アメリカ軍がイラクから敗走するのは、もう秒読みの段階でしょう。このニュースをアメリカの国民がお読みになったら、どう思われるでしょうか。立場は人それぞれにしても、「世界一自由で豊かで、強い母国」のイメージが捨てきれないのではないでしょうか。しかし国民がつくりあげてきたイメージに、大きな傷を彫りこんできたのは、そのときどきの指導者たち、いまの場合はブッシュ政権です。不幸な9.11事件を逆手にとり、「アルカイダ、大量兵器」と呼号して恐怖をあおり、アメリカ国民と世界をペテンにかけてイラクとアフガンをかき回してきたのがブッシュ政権でした。そのツケをいま、兵士と国民が払わされる順序になっています。
・イラク全土でテロ・攻撃続発、95人死亡('07.5.7.読売新聞 )
ところで、日本の政権は、再軍備と海外派兵を可能にするため、憲法の書き換えをいそいでいます。あせりとも見えるこの動きは、ブッシュ政権からの圧力を抜きにしては説明できません。たんに北の脅威だけなら、日米における安保条約の再確認と、自衛隊や保安庁、警察、外交の強化(もちろん兵器の増強をふくむ)だけでも乗りきれるはずですから。
この動きを、ペースダウンするほうがいいと提案いたします。いまの米政権なら、イラクとアフガンに派兵援助を要請してくる可能性が高いからです。憲法さえいまのままなら、外国に派兵して戦闘をおこなうことはできませんが、その9条を捨てた日には、ブッシュ政権からの圧力に逆らう根拠が失われます。
軍国主義だった日本は、アメリカに軍事占領されたあと、米国に熱烈なサービスを提供しなければならない国できたわけですから。自主独立国ではないんです。この点ではアジアのどの国ともちがっています。EUの設立を悲願とし、中心となって振舞ってきたドイツとも、ちがうコースをとってきました。
この日本が2回目に派兵すると、そのリアクションは想像を絶するほど大きいはずです。たぶん全世界からの笑われ者になると同時に、永久に常任理事国入りはできず、世界へ向けての発言は制限され、アジア諸国はあからさまに反日の姿勢をとるでしょう。北朝鮮や中国は、好機到来とばかり外交圧力を強め、国境紛争は不利に傾いていくでしょう。北方領土問題など、手をつけるチャンスさえ見いだせなくなります。企業活動はさまざまな障害にあい、国外では日本人への政治テロすら十分に想定できます。
WW2以降、歴代の政権が培ってきた日本の信用は、小泉‐安倍政権の時代を活断層として、もろくも瓦解することになるのです。いまの日本の政治・経済・文化の指導層に必要なものは、学生っぽい一途さではなく、老猿のように狡猾な愛国心ではないのでしょうか。
改憲の動きは、もっとゆっくり!
と強く願っています。
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・イラク全土でテロ・攻撃続発、95人死亡('07.5.7.読売新聞 )
ところで、日本の政権は、再軍備と海外派兵を可能にするため、憲法の書き換えをいそいでいます。あせりとも見えるこの動きは、ブッシュ政権からの圧力を抜きにしては説明できません。たんに北の脅威だけなら、日米における安保条約の再確認と、自衛隊や保安庁、警察、外交の強化(もちろん兵器の増強をふくむ)だけでも乗りきれるはずですから。
この動きを、ペースダウンするほうがいいと提案いたします。いまの米政権なら、イラクとアフガンに派兵援助を要請してくる可能性が高いからです。憲法さえいまのままなら、外国に派兵して戦闘をおこなうことはできませんが、その9条を捨てた日には、ブッシュ政権からの圧力に逆らう根拠が失われます。
軍国主義だった日本は、アメリカに軍事占領されたあと、米国に熱烈なサービスを提供しなければならない国できたわけですから。自主独立国ではないんです。この点ではアジアのどの国ともちがっています。EUの設立を悲願とし、中心となって振舞ってきたドイツとも、ちがうコースをとってきました。
この日本が2回目に派兵すると、そのリアクションは想像を絶するほど大きいはずです。たぶん全世界からの笑われ者になると同時に、永久に常任理事国入りはできず、世界へ向けての発言は制限され、アジア諸国はあからさまに反日の姿勢をとるでしょう。北朝鮮や中国は、好機到来とばかり外交圧力を強め、国境紛争は不利に傾いていくでしょう。北方領土問題など、手をつけるチャンスさえ見いだせなくなります。企業活動はさまざまな障害にあい、国外では日本人への政治テロすら十分に想定できます。
WW2以降、歴代の政権が培ってきた日本の信用は、小泉‐安倍政権の時代を活断層として、もろくも瓦解することになるのです。いまの日本の政治・経済・文化の指導層に必要なものは、学生っぽい一途さではなく、老猿のように狡猾な愛国心ではないのでしょうか。
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