバス映画です。3部作とも、都会の孤独が底辺に感じられるのですが、ぞれぞれ全く独自の視点で描かれていて、全く世界観も違うとっても面白い作品にまとまっています!

この作品、実はパリのプロダクション『COMME DES CINEMAS』のプロデューサー澤田正道(Masanichi Sawada)さんと、
フランス映画作家(レオス・カラックス、ジャック・ドワイヨン(Jacques Doillon)、パトリス・ルコント(Patrice Leconte)等々)や女優達(シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)、ロマーヌ・ボーランジェ(Romane Bohringer)等)を雑誌「Switch」や「FIGARO JAPON」などで日本に紹介した、近代フランス映画のブームを担った映画コーディネーターの吉武美知子(Michiko Yoshitake)さんが共同プロデュースしたのです。

『東京について語り、東京で撮影する』ということだけを約束事にし、3人の監督に後は自由に作品を作って良いということで、プロジェクトが進められたそう。

■ミッシェル・ゴンドリー監督の『インテリア・デザイン』で主演女優を演じた藤谷文子さん

「今回の公式上映でレッドカーペットを歩いていて、ミッシェル・ゴンドリー監督とは、勿論数週間仕事していたので一緒にレッドカーペットを歩くのは違和感はなかったのですが、ふと横を見るとレオス・カラックス監督がいて、不思議な気分になり、頭ではこの企画の凄さは分かっていたのですが、レッドカーペットを歩いて初めて実感しました!」


レッドカーペットの様子

質問:
ミッシェル・ゴンドリー監督の仕事について

藤谷文子さん:
ファンタジーな部分の多い作風なので、ファンタジー要素のないシーンを確実にリアリティーをもたせる事にこだわっているんです。演技もとてもリアリティーのあるようにと求められました。

質問:
カンヌ映画祭の感想

藤谷文子さん:
世界中から映画作りをしている人が集まって、普段一生懸命映画を作ってる人達がそこらじゅうのカフェやレストランに溢れていて、映画をはしごしたい気分になります!
でも、カンヌに来てみて、欲が出たと思っちゃいましたね。自分は欲がないと思ってたけど。今までは自分の出ている場所をパーツであると考えたり、今回もたまたまミッシェルに選ばれて起用されたチャンスに恵まれただけですが、今後もっと自分からいい作品に出会えるようにしたいと思いました。

■ポン・ジュノ監督の『シェイキング東京』主演男優を演じた香川照之さん

質問:
レッドカーペットの感想

香川照之さん:
カンヌは最高です。時間にしたら1分くらいのことだけど、贅沢な1分、いろんなものが詰まった、こんなに幸せを感じる1分はないです!

質問:
舞台挨拶で、フランス語で挨拶したことについて。

香川照之さん:
学生の頃、もう20年も前だけどフランス語を勉強したことがあったので、今回のスピーチの為に一生懸命言う事をかき集めたんです。
僕が演じた役が『ひきこもり』だったのですが、『ひきこもり』の意味を説明したんです。あとは、すごい喉が渇いたんで、のどが乾いたって言いました!映画よりもウケてたよね!学生時代にフランス語をやってて良かったよ!

質問:
『TOKYO!』で描かれた日本人は、今まで外国人に描かれてきた日本人とは違って、リアリティーがあったのですが、そのことについて…。

香川照之さん:
僕は韓国の監督の作品だったので、ある意味、一番近い国の監督とのコラボレーションだったし、ポン監督は凄く綿密に勉強していたし。でも、そこに誤解があったとしても、忍者や、ふんどしが描かれてても、それも今の日本が現れていると思うんです。
リアリティーがどこにあるってことより、エネルギーをとらえることがリアルなんじゃないかと。ルールなく心で捉えたらこうなったと。これが東京なんだと思いました。

質問:
ポン監督の仕事について。

香川照之さん:
全てのカットの絵コンテを書いていて、ポスプロ勝負でもある。
でも、『ま』がちょっとでも違うと、やっぱり監督は感じるんです。
いい『ま』は世界共通なんだと思いました。



このインタビューの模様は番組で!


■『TOKYO!』
監督:
『TOKYO!<インテリア・デザイン>』ミッシェル・ゴンドリー
『TOKYO!<メルド>』レオス・カラックス
『TOKYO!<シェイキング東京>』ポン・ジュノ
出演:
『TOKYO!<インテリア・デザイン>』藤谷文子、加瀬亮、伊藤歩、妻夫木聡、大森南朋ほか
『TOKYO!<メルド>』ドゥニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメールほか
『TOKYO!<シェイキング東京>』:香川照之、蒼井優、竹中直人、荒川良々ほか


晩夏、シネマライズ、シネ・リーブル池袋にて世界先行ロードショー

「速報!カンヌ映画祭2008」
6月1日(日)午後2:40(無料放送の日)ほか
「VIVAカンヌ映画祭2008」
6月8日(日)午前11:00ほか
詳しくは番組紹介にて
お楽しみに!

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