弊社の百年杉のベッドである「眠れる森のSUGI」の製作意図について今日は記したいです。
こうやって商品開発をしていると…
たくさんの事を学びます。
たとえば缶コーヒーのコーヒーの原価って7円って聞いた事があるのですが…
容器をいれて原価が10円とか15円だったとしたとしても
それから流通ですとか
広告費などなどがかかりまして
やはり本/120円になる訳でして
原価率だと10%とか…それくらいの事になるのかもしれません。
ようは製品の品質を決定づける要因以外のモノが90%になるとも言えるわけです。
ベッドもおそらく同じようなもんでしょうから…
「国産」、「杉」というキーワードで
8万円なら売れるよ!…とかコンサルとかマーケティングとかに精通してる方々が決めて
8千円の原価で作って
広告に「国産」、「杉」などのキーワードを強調して刷り込んで
「売れるベッド」になるのではないでしょうか。
素材としての杉は間伐材とかの樹齢の若い香りも微弱な
空気浄化能力もあまり発揮しないような若い杉をちょこっと使って
ローコストに徹したりとかね。
そういう製品がやはり売れる製品。
ぼくの「眠れる森のSUGI」の開発コンセプトは
「アウェーでもベッドひとつで人生が変わるベッド」
ビニルクロスなどに張り巡らされた寝室というアウェイの状況下でも
徹底的に空気を浄化して鎮静効果物質を出すようなデザイン。
「もっと空気を変えられないだろうか?!…もっと…もっと!!」
…というコンセプトで開発していますから
コストは後からついてくるような感じになります。
アートではありませんので、まぁ常識的な一線は越えないようにはしていますが
それでもケミカルな空気の寝室をこれ1台で流れを変えるような製作意図なのです。
ですから、価格が安くはないのは認めますが
まったく「違う」のですね。
「売れるベッド」って自分の為に作るのでしょうが
(空気を変えて睡眠の質を)「変えるベッド」はお客様の為に作っているというと
カッコよすぎるでしょうか。
そんな感じです。