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世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

福岡と玄洋社と大日本帝国

2006年09月06日 | 歴史・伝統
『天皇のロザリオ』は面白い。これこそ奇書だ。しかし、くだらない本ではない(孝明-明治の陰謀すり替え論はともかく)。真偽は判然としないが、とにかく情報量が多い。小熊本より面白い(笑)。不勉強な私にとっては、知る、調べる基点にはなる(なにせ裏づけのとれない情報が多い)。でも裏づけのとれそうな情報もある(だから勉強になりそうな気がする)。

とりあえず玄洋社や頭山満、あるいは広田弘毅をめぐる話は興味深い。広田弘毅が玄洋社社員だったとは知らなかった。広田弘毅は、頭山満の代理人である。ちなみに二人をつなぐ糸に、福岡そのものがあり、西郷につながっている。そこは、天皇にもつながっている。西郷の失敗が、玄洋社の教訓となった。反政府の逆をいく路線である。日本敗戦まで、玄洋社は主流であり、その影響力は甚大だった。そのパワーの前に、山県有朋もひれ伏した。

福岡のアジア志向は、玄洋社を要におくと、分かりやすい。福岡市長の意味がよく分かる。石炭とも関係があるし、麻生も無関係とは思われない。

もちろん、大日本帝国史そのものが、玄洋社(頭山満)を中心に据えると、急に分かりやすくなる。杉浦重剛、徳富蘇峰、緒方竹虎...

いわば天皇閥の陰謀論(共同謀議)といえば、アメリカ的な発想だが、『天皇のロザリオ』は、はっきりそういう立場に立っている。本書をベースにすれば、アメリカ人にも、まともな陰謀論が書けるんじゃなかろうか。

昭和初期から昭和20年まで、内閣が何回変わったかなんて、関係ない。そういう観点で歴史は分からない。

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