木に想う

家も建てちゃうドア・家具も創っちゃう材木屋 加藤木材の社長の想う木の話

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「納期101年」

2016-05-16 08:56:32 | 想う話

表題を読んで、なんのこっちゃ??…とお思いの方もいらっしゃる事だろうが

私は百年杉を専門に扱う人間なので「納期101年」である。

 

私がそれを専門的に扱っているのを知っていて…

しかも…そんじょそこらの杉ではなく…

加藤の杉…百年杉が欲しいというのに…「すぐ欲しい」という人たちに対しての皮肉というか…

 

「あんたらおかしいよ。」

 

…というのが今回の章である。

百年杉というのは偶然の産物でもなんでもなく

狙って造ってきたモノである。

 

百年前に植えた人がいて…

更には植える際に百年杉を収穫しようとし意図した植え方をして…

劣性間伐を5回~10回おこない

成長の遅い精油分豊富な芳香豊かな優性の杉を最後に収穫した杉である。

 

もう今や植えた人も…

百年間の間に適宜、森の手入れをしてきた人も天に召されているという時間軸である。

 

百年前に…「樹齢百年の杉が必要とされるはず!」との思いから

それを造りに行った結果が弊社にある百年杉である。

 

その百年杉を

毎日、毎週とまでは言わないが…

毎月ご発注くださるのならまだしも

 

たまに電話をよこして…欲しがって

「すぐに欲しい。」…という言葉が…いかにおかしな事なのかが

おわかりいただけるだろうか?

 

百年杉が売れなくて…

誰も百年杉を造りにいかなくなって…

皮肉にもそのころ…百年杉の恩恵…素晴らしさが発表されても

百年杉ができるには百年かかって…伐採~乾燥~加工…などなどで1年はかかるのですから

納期は101年掛かるのである。

 

ガンジーさんが植えてもヒトラーが植えても100年かかるモンはかかるのである。

 

「昼飯の注文じゃないんだからさ、あんた正気になってよ。」

って感じである。

 

こんなへんてこな世の中で

百年杉にこだわって

60年杉の注文じゃ…「他をあたってくれや!」とばかりに

頑張っている身としては、「こういう機会に杉と触れ合って真人間に戻ろうや。」と言いたいのに

まるでランチの注文のような、せわしなさには参ってしまいます。

 

いくらお金を出しても無いもんは無いし

百年かかるもんはかかります。

 

そんな時間軸と、今は亡き方々も含めたいのちのリレーによって

自分が欲しがってる百年杉が百年待たずに入手できる奇跡…と言ったら言い過ぎかもしれないが

 

「納期101年かからなくて感謝」…(私や弊社への感謝ではありません私はリレーの最終走者に過ぎません)

 

…みたいなノリがもうちょい欲しいもんである。

 

最近、私も樹齢を増してきて、くそじじい化してきまして

まったく今の若いもんは…的に偉そうに語るもんである(笑顔)。

 

 

 

 

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