社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

海運都市紀行5日目 高雄―お茶屋の外道を大阪弁で追及する

2011年08月29日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
三鳳中街のお茶屋の釣り銭の件で釈然としないまま、翌朝に乗車する高速鉄道のチケットを買いに左營駅に向かうことにします。高速鉄道のチケットはコンビニの端末でも購入できるようですが、言語の問題もあるので直接左營駅まで出向きました。





高速鉄道左營駅です。チケットは自動券売機で購入できるんですが、手続き終盤の決済の段階でクレジットカードを入れると受け付けてくれませんでした。VISAとMasterCardの2種類で試みましたが両方ダメでした。





最終的に現金決済で購入できました。左營を9:36発、桃園に11:14着の628号です。始発の電車だと窓側の席になることが多いように感じます。

この後、一旦ホテルに戻って台湾入国時から今までの出費の合計を計算してみました。私は旅行中の出費をメモと写真とレシートで全て記録しており、コンビニのレジ袋代の1元すら記録しているので、最初の所持金から出費合計を引けば現在の所持金になるはずです。

すると、計算によって得られた現在の所持金が、実際の所持金よりも500元高いことになり、やはり三鳳中街のお茶屋のオバハンが1,000元札をちょろまかしてシャァシャァと500元であると言っていることの確証を得たのです。





憎っくきお茶屋のオバハンから詐取された500元を取り返すため再び三鳳中街にやってきました。お茶屋ではあのオバハンが先客と何やら商いをやっていましたが、大阪弁で「おいゴルァ、オバハン!ナメとんかワレ、ボケェ!!」と面罵したら客が慌てて逃げていきました。

オバハンはこちらを見るなり、ゲェッというような表情をしていましたが、「まぁまぁ落ち着きなさいよ」みたいなことを身振り手振りで伝えてきます。盗人猛々しいとはこのことで、不正な商行為によって相手を怒らせているオバハンに落ち付けなどと言う資格はないのです。





これまでの出費項目と金額を全てリストアップしたものを突きつけ、騙し取った500元を早々に引き渡すよう申し付けると、オバハンは観念したようにレジから500元札を取って「不好意思(ゴメンね)」と言いながらそれを寄越しました。これは勝利の500元です。

それでもなおオバハンは「いや、ワタシは500元札を受け取ったと思うんだけどなぁ」などと嘯くのでコイツはもう救いようもない守銭奴です。過去にも観光客相手に同じような詐欺行為を働いているのでしょう。

タクシーなら常に移動しているので詐欺をやらかしても足がつきにくかろうと思いますが、このような常設の店舗で偽計に手を染めるとはある意味驚きです。また善良な台湾人の中にもこのようなクズが紛れ込んでいることを非常に残念に思います。





お茶屋釣り銭詐取事件が解決してスッキリしたので、気持ちを新たにMRT西子灣駅からすぐのところにある輪渡のターミナルにきました。ここから対岸の旗津というところまで渡し船が出ているのです。





ターミナル内で乗船を待ちます。待つと言っても10分ごとにピストン輸送を行っているので待ち時間はそんなにありません。片道15元(=45円)。





渡し船がきました。完全に地元の足として使われている交通手段のため、船旅のような旅情は微塵も感じられません。





1階部分にスクーター集団がワーッと乗り込み、2階に一般の客が乗船していきます。この日は天気がよかったので、デッキで受ける風が気持ちよかったです。





ものの5分ですぐ対岸の旗津に着きます。





フェリーを降りたすぐのところにレンタサイクル店があったので自転車を借りました。1日100元(=300円)。旗津半島自体がチリの国土のように細長い形をしていて、海風に吹かれながら自転車でひたすら南下していくのがオススメです。





フェリーターミナルから海沿い(台湾海峡側)に向かう途中で、同安宮があったので参拝しました。





海沿いは歩行者と自転車が景観を楽しめるように歩道と自転車道が整備されています。





北の方はビーチになっていて海水浴客もチラホラいます。









波打ち際と水平線とタンカー。





野良犬がひなたぼっこしていました。





南下していくとちょうど半島の半分あたりのところに風力発電のような設備がありました。羽が小さすぎるのでただのオブジェだと思います。





一番南まで行くとコンテナ船が出港していくのがよく見えました。台湾なのでEVERGREENが多かったです。





レンタサイクル屋が19時までなので急いで引き返すことにします。引き返す途中で見た夕日がきれいでした。

(つづく)

海運都市紀行5日目 高雄―記憶違いかオバハンの詐術か

2011年08月28日 | 2011海運都市紀行




05/04 水曜日
滞在地:高雄

明日韓国に戻るので台湾の食材やおみやげを買い出しに、朝からおみやげ屋の新東陽に行くことにします。ホテルのフロントの子に店の所在を訊くと、店は四維路という道に面したところにあり、バスに乗って「文化中心」というところで降りたらいいと教えてくれました。

礼を言っていざバス停に向かおうとしたら、今までのやり取りを聞いていた別のスタッフがわざわざ車を出して店まで乗せていってくれました。前日に台南からの鈍行列車に同乗した駐在員の人が言っていたように、台湾は暑さが厳しいので台湾人はやたらと車にのっけて送っていってくれるようです、ありがたや。





新東陽に着きました。ホテルのスタッフは買い物が済むまで待ってるからごゆっくりどうぞ、と言ってくれるのですが、さすがに申し訳なさ過ぎるのでここまで送っていただいただけで十分です、と伝えてお別れしました。





台湾みやげといえば鳳梨酥(パイナップルケーキ)が有名ですが、ワンパターンに陥らぬよう、今回は芒果酥(マンゴーケーキ)にしました、100元(=300円)。バラ撒き系みやげにもってこいです。





こちらは荔枝凍(ライチゼリー)です。10個入りで100元(=300円)。会社でバラまきました。





新東陽から廣州街を北上すると屈臣氏があります。屈臣氏は台湾ではよく見かけるドラッグストアでWatsonsともいいます。今の今まで台湾企業だと思っていたのですが、調べてみると香港の会社だそうです。





シャンプー「小沢」。私は真っ先に選挙マニアの集金マシーンの顔が思い浮かびました。谷亮子にあげたら随喜の涙を流して受け取ってくれそうな気がします。





台湾製パック、おみやげ用です。パックにも日式の製品が多くあり、山形さくらんぼの香りとか青森りんごの香りだとかが陳列棚を占めており、台湾らしいものを探すのに苦労します。





洗顔フォーム、95元(=280円)。泥タイプの洗顔料で少量でもよく皮脂を落としてくれます。暑い盛りの外出時に重宝してます。





屈臣氏からMRTの駅に行く途中で変な建造物を発見しました。近づいてみるとそこは自来水公園というところで、これはどうやら給水塔のようです。住宅街の真ん中にいきなりこんなものが出現すると相当ビックリします。





MRTで高雄車站にきました。この建物はかつての駅舎をそのまま移築したもので、現在は展示室として利用されています。





訪問時はあいにく昼休み中で戸が閉まっていました。高雄の観光案内のような展示物が多かったように思います。





外気温が34℃もある日中に炎天下を歩いていると気が狂いそうになったので甘味処に入りました。鳳梨牛奶冰(パイナップルミルクかき氷)、40元(=120円)。台湾のかき氷はどこで食べても手加減無しのどんぶり盛りで出てくるので焦りますが、冷たいものに対する渇望が先行するため意外にペロッと食べられます。





食材の買い出しに二日連続で三鳳中街に来ました。やっぱり乾物が多いですね。





ドライフルーツ屋さんの店頭はこんな感じです。マンゴー、グァバ、パイナップル、梅、トマトなどたくさんあります。ドライフルーツは日持ちするのでおみやげにはオススメです。





玉井産ドライマンゴー1袋300g入り、100元(=300円)。果汁の水分が飛ぶことによって蜜になっているのでメチャクチャ甘いです。細かく刻んでプレーンヨーグルトと混ぜて一晩冷蔵庫で寝かせておけば、翌朝にはヨーグルトの水分でもどったプルプルのマンゴーと、マンゴーからの糖分が浸透したヨーグルトが絶妙の調和を奏でておいしくいただけます。





続いてはおちらのお茶屋さん。タンポポやバラなどお茶以外の「お茶」が店頭に並んでいますが、ちゃんとお茶も置いてありました。





阿里山青茶、1斤250元(=750円)。





四季春茶、半斤160元(=480円)。お茶の収穫期は春なんですが、このお茶は年がら年中収穫できるために、四季(一年中)が春(収穫期)ということで四季春茶ということだそうです。

ここで問題が発生しました。支払い時に私は1,000元札で払ったのですが、店のオバハンはそれが500元札だったと言い張り、お釣りを500-(250+160)=90元しか寄越しません。私は1,000元の高額紙幣は他の紙幣とは別にまとめて三つ折りにしていたので、支払い時にその三つ折りをほどいて渡しており、支払った紙幣が1,000元だという意識は明確にあるのです。

ひょっとしたら自分が出した紙幣が間違っていたのかもしれないし、台湾人が程度の低い支那人のような詐言を弄するとも考えにくいと思ったので、ひとまずはオバハンの言い分を飲んで店を後にすることにしたのでしたが……

(つづく)

海運都市紀行4日目 高雄―大の大人が真剣に輪っかを投げる

2011年08月24日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
夕日を見てしみじみした後、道を引き返してMRTの西子灣駅に戻ってきました。括弧書きで「哈瑪星」と書いてあるのは理由が二つあり、一つ目の理由は実際の西子灣の位置はここから離れているという理由。そしてもう一つは日本時代にここを通っていた鉄道を濱線(はません)と読んだことに由来し、その音を台湾語にあてたものが未だに残っているという理由です。ですので「ハマセン」と読みます。





紅線に乗り換えて巨蛋駅にやってきました。高雄アリーナのことを巨蛋というらしく、その最寄り駅なので駅名が巨蛋なのだそうです。





巨蛋駅から歩いてすぐのところにある地元っ子に人気の瑞豊夜市に来ました。





人が多すぎず、少なすぎず、ちょうどいい感じの夜市です。食べ物エリア以外の店はチープな小物屋やゲーム屋台が主なものです。





一列まるまる輪投げコーナーになっているところがあり、その景品がまるで三十三間堂の千手観音像のごとくズラーッと並んでいるさまは異様な雰囲気を醸し出しています。





で、子供ではなくて大の大人が真剣に景品を狙って、ビシバシと輪っかを投げつけていくんですね。





まずは腹ごなしに排骨屋のテーブルにつきました。パスタ・鍋・ごはんものなどなんでも一通り揃っています。





咖哩排骨飯、80元(=240円)。排骨屋なので排骨は最高においしいのですが、カレーは……、はっきり言うとマズいです。自分の親の世代が食べていた昔の給食のカレーってこんな感じじゃなかろうか、といった感じのスカスカの味です。ここに限らず台湾のカレーは概してスカスカです。美食の國の民がなぜこんな味を許容しているのか私には謎です。





気を取り直して別の店で小籠湯包をいただきます。7個入りで60元(=180円)。自分はやっぱり台湾のこのような薄皮の小籠包が好きです。ハフハフ食べてると小姐が梅酢ドリンクを出してくれました、謝謝!





高雄は蒸し暑く汗をかくので水分補給に愛玉屋へ。





愛玉入りレモンジュース、40元(=120円)。





下には小粒のタピオカが沈んでいて、愛玉とタピオカの二つの食感を楽しみながら飲むレモネードです。まぁ両方ズルズルとした食感なので同じっちゃ同じです。





まだ水分が足りないので追加で飲んだのは苦茶(小)、30元(=90円)。小といえども350mlぐらいはあります。確かに苦いんですが飲めなくもないです。のど飴の甘さを極限にまで押さえて、薬効成分を極限にまで高めたような味です。足つぼマッサージうけた後にこれ飲んで寝たら、翌朝の目覚めが良くなりそうです。

海運都市紀行4日目 高雄―高雄はえぇで、道が広いがね~

2011年08月22日 | 2011海運都市紀行




(前回の続き)
ホテルでしばらく休憩した後、高雄の街歩きに出かけました。道路の中央分離帯が公園になっているところには、ハイビスカスがフレアのような色の花を咲かせ、マンゴーの木にはまだ青々とした実が鈴なりになっていました。





街を歩けばこのような廟があちこちに見受けられるのも台湾のいいところです。台南で教わった参拝作法に則って感謝の祈りと神頼みをしました。





中正路、高雄の街を東西に走る幹線道路です。この下にはMRT橘線が走っています。この中正路を西へ西へと歩いて行くことにします。





「高雄はえぇで、道が広いがね~♪やっとかめ、ハイッ!」
自転車が走れる広い自転車道が整備されています。これは非常にうらやましい。





信義國小。パッと見では学校に見えないモダンな校舎です。校舎手前のカーブを描いている屋根はMRT駅の入口です。





これも見ただけでは何かよくわかりませんが、正解は台湾銀行です。





これは愛河、高雄市を流れる川です。





愛河を渡ってからは南へと下って行くと高雄港の門に出ます。この辺に来ると野良犬の数が激増します。





上手い具合に信号の頃合いを見計らって集団でトコトコと歩いて行きます。





高雄港には大陸の東海救113とかいう海難救助船が停泊していました。





両岸交流という名目で台湾側の招請に応じて来航しているようです。









港のカフェのウッドデッキに子猫がいました。すぐ逃げたけど。





西子灣の方に行くにはこのような橋が架かっているので、利用すると多少近道になります。





暗くなると照明が灯るので夜でも安心。





しばらく行けば台湾風の街宣車が停まっていました。とにかく共産党が嫌いなことだけは伝わってきます。





雄鎮北門という古蹟に出くわしました。清朝の頃の建造だそうです。





雄鎮北門をくぐって奥に行くと夕日が見える公園があります。沿岸部はまだ造成中だったので将来的にサンセットスポットになるはずでしょう。





南には高雄の灯台が見えます。





タンカーや漁船がどんどん出港していきます。





曇りがちではありましたが十分きれいでした。風を遮るものが周囲になく、流れるままに風が抜けるので気持ちよかったです。

(つづく)