ワークス編集部日記

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鉈と剃刀

2006-06-20 23:56:54 | Weblog
弊社代表の佐方によれば、私は「鉈」であるという。
曰く、「刃そのものは鈍らだが、全力で振るえば一撃必殺」なのだそうだ。

目の眩むような金をワンクリックで稼ぎ出す「剃刀」たちの流儀がもてはやされる今の時代は、鉈たる私にとってはやりづらく思える時もある。実際私の、大して長くはない人生を振り返っても、割を食ったと感じたことは数多い。とはいえ、今更時間を巻き戻すわけにもいかない。
折しも今日、私と同じ1980年生まれの経営者が率いる企業が、マザーズへの上場を果たしたという。


ここ数年、ヒルズ族を筆頭とした「剃刀」たちを扱ったニュースを毎日のように目にする。一部には法や商売人としての倫理を逸脱する者もいるが、それでも某大学の学生が選ぶ「理想の経営者」ランキングの第4位にホリエモンが登場しているところを見ると、「剃刀」の人気は相変わらずのようだ。大体、国を挙げてそうした者を勝ち組だと定義しているのだから。

しかしそんな時代でも私は、今後も鉈として、黙々と薪を割っていくであろう。今更剃刀になろうとしてもできない不器用さがあるから、鉈として生きているのだから。

けれど、使い方を変えることならばできる。
出鱈目な大きさの薪でも良しとしていたところを、それぞれの用途別に整えてやればいいのだ。
自らの力で叩き割った薪が誰かの役に立つことを願うだけでなく、初めから役に立つ薪を作って喜んでもらう。
それが次世代の、鉈の使い道になりそうだ。


しゅとう(仮)

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