WOWOWカンヌ国際映画祭ブログ

現地に飛んだスタッフが映画祭の様子を毎日レポート!

クリント・イーストウッド監督のコンペ作品『The Exchange』の記者会見

2008年05月23日 | 現地レポート

クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督のコンペ作品『The Exchangeg』の記者会見が行われました。
クリント・イーストウッド主演女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が会見に現れるとの事で、記者会見場周辺はまたしても大混乱状態。

妊婦のアンジーを一目見れば幸運を呼ぶ、とでも思われてるのか、女性ファン多し!!パレで働く制服姿のスタッフも寄って来てました!







会見前の廊下でもメディアのインタビューに応対するアンジー。
しかし、顔だけ見てると、到底妊婦には見えません!




クリントもサインにこたえてました!



作品は、1920年代に起きた実際の事件を基にしています。
息子が行方不明になり、捜査の後、ある少年が自分が息子だと名乗って現れる。
息子をなくして動揺している母は、その少年を連れて帰る。
その後、本当の息子を探して欲しいと訴えるが、権威を守ろうとする警察との戦いが続く…。
といった物語。


(左から)ロバート・ロレンツ(Robert Lorenz)、クリント・イーストウッド、アンジェリーナ・ジョリー、ブライアン・グレイザー(Brian Grazer)

アンジェリーナ・ジョリー:
“母である”という事だけが、この役作りを助ける要素にはならなかったわ。自分に置き換えて考えるだけでは足りない深い感情があった。
撮影に入る数ヶ月前に私は母を亡くしました。主人公の女性は私の母と似ていた。母は普段はとても受動的な人だったけれど、子供を守るということとなるとまるで雌ライオンのようになった。だから今回の演技作りは母にインスピレーションを貰いました。こうした経過が母を喪った悲しみから立ち直る道へと導いたわ。



クリント・イーストウッド:
この映画は、人間がどこまで耐える事ができるかのエチュードでもあって、ある母親が街全体を敵に戦う話だ。



質問:
あなたの作品には、真実の相対性についての物語が多いですが?

クリント・イーストウッド:
真実は物語にとって一番大事なことだ。常に人は真実を探しているもの。きっと真実はこの地球上の一番の美徳じゃないだろうか。だからこそ、物語が興味深くなるということだ。



質問:
映画監督を目指している人へのアドバイス

クリント・イーストウッド:
話したいと思う物語を語るんだ。そして、続けること。自分を信じ続けるんだ。いつか、他の人にも信じてもらえるようになるに違いない。





質問:
クリントについて。

アンジェリーナ・ジョリー:
ただ一言、卓越した人物よ。撮影の初日私はとてもナーバスになっていた。でもクリントは、素晴らしいリーダーというだけでなく、自分が何をしているか、ストーリーの為には全力を出す人。そして、撮影現場にいる全てのスタッフへの敬意をはらう人。私はこれまで、これほどスタッフ一人一人に対し敬意をはらう監督に会った事がないわ。皆のことを考えてあげられる人なのよ。スタッフ誰に聞いても同じ答えが返って来ると思うわ。





質問:
来週誕生日ですね、おめでとうございます。

クリント・イーストウッド:
誕生日まで、まだ一週間あるじゃないか。一息する時間を僕にくれよ!



この記者会見の模様は番組で!


■The Exchange

監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン、マイケル・ケリー




「速報!カンヌ映画祭2008」
6月1日(日)午後2:40(無料放送の日)ほか
「VIVAカンヌ映画祭2008」
6月8日(日)午前11:00ほか
詳しくは番組紹介にて
お楽しみに!





最新の画像もっと見る